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ご真言の意味教えてください

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有り難し有り難し 88

おん ころころ せんだり まとーぎ そわか
上のご真言を唱えるに際し、お釈迦様のお弟子様の羅漢さまと娘さんのまとーぎーさんの物語を知っておきたいのが衆生というものです。
どうぞお教えくださいませ。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

真言は意味に囚われず……仏様を観じてお唱えください^^

sujya-taさん、初めまして。
お答えさせていただきます。
まずご質問の「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか(Oṃ huru huru caṇḍāli mātaṅgi svāhā )」は薬師如来という仏様のご真言(小呪、短い真言)です。

薬師如来様は古くから東方におられ、瑠璃光を以て衆生の病苦を救う医薬の仏様として信仰される仏様です。医療技術がはるかに未発達の頃、医者にかかり薬を飲めるのも一部の特権階級のみという時代、病気平癒といえば祈るしかありませんでした。そのため疫病が流行る度に薬師如来に救いを求め仏像が建立されるなど日本でもっとも信仰されてきた如来さまです。
実際、薬師如来由来の「薬師寺」という名前のお寺は全国各地に数多くあり今日まで残っています。

お釈迦様のお弟子様の羅漢さまと娘さんのまとーぎーさんの物語というのはお釈迦さまの10大弟子の一人アーナンダとマータンガの娘プラクリティの話でしょうか?

あるとき、アーナンダは托鉢の帰り道、水及み場にいたマータンガの娘プラクリティに水を乞い、それをきっかけに、彼女はアーナンダに惹かれ、彼を自分の主人にと望むようになる。彼女の母親は呪術に長けており、母親は恋焦がれる娘のためにアーナンダを呪術で誘惑する。
アーナンダは呪術により窮地に陥りますがブッダによって救われ、母娘の誘惑は失敗に終わる。彼女は托鉢中のアーナンダに付きまとうようになる。困ったアーナンダがブッ夕に相談すると、ブッダは彼女を出家させた。そして彼女は後に阿羅漢となった。

という話が仏典にあります。

確かに「センダリ マトウギ」は「チャンダーリー マータンギー」という名詞でありますが、質問された今回のお話とは直接的な関係は薄いでしょう。

薬師如来様のご真言を唱えされる際には意味に囚われず、身近な人の病気平癒やご自身や周囲の方々の健康を祈りながらお唱えされるのが一番良いかと思います。

真言は不思議なり。観誦すれば無明を除く。
真言は意味に囚われず……仏様を観じてお唱えください^^

それでもなお真言の意味が知りたいのでしたら、仏門に入り、然るべき師の元で、修行を積んで、勉強していただければ幸いです。

合掌(^人^)

88
有り難し
おきもち

未だ愚迷凡夫の身ではありますが、皆様の一助になるようなお答えができれば幸いです。 私自身、いわゆる「お寺の息子」として生まれましたが、小さなお寺ということや両親の教育方針もあり、感謝すること、仏様、お大師様に手を合わせることの大切さは教えられてきましたが、後継者としてのプレッシャー等は全くありませんでした。 実際、当初は仏門に入る心づもりなどなく、仏教とは関係のない分野の理系大学に進学し、在学中に起業。 仲間とIT系の会社を立ち上げたり、飲食業や人材派遣などの運営企画に携わる傍、ディスコやクラブのDJやバーのマスター、占い師(手相、姓名判断、九星気学、宿曜)としても仕事しておりました。 が、その中で思うことが度々あり僧侶を志し、お大師様とご本尊様のご加護のもとご縁に導かれ仏門に進みました。 今もいつもお大師様とご本尊浪切不動明王様方にはお導き頂き、助けて頂いております。 (趣味程度ですが、暦の研究や宿曜経の読解、気学をメインに占いは現在も嗜んでおります) 「目に見える世界」「目に見えない世界」を共に大切にして釈尊の末弟、宗祖弘法大師空海の末弟として、真言僧侶の立場、金剛乗仏教・密教の観点からお答えさせていただきます。 皆様からの相談を通じて、また他の僧侶の皆様のご回答を通じて多くを学べればと思います。 皆様との御法縁に感謝して精進してまいります。 煩悩即菩提 即事而真 当相即道 また自坊(金剛寺)では護摩祈祷会や阿字観体験会(阿息観による密教瞑想体験)も開催しております。 また自治体や地元社会福祉協議会様や企業、団体様より依頼を受けて法話(講話)や瞑想指導を不定期で行っております よろしくお願いいたします。 合掌
可否が時期によります ご相談ください

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