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配偶者の病気

回答数回答 1
有り難し有り難し 14

初めまして。
誰にも相談できず、悩んでいます。
少しでも心が楽になる言葉をいただけたら幸いです。
どうぞよろしくお願いします。

主人(50歳)が余命一年から二年の癌になり、今は治療中です。
本人には余命宣告されたことは伝えてありません。
ただ本人は自覚症状や痛みや治療などからあまり長くは生きられないのではないかと思っています。
私はもちろん全否定して励ましたりはするのですが、それが逆効果になり、本人は落ち込んだりします。

主人は大好きだった釣りやゴルフができなくなり、歩くことも困難になり、人生の楽しみを失ってしまいました。
正直毎日落ち込んで沈みがちな主人を見ているのが辛くて悲しくてしんどいです。
どんな言葉を掛けたらいいのか何をしたらいいのかわからないんです。

本人に生きる希望を持って少しでも前向きになり、治療を頑張ってほしいんです。
でも病気の痛みや治療の辛さを我慢している主人に少しでも長く生きてほしいと思うのは自分勝手なのだろうかと思ったり、
余命宣告されているんだから治療を頑張らなくてもいいのではないのかと思ってしまう時もあります。
私も気丈に前向きに明るく振る舞ってはいますが、どう病気と死と主人と向き合っていいのかわからないんです。

できるならお互いが心穏やかに過ごしたいので、そんな心持ちになれるような言葉や所作など教えていただけたらと思います。
よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

最期の看取りへと向けて

みぃ様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

ご主人様が癌に侵されてしまわれて、余命を宣告されてしまわれたとのこと・・誠におつらいことでございます・・

私たちはいずれ誰もが死を迎える中において、代表的な苦しみとしての八苦の一つに「愛別離苦」も挙げられていますように、愛する者との別れというものは、尚もって誠につらいものがございます。

もちろん、手術、抗がん剤治療、先進医療による治療等にて、まだまだ延命や回復の余地もあるかとは存じます。しっかりとご主人様と共に病気と向き合って頂けましたらと存じます。

しかし、いずれにしても最期の時はやがて訪れることになります・・臆さずに申しますが、臨終へと向けて大切となるのは、悲観や絶望、不安、恐怖、後悔など、悪い煩悩にあまり支配されずに、穏やかに安心して心が落ち着いた状態を保てるようにとして、看取る者たちも、優しく温かい言葉を掛けてあげること、感謝や報恩の気持ちを伝えること、後顧の憂いを無くしてあげれるようにすること、できるだけ最期の望みを聞いてあげて、可能であるならば叶えてあげることなどを通じて、できるだけ安らかに逝かせてあげれるように調えていくことが必要であるかと存じます。

身体の苦しみにつきましては、医師ともよく終末期ケア、緩和ケアについてご相談なされて頂きまして、心の方につきましては、仏教徒でございましたら、更に、お家のご宗旨、帰依されておられるご宗旨における簡単なものでも構いませんので、仏典やその分かりやすい解説書などの読み聞かせ等による仏法の真理への気付きへの促しや、三宝(仏法僧)への帰依、菩提心(悟りを目指したいという強い志)の生起、来世におけるご仏縁と智慧と福徳(功徳)の修習へと向けた志などへの滋養を頂けましたら、それはそれは更に大変有り難いことであるかと存じます。

ご主人様の死後も続く、心の連続体(心相続)へと向けて、仏様、仏法とのご縁の深まりによってのより善き赴きがございますようにと、心から祈念申し上げます。

お安らかな旅立ちとなりますように。

川口英俊 合掌

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質問者からのお礼

川口様、ご回答ありがとうございます。
「悪い煩悩に支配されずに…」そのお言葉にハッとしました。
悪い方、悪い方へと気持ちや考えがいっていることに気づかされました。
「感謝や報恩の気持ちを伝えること、後顧の憂いを無くしてあげれるようにすること、できるだけ最期の望みを聞いてあげて…」
今日はそのお言葉を胸に主人とふたりでいろいろな話をすることができ、
主人の思いや考えを受け止めることが素直にできました。
今まで主人がいなくなることばかり考えて不安や怒りをぶつけていたような気がします。
まだまだ未熟で迷うことも多いと思いますが、少しずつ精進できたらと思います。
本当にありがとうございました。

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