私は……このまま変われないのでしょうか?
初めて質問させて頂きます。宜しくお願い致します。
現在1歳の子供がおります。母になり、家族円満で主人とも仲良く暮らして行かないといけない、そんな当たり前の事が出来ずに、つまづいております……。
私はとにかく我が儘で、自分の思い通りにならないとムッとする、顔にも態度にも出てしまうのです。それを見た主人と喧嘩になるのですが、頭では悪いとわかっていても、何度も同じ事を繰り返してしまうのです。
いい加減、自分を押し殺して円満に生活したいです。甘えが出せる主人や両親以外には、我慢出来るのですが。。
カッとなっても6秒我慢すれば落ち着つく、など聞いて実践しましたがダメでした。
このままでは子供の見本としても良くない、私と同じような性格になって欲しくない、
色々考えます。
自分で自分が嫌になります。
ですがこんな私でも、気遣いには長けているかと思いますし、人の事でも自分の事のように考え悩んだり、もらい泣きしたりと、
そういった一面も、一応あります。(笑)
でも、確実に自分の嫌な部分の方が上回っており、主人もそう感じているのがわかります。
また、自分が主導権を握りたい、頑固、
喧嘩を引きづる……など主人と同じような部分があり、そこが似ているのも致命的で。。
私は今後も変われずこのままなのでしょうか?
(このような質問をすること自体、間違っているとは思います、すみません。)
厳しいご意見でも構いません。
お知恵をお貸しください。
宜しくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
大概のことはどーでもいー
私は極端に几帳面な世界と極端にルーズな世界をどちらも体験しました。
几帳面な世界は禅の修行道場。雑巾でトイレ掃除をします。雑巾の繊維が便器に付きます。ゴミが残ってるじゃねーかイイ加減なことしてんじゃーねーよやり直し!トイレットペーパーで便器拭きます。トイレットペーパーの繊維が残ってるじゃねーかドコに目ぇ付けてんだやり直し!仕方ないからサラシで便器拭きます。使いまわしてるとサラシの繊維が残るのでちょっとづつ使い捨てます。テメェ便所掃除にいくら金かけてんだバカかやり直し!そんな世界でした。
ルーズな世界はタイ系上座部仏教。掃除?小僧さんがやります。成人僧侶はしません。サンダル履いて歩くけど、道がほとんど舗装されてないのでちょっと歩いただけで足が泥でべっちょべちょ。毎日何度もスコールの降るお土地柄ですからね。ふくらはぎまで飛び散ります。足を拭いたり洗ったりしてから建物に入りますが、どうしても少しづつ家に土が入ります。窓は格子がハマっている他は(窓枠から1センチくらい隙間のある)網戸があるだけでガラスも無く、密閉感ゼロなので虫だらけ。布団も虫だらけで寝ます。そんな土地で3日も生活するとこんな変化がありました。そこら辺の地面の水溜りで足をジャブジャブ…ん、キレイになった。そう思える。
そして気付きました。どっちでも普通に生きていけたじゃん。どっちでもいーじゃん。
さぁ、ご主人さんに言ってやりましょう。「あなたに後悔のないようにしてくれればどーでもいー」。お坊さんがどーでもいーって言ってんだからどーでもいー。そう信じた方が楽なんです。
その結果、ご主人は無関心だと怒るかもしれません。でもその瞬間、すでに、自分の思い通りにしようと頑張って怒らせる自分から、相手の思い通りにしようと頑張って怒らせる自分に変わっているのです。あとはその両極端をアッチ行ったりコッチ行ったりしながらちょっとづつバランスを取って、いずれ落ち着くトコに落ち着きましょう。
お坊さんから有り難い一言をいただいた瞬間、理想の自分になれました!なんてウサン臭ぇ展開は期待しちゃいけませんぜ。一喜一憂しながら、派手につまづいてスッテンコロリンしながら、ちょっとづつ変わっていくんです。そして、ちょっとづつご自分を許してあげてください。
ワガママだと気付いたことで一歩前進
あずさま
ご自分のワガママをどうにかしたいとのこと。
ます、ご自分がワガママだという事に気づいていられるという事は一つ良かった事だと思います。仏教では、今あなたが自分だと思っている物、形のない思考より事実を大切にします。
自分というものを捨てるのです。
そしてその事実のままに生きるために六根、眼耳鼻舌身意の機能のままに生きている事実に眼を向けます。
考え方で自分をどうこうするのではなく、事実の機能のまま生きている自分に気づくのです。
それが修行です。
事実とは思い通りにならないものです。人に自分の思いの押し付けをしていてはご自分が苦しむだけ。一人相撲です。はじめから人を変える事なんてできない。思い通りにならない事を知っていたら苦しまないでしょう。
物事には本来、善悪、損得といった価値観はついていません。その物事自体には、ただそれがあるのみ。瞬間的にそうした評価をする癖がついてしまっている事に気付き、六根を窓口に事実に従い生きていってください。
きっと分からない事はたくさん出てきます。そうした時にまた、聞いてください。
質問者からのお礼
お忙しい中、ご丁寧にありがとうございました。「ちょっとずつ、自分を許してあげる」、また、「自分を捨てる」「自分の思いを押し付けていれば自分が苦しいだけ」
「始めから人を変えることは出来ない」
とても心に響きました。
今後も読み返して行きます。
ありがとうございました。