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障害がある彼との未来

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初めて質問させていただきます。

私は結婚を考えている彼がいます。彼は数ヶ月前に事故を起こし、後遺症で右手が動かなくなっています。力も入らずダランとした感じです。

今は入院中ですが、退院したら着替えや食事など介助することがたくさんあると思います。また、彼も今まで通り仕事はできないと思います。

私もいま就職活動中で、彼を支えられるよう一生懸命仕事を探しています。

これから、どうなるかは分かりませんが、私は彼と結婚したいと考えています。でも、ふと不安にもなります。

お金のこと、介助のこと、子供ができたら抱っこできるのかな?、そもそも子供は作れるのかな?など

私はこれから、彼にどう接すればいいでしょうか


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ご自身のため

ゆーみんさま
はじめまして、なごみ庵の浦上哲也と申します。

数カ月前に、結婚を考えている彼が事故に遭われたとのこと。
その時は目の前が真っ暗になるような思いがし、彼の命に別状がないことが分かった時は心の底から安堵されたのではないでしょうか。

しかし今、彼の右手に後遺症が残ることで、様々な不安を抱えていらっしゃるのですね。言葉にも出来ないほど複雑で深い不安だと思います。よくご相談してくれましたね。

お話しをお聴きし、ある僧侶の話を思い出しました。
その僧侶は、あるお寺で法話をした後、聴衆のひとりから相談をされます。
相談者の女性は、嫁いだばかりの家で夫や義父母が次々と病に倒れるという苦境に陥っていました。

農作業に看病にと身を粉にしていましたが、ずっとこの生活を続けるべきなのか、周りの勧めるとおり離縁して実家に帰った方が良いのか、という相談でした。

黙って聞いていたその僧侶は「ただの凡人である私の意見が聞きたいのか、それとも仏さまの使いとしての言葉を聞きたいのか」と問い返します。

一瞬迷ったものの、彼女は後者を選びます。
すると僧侶は「貴女がもし離縁をして幸せになったとしても『前の夫や義両親はどうしているだろうか』という思いを一生背負って生きることになる。つらい思いをするだろうが、ご主人と義両親を支えて生きていきなさい」と伝えたのです。

いかがでしょうか。「どうなるかは分かりませんが、私は彼と結婚したいと考えています」と心が決まっているようですので、上のお話をさせて頂きました。

これ大正時代ごろの話だと思います。当時と違い、今は医療も補助器具も福祉制度も発達しています。こうしたものを充分に活用し、また知恵を絞れば苦難も乗り越えられるのではないでしょうか。

彼への接し方ですが、決して「彼のため」と思わないでください。あくまでご自身のために彼と人生を共にするのだという気持ちを持ち、言葉にもするのが、お互いにとって大切なことだと思います。

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