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親との関係

回答数回答 2
有り難し有り難し 16

初めて質問させていただきます。
内容は私の両親のことです。私の両親は私が小さい時から手負いにかけて大事に育ててくれました。大人になってからも心配して食べ物を持ってきてくれたりご飯につれてってくれたりしてくれました。凄く仲の良い家族です。
ある日私が仕事で悩んで自分に余裕がなくなり世の中が怖くなり自分の意見を言わなくなってしまいました。(もともと我が強くない方だったので)凄く辛い日々でした。親にも壁を作ってしまいました。親は自分の為に力になりたいっという気持ちは伝わってくるんですが、その気持ちに応える力もありませんでした。
親に悩みを話せないまま1、2年が過ぎて気づいたら親とギクシャクした関係になってしまいました。元の仲の良い家族に戻りたいのですが、戻り方がわかりません。結婚してから日々の感謝の気持ちを手紙に書いて伝えたりしました。両親の様子は手紙貰って嬉しそうだったのですが、以前ギクシャクしています。
原因は私が壁を作ってしまうからとわかっています。絆を大切にしていないからです。頑張って壁を取り去りたいのですが、自分の弱さゆえやり方がわかりません。自分に自信がもてなくてどうしたらいいのかわからないのです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ただただ、呼びかけてみる。

「我」があるから「他」との壁が出来ます。
「我」がなければ、壁という概念すらもありません。
すべては「我」がなせるものです。

もともとすべては「無我」と仏教では説きます。
わたしの思いだけで、心臓は動いているわけではありません。
勝手に動いています。すごいことです。

自分で出来る、自分がやる、自分で作っている、
自分が弱い、これらすべて「我」です。

では、その「我」をどのようにしたらいいのか。

「我」は、わたしも持っています。あなたも、ご両親も持っています。
皆持っているのです。そのことがわかると、「無我」になります。
相手の「我」を理解することが、あなたの「壁」を壊す手がかりになります。

具体的にいえば、

「ギクシャク」というものは、あなたがつくったものです。
ご両親がつくったものではありませんし、ご両親が「ギクシャク」している
と感じるのは「あなたのこころ」になります。

本当は「ギクシャク」はないのです。つくってしまったのです。
ギクシャクのちち、ははをつくってしまったのですから、
ギクシャクをはずしてただただ、「ちち、はは」と言えばいいのです。

余計な言葉はいりません。

おとうさん。おとうさん。
おかあさん。おかあさん。
なんどもなんども、呼びかける。

おとうさん、おとうさん。
おかあさん、おかあさん。

それだけでいいのです。
壁もギクシャクも、すべてあなたのこころがつくったもの。

それをとりはらうには、あなたのこころに
大事なものを満たせばいいのです。

ご両親や旦那さま、お子様が居られるならお子様を満たすのです。

いつか、御実家にいくときは、なんども呼びかけてみましょう。
親御さんは、それを一番待っていると思います。

あなたにさちあれ。さちあれ。合掌

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有り難し
おきもち

人生の先輩として、頼りにしてしてみる

初めまして。拝見致しました。

本当に仲の良い親子なんですね。ある時期から悩みを話せなくなったことが一つのきっかけにはなったのでしょうが、私は親子の関係が成熟する過程にあると考えます。

親に話して解決するとは思えなかった。
仕事や職場の詳細を知らない親からの助言を、素直に聴いてみる気持ちになれなかった。
今までは何でも話せていたけれど、貴方が仕事や家庭を持ち環境も変わった今、以前のように何でも話せないようになってしまった。

貴方の成長と共に、周辺の環境も変化します。職場のことや家庭のこと、親も歩んだ道だけれど、社会人となり妻となり、やがて母となるあなたに対しては遠慮も生まれます。
でも、それは貴方の人生をを尊重しているからであり、何ら不自然なことでもありません。

仲が良かったからこそ、そのギャップが際立つのでしょうが、これからは家庭のことなど、人生の大先輩の意見として何かと頼りにされては如何でしょうか。

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有り難し
おきもち

初めまして。桑木茂光と申します。 大阪最北端に位置する能勢町にございます...
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