父の死を受け入れることができません。
父が亡くなってから一年経ちました。
退職を数週間後に控えた父は会社で倒れ、そのまま亡くなりました。何の兆候もなく当日朝も普段通りに出勤したと母に聞きました。急性心筋梗塞だったことが後で分かりました。
今までずっと働いて育ててくれてありがとう、と伝えるつもりでした。
伝えたかった。妹と退職祝いの企画を楽しみにしていました。
退職後の人生を楽しみにしていた父を思うと胸が詰まり、むなしくなります。
ただただ無念で、今、父がいたら・・・と考えると涙が溢れそうになります。同時に今までぼんやりとしていた「死」が急に身近なものになり怖くなりました。
なかなか、父の死を受け入れることができずに一年が過ぎてしまいました。
苦しくて悲しくてこちらを訪れました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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父の願いは死をもってしても決して遮ることは出来ない。
深緑様
釋慧心と申します。
慎んで拝見させて頂きました。
この度のこと、ご心中お察し申し上げます。
お父様、新緑様の一声一声に成り変わり、
そのお姿は見えずとも、必ず近くにおいでです。
前よりもっと強い働きとなられて、前よりもっと近くに、離れず、新緑様の導き支えになって、
心配いらないよ。と微笑んで、こちらの心配はいらないんだよ、お前のことが心配なんだから、傍にいること、願い続けていること、
貴女が願われ通しであること、忘れないでくれよ。
いや、忘れてもわしが忘れないから大丈夫だよと。
そんな声が聞こえませんか?
聞こえたら、疑わず素直に「はい」と受け取らせて頂きましょう。
この日が来ることをお父様は、新緑様がお生まれになられる前から知っていておいでです。
その為に、予め、貴女のその口を「お父さん」と動かしておいたのです。
何回も、何十回も何百回も、「これがお父さんだよ、お父さんって呼んでごらん」
と、まだ言葉の話せない貴女の口を「お父さん」と動かす為に大変なご苦労で御座いましたよ。
親は親の名前、お父さんお母さんになって、私の前に名乗り出てくださります。
初めから親だったのではないのです。
わざわざ私一人を幸せにする為、私一人のことを願って、それだけの為に、親となり、親の名になり、お父さんだぞ、と私の前に名乗り出てくださったのです。
ですからお父さんという名は、願いがたくさん詰まった名前です。貴女一人だけの為の名前です。
世界にたった一人のお父さんです。
たった一組の親子です。
この度は、お成仏なされ、お父さんのお名前から仏の名になられました。
仏さまの名も同じです。予め、お名前になっていてくださっております。
私達の苦しみ悲しみを予め知っていてくださり、南無阿弥陀仏の御名に前もって仕上がって頂いてくださります。
私が無明の迷いの中で苦しむことを予め知っていておいでです。
何れの行も及ばぬこの凡夫の私を、必ずそこから救うと誓われ、その手立てとして、仏さまは、南無阿弥陀仏と、私の名を呼んでごらんと言うておいでです。
文字数もあり、この先はまたご縁がございましたら。
いつも傍に働いてくださることを、既に髪の毛一本から爪の先まで全身が願いに包まれていることをお伝えしたいです。
南無阿弥陀仏
あなたとお父様とのご縁は永遠
拝読させて頂きました。突然のお父様のご逝去に深い悲しみと後悔とその現実を受け入れないないことでお心おつらいと思います。先ずはお父様のご冥福を心よりお祈りさせて頂きます。そしてお父様が仏様のお導きをお受けになり仏様のもとにて安らかにご成仏頂くことを心よりお祈りさせて頂きます。なむあみだぶつ。
私の父も六年前に突然亡くなりました。仕事もまだまだ現役で頑張っておりましたので、その状況を信じられずまさに晴天の霹靂でどうしていいのかわからなくなりました。夢であれば夢であってほしいと何度も祈るような気持ちでしたが、やはり現実は何ら変わりませんでした。受け入れることはなかなか難しいです。それは少しずつでしかできませんから、今はお父様を想い心よりお父様へとお祈りなさって頂きたいと思います。あなたのその想いは必ずやお父様へと通じます。心を落ち着けるとそう感じることもあると思います。
そしてお父様はこれからもあなたやご家族の皆さんをかげひなたとなりお導きお見守りなさってくれます。あなたとお父様とのご縁は永遠ですから。
質問者からのお礼
話を聞いていただき、共感していただき、誠にありがとうございました。
ご回答を下さったお二人に心より感謝申し上げます。
読みながら涙がこみ上げてなかなかお礼を書くのがすすみませんでした。
まず、kousyo Kuuyo Azuma様もお父様を突然亡くされたとのこと、
同じような悲しい経験をされている中、温かいお言葉をありがとうございました。
本当に、夢であれば夢であってほしい、なぜこんなことになってしまったんだろうと
歩きながら、車を運転しながら、子供と接しながらもふと思うのです。
頂いた回答を読むことで、心が落ち着く時間を頂きました。
父との縁は永遠、たった一組の親子。
別れや父ができなかったことにばかり心が向いて、悲しみや悔しさに心が囚われがちです。
そんなときに、頂いたお言葉を思い出せたらと思います。