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母との上手な親離れの方法

回答数回答 3
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私の悩みは、母の干渉についてです。
私は1人娘で恵まれていると思います。しかし私が20歳の今でも母は自分の思い通りにしたい気持ちが抜けません。

私は看護大学に通っています。看護を目指した理由は辛い状況にいる人の心を軽くしたいと思ったからです。高校1年のとき理由と一緒に大学に行きたい事を伝えると「そんな理由じゃなくてどうせ経済的に安定するからでしょ。介護士は下の世話ばかりだしまあそれ以外なら否定しないよ。」と言われました。すっきりしない言い方だと思いました。

人間関係についても同じです。
友達を「あの子あんまり好きじゃない。もっと他の子と仲良くすればいいのに。」と言い、
前の恋人も「なんであんなのがいいの。本当見る目ないよね。かっこよくないし。まあすぐ別れると思うけど。」
と言っていました。
しかし一方で自分が気に入ったことはすごく勧めてきます。

私の幼稚園からの幼馴染のことをすごく好きで「彼氏にするなら絶対にあの子。好きにならないなんてあんた見る目なさすぎてかわいそう。バチ当たれ。」といい、無理やり仲良くさせようとします。

特に最近は仕事が多忙で特に悪化してきました。私は朝5時に起床して朝食と弁当を作っていますが、味噌汁がぬるいなどの理由だけで私への不満を朝から1時間半程度毎日言ってきます。友だちと電話(無料)していても夜11時近くになるとノックなしで部屋に入り不機嫌そうにまだ切らないの?とわざと騒ぎ、友達との関係も悪くなりそうです。
家では芸能人、職場、私と父の悪口と不満しか話しません。

友達とご飯を食べに行くときも21時半まで帰らないと怒るため誘われても遊びに行けません。
アルバイトも許してもらえません。
遠距離の恋人ができたことも幼馴染以外は許さないこと、出会いがSNSからであることから話せていません。また、彼の存在が私の支えのため連絡できなくなることが一番こわいです。

どんな言葉を紡いでも母には分かってもらえないと思ってしまいます。私が我慢すればいい一方で、逃れられない辛さと母への申し訳なさと1人暮らしやアルバイトをしている友達への羨ましさで本当にもう心が限界です。
ここまで長々と本当に申し訳ありません。読んでいただけるだけで涙が出るほど嬉しいです。
どんな意見でも構いません。回答をよろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

まずは自分の確立を

親場なら子離れができてないのなら、ここで自立するしかありません。おそらくその後押しをしてもらいたくて投稿なさったのでは?
弘法大師空海様は親の反対を押し切って仏教の道に進まれました。その時に出家宣言書『三教指帰』を書かれました。
あなたも文章にして自分の進む道を母に伝えればいいと思います。
その後、母は弘法大師を追っていったといわれてますが、高野山は女人禁制で母は入れません。御大師様は母を留め置いた麓に月に九度通ったといわれています。
とりあえず一度は母と距離を置いて、自分の道を進んでください。その上で新しい仕事が確立し、自分が食べていけるようになったら親のことを考えましょう。
私もそうでした。今は母の介護をしてますが、一時期まったくほったらかしでした。自分のことで精いっぱいだったからです。
まず自分を確立すること。そのうえで母のことを考えたらいいでしょう。
今すぐに介護が必要な状況でないならそれで許されると思います。

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おきもち

高野山真言宗権少僧正。高野山本山布教師心得。高野山大学密教文化研究所研究員...
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まずは一人暮らし

ごとうさん、初めまして。
母親が子どもに干渉する気持ちはよく分かります…私の子どもはまだ小さいですが、かわいくて構いたくて仕方がないんです。
子どもの気持ちが自分に向かないと、ふてくされたくなる気持ちも分かりますが、度を越えると所有欲でしかありませんよね。
ごとうさんは、そんなお母様を突き放せない優しい方なんですね。
逆に、お母様の執着に甘えているとも言えます。
ごとうさんはお母様の子であると同時に、一人の人間です。
母親の気持ちだけを汲み取って生きていくのも一つの生き方ですが、ごとうさんの人生の主人公はごとうさん以外ありえません。
母親の口煩さを、そのまま聞き入れる「親にとって良い子ども」である必要はありません。
周りの友達だって、スムーズに自立の道を進んでいるわけではないと思いますよ。
親との喧嘩や嫌な思いをして勝ち取っていくんです。
自立は親から用意される訳ではなく、自分で用意するものではないでしょうか?
バイト禁止…私はやっていました。
門限も守りませんでした。私の意見を話して父親(片親でした)は「自分で責任を持つ」ことを条件に、ある程度理解してくれましたが、長期間の喧嘩のなか、どれほど大切にされているかを知り、自分を大切にすることを教えられました。
将来のこともきちんと考えられる大人です。
内緒でバイトしたり「私は私」と言い続けることも出来るはず。
自分の人生、子どもっぽいお母様に惑わされるんじゃ勿体ないです。
勇気をだしては後悔して、成長していきましょう。
私は応援しています。

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有り難し
おきもち

普通のOLから、結婚をきっかけに仏教に興味を抱きお坊さんになりました。 ...
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たとえ毒親であったとしても

まずは期間限定でトコトン素直ちゃん、イイ子ちゃんになってお母さんを笑顔にしてあげてください。
人は完全な満たされがある程度ないと、それが満たされるまでブワーンと飛んできます。
おかあさんはあなたに、小さい頃の可愛らしかったアナタを、あなたに理想ビジョンとして投影、要求しているとみるのも良いでしょう。そこを満たしてあげるのです。嘘でも。
そこが満たされれば、母子は何でも話せるようになります。反発があるとどんどん母親の理想ビジョンの押しつけが強くなるものです。だから、ちゃんと何でも話せるようになるまで期間限定トコトン直ちゃんになるのです。
母親は従順さを子供に要求するものです。
素直な子、私のカワイイ子、をある程度【報恩】として、演技でもいい、嘘でもいいから、努めることです。
それがいつか本物になれば、あなたはあなたとして、親に対して高い理想を求めることが無くなり、無我の報恩、無我の孝行になります。
母親は心配で心配で心配で心配でチョー心配しょうがないのです。
それが母親の愛情表現のつ・も・りなのです。(子供にとっては重荷)
ですが、それはお母さんが働きかけることが好きな愛をしてくれているのであって、本当はあなたは、信頼、信任してくれる愛を望んでいるかもしれません。
もし、あなたからお母さんに愛の軌道修正を働きかけるなら、感謝の言葉を伝えた後、あなたからお母さんの機嫌を損ねないように(損ねてでも)、「子どもというものは、愛されるのは有り難くて嬉しいことだけれど、心配される愛より、信頼される愛の方が安心するし、その方がもっとママのことを好きになれるんだよ」的に、伝えると、じわじわ効果が出てくるでしょう。

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おきもち

質問者からのお礼

柴谷宗叔さま
ご回答ありがとうございます。
自分の気持ちをきちんと伝えられるようにしっかり悩もうと思います。
私のような者のために時間を割いて下さって本当に感謝しています。
本当にありがとうございました。

緇川杏美さま
ご回答ありがとうございます。
自分のやりたいことを何の不自由なくできる状態になるには難しいですが、私が変化することを恐れない勇気をいただきました。
あたたかいお言葉をいただくことができ本当に嬉しいです。
本当にありがとうございました。

丹下覚元さま
ご回答ありがとうございます。
とても分かりやすく温かいお言葉でこれからの励みになりました。
出来ることから始めていきたいと思います。
丁寧なご回答を本当にありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ