後悔にも似た複雑な感情に悩んでいます。
こんばんは。
お忙しい中拝見くださりありがとうございます。
懺悔のような内容でございますが、本当に悩んでいます。
今年に入ってすぐ、夫のいとこの息子さんが交通事故で亡くなりました。
相手の運転ミスで巻き込まれ、36歳で亡くなりました。
夫といとこのお兄さんは、小さい頃から仲が良く、亡くなった知らせが来た時は、夫は悲しみ、相手があっての事故なので怒り、そしてまた悲しみと察するにあまりある位、沈んでいました。
葬儀も終わり、その帰り道で夫は私に言いました。
「どうして、あいつが・・・なんでA(いとこ名前)が死なないとねーんだよ!」
と言ってきたので、私はありきたりな慰めの言葉がこの時に出てこず、むしろ大切な夫だからこそ、この時困ったのだと思います。
その時、私の口からとっさ出た言葉が、
「聖☆お兄さんで、前に読んだんだけど、天界に居る弁天様からスカウトされるミュージシャンも居るらしい。きっとA君も職人業の職種の仕事だったから、船直してほしい理由で天界の七福神がスカウト、もしかするとイケメンだから、荒い事してても結婚したいと思った天界の女性がいるのかも・・・。」
「あまりにも悲しむと、A君天国行けないよ。」
と答えました。
夫は、妙にしっくりきたのか、
「お前が言うならそうなんだろうな。まだ気持ちに整理はつかないけど、お前が言うなら本当だ。」
と言ってくれました。
しかし、亡くなった本人に確認をとった訳でもない、口からでた言葉が嘘になるのではないか、神様への冒涜・死者への冒涜になるのではないかとあの日から悩み、大切な夫に、「冗談だょー☆」と訂正のできない嘘をついたのではないか、と罪悪感にも似た感情に苦しいです。
仏教や神様の教えとしては、
私は嘘をついたことになり、地獄に落ちるのでしょうか。
いい年こいてなに言ってんの?
と呆れられそうで、誰にも相談できず苦しいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
安心してください!素晴らしいです!
クレパスさんは、良い方なんでしょうね。
おっしゃる漫画の「聖☆兄さん」のようなスカウトも、結婚も、当然ないです。
嘘と言えば嘘です。漫画の世界ですから。
ここに、信仰があれば、書いた人も読んだ人も本当に信じる心があるなら、【本当の救い】になるんでしょうけど。
でも、「嘘も方便」とあります。
嘘だとわかってても、
わらをも掴みたい相手にとって、
今回の言葉は、響いたところがあったのでしょう。
第三者が、これを聞くと「へ〜〜、ホンマかなぁ?そんなはずない!」と客観視できるはず。
でも、
このときの悲しみで沈んでいたご主人には光になったんですね。
(本当は、仏教の極楽や神様の天国がその救いになればありがたいのですが…)
ここで、すごいと思うのは、普通なら「ホンマかなぁ?」と思うこの内容をご主人に
「お前が言うならそうなんやろう。本当だ。」
と、信じさせてしまうお二人の関係が、素晴らしいと思います。
大概は付け焼き刃の言葉は、見透かされて「そんな慰めいらん!」となりそうですが、
奥さんとの日頃の信頼関係がしっかりできてるのでしょう。
うらやましいくらいですよ。
ご主人が救われてる嘘は、誰も咎めません。
安心してください。
何年かして、ご主人の気持ちも落ち着いた頃に、「あれ、ホンマに信じたの?冗談のつもりやったのよ」
と言ってみたら気持ちもスッキリするかもしれませんね(言わなくてもいいですが)。
今すぐ言うと、ご主人が混乱するかもしれないので。
だから、罪悪感など持たずに、さらにご主人やご家族を支えて、しっかり良い関係を築いていってください!
嘘と方便は別物です。
一般的に「嘘も方便」といった慣用句で言われてますが、仏教では嘘と方便は全くの別物。どちらも「事実と異なることを言う」ので混同されやすいのですが、
ウソ=自分の利のために行う
方便=相手の利のため(相手を正しく導くため)に行う
(※厳密に言えば、仏の教えに導くことです)
という大きな違いがあります。
葬儀が終わったとはいえ、旦那さんは突然の不幸をまだしっかりと受け入れられず、怒りや哀しみの入り混じった、自分でもコントロール出来ない複雑な感情でいっぱいだったことでしょう。
気持ち・感情の整理のつかない旦那さんに対し、クレパスさんも心を痛められ、少しでも立ち直ってもらいたい、心が休まって欲しいという願いから「とっさに言葉が出た」のではないかと思います。ですからクレパスさんの言葉は「ウソ」ではなく「方便」のほうであると私は考えています。
相手(旦那さん)の苦しみに寄り添い、正しい方向に向かって欲しいという自分なりの精一杯の思いが、旦那さんのぶつけどころのない感情を受け止めたからこそ、旦那さんも納得できたのではないかと推察します。
旦那さんの悲しさもまだ完全に癒えてはいないでしょう。時間もかかることだと思います。ウソをついてしまったのでは!?と後悔するのではなく、お互いに不安や苦しみを支え合えるような関係を、これからも大切になさっていただければ、と願います。
質問者からのお礼
亀山政臣様
渡辺 慈海様
はじめまして。
こんにちは。
あともう少しで、初盆を迎えるためか、
この頃、夫もまだ思い出しては、小さい頃イタズラして親父怒らせた、や、結婚反対された時にあぁしてくれた、幸せだろうかなど、目に涙を浮かべては思い出を話します。
その度に私は、間違った事を慰めの為とはいえ言ってしまったのではないかと悩んでいました。
私が天寿全う後あの世へ行った時、閻魔様に
「適当な事を言って神と仏への冒涜じゃー!!舌を抜け!地獄に行け!」
と言われ、
天国で大切で大好きな旦那や、
大好きな祖父・家族等、再会できなくなるんじゃないか。
A君も、「勝手な解釈しやがって!」と怒ってるのではなかろうか?
とグルグルと心と頭が右往左往していて苦しかったです。
(私の実家でお世話になってるお寺さんの住職から、閻魔様はいるし、ふすまに描いてる恐ろしい地獄もあると、幼少より聞かされ心に残ってるため余計苦しかったです。)
「嘘も方便」心が楽になりました。
今の私には魔法の言葉でスーっとしました。
本当に有り難しで、感謝いたします。
お忙しい中、お返事ありがとうございました。