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生きる目標を見失ってしまいました。

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有り難し有り難し 32

数年前に職場でモラルハラスメントの被害に遭い、鬱になって長期間休職しました。現在は、体調が優れない時は時々休みながら出勤している状態です。当初、鬱から対人恐怖になり外に出掛けられず引きこもっていました。その他の症状は過敏性腸症候群と不眠です。

会社も職場もこの問題を認識していましたが、触らぬ神に祟りなしで誰も対処しようとしないで放置されています。
長年勤め愛着のある職場でしたが、やむを得ず他の職場への配置転換を申し出て復職しました。

元々、出世欲があったわけではありません。ただ、「見る人がちゃんと見ていてくれている」と思い、自分の働きに見合った評価をして貰えればいい...そう思いながら真面目に働いてきたつもりです。
承認欲求というのでしょうか、属する組織に自分自身を正当に評価してもらう、それが私にとって会社員として働くことの目的、やり甲斐でした。

何ら対処しようとしなかった会社と職場への嫌悪感から、あんなに会社を辞めたいと思ったのは入社以来初めてのことでした。
しかし、あの当時40代後半でそうそう簡単に新しい仕事が見つかるはずもありません。

私は見た目には何ら問題なく見えるのでしょう。家内は鬱を理解出来ず、理解しようともしてくれず、出勤出来ない状態が続くと3日目くらいから明らかに機嫌が悪くなり、「何で仕事に行かないの?」と言われる始末です。

人間、働かなくては食べていけません。それはそれで現実なんですが、生きる目標を見失ってしまいました。やる気を無くしてしまいました。
仕事も家庭も満足出来る状況になく、一旦人生をリセットするのならば、仕事も家庭も辞めてしまったほうがいいのか...と考えたりします。
一人のハラッサーによって、私の人生が狂わされたという挫折感でいっぱいです。

私はこれから何を糧に生きていけばいいでしょうか?
お教えを乞いたく、よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

誰にも理解されないという前提で。

ご相談を読ませていただいて感じたのは、この方は本当に真面目に地道にいままでで歩んでこられたんだなあ。ということです。文章にあなたの目立たないけれどもひたむきさに生きてこられたことが強く感じられましたよ。私はもう還暦に近く、サラリーマンを30年近くやってきて、酸いも辛いも噛み分けてきましたからね。家族でもなかなか会社や仕事の厳しさは理解されないものですよ。いまから20年ほど前にですが、同期が昇進昇格を巡る不遇から気分障害を罹患して、半年後に自死しましたよ。適正評価してくれたら、彼は死ぬことなかったといまでも私は思っていますし、所詮、会社の人事などひとごとなんだと、彼に対して何もできなかった自分を含めてそう考えています。彼の苦しさやら辛さを何人分かっていたのかなと、自戒することしきりです。かく言う私も、彼どころではないどん底の評価で出世は10年以上遅れ、10期若いものが私の上位などというトンデモない時期がありました。しかし、トップが変わり、役員もかわったことからその後一気に上がりましたが、もうそんなことはどうでも(笑)家族も私の厳しく辛い気持ちをどれだけ理解していたことか、私は家では仕事の話を止めましたよ。休みたい時は途中下車して、スーパー銭湯とかね。一人でノンビリするんです。まずは人に期待しないことです。あなたの頭痛はあなたしかわかりませんよ。会社の評価も中立公正などと思わないこと。パワーポリティクスがたい働くだけです。逆に公平無私な人事をする方がいたらまさにお大尽、サムライですよ。その方は。そういう方は、私のサラーマン生活でたったの8人ですから。何千人と関わって8人ですから(笑)そういうものだと、覚悟を決めるんです。まずは、なんでもいいので、できること、趣味でも仕事でも、毎日少しづつ積み上げて、自分に自信を戻すことです。自分で自分を承認するんです。また何時でもご相談くださいね。浄光寺

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有り難し
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浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...
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質問者からのお礼

「正義が勝つ」と信じながら、勤務先の人権問題担当部署に訴え続けましたが結果何ら解決せず、正義が勝てませんでした。ご住職が仰る通り、誰にも理解されない状態でした。
残念であり悔しくもありますが、世の中そういう理不尽なことがあるものなんですね。
そこまでの理不尽さを自分に当てはめて受け入れることが出来ずにいましたが、これからはご住職のお教えを胸に自分探しをしてみようと思います。
有り難うございました。

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