ご真言の意味教えてください
おん ころころ せんだり まとーぎ そわか
上のご真言を唱えるに際し、お釈迦様のお弟子様の羅漢さまと娘さんのまとーぎーさんの物語を知っておきたいのが衆生というものです。
どうぞお教えくださいませ。
千年の古より、独りお座りになり、衆生の悩み苦しみを黙って聞いておられる仏像の有り難さ、かたじけなさに、涙がこぼれます。
おん、ころころ、せんだり、まとうぎ、そわか というご真言で、身分の卑しい娘さんのまとうぎさんは水を差し上げた羅漢さんに恋をしたと聞きました。どんなラブストーリだったのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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真言は意味に囚われず……仏様を観じてお唱えください^^
sujya-taさん、初めまして。
お答えさせていただきます。
まずご質問の「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか(Oṃ huru huru caṇḍāli mātaṅgi svāhā )」は薬師如来という仏様のご真言(小呪、短い真言)です。
薬師如来様は古くから東方におられ、瑠璃光を以て衆生の病苦を救う医薬の仏様として信仰される仏様です。医療技術がはるかに未発達の頃、医者にかかり薬を飲めるのも一部の特権階級のみという時代、病気平癒といえば祈るしかありませんでした。そのため疫病が流行る度に薬師如来に救いを求め仏像が建立されるなど日本でもっとも信仰されてきた如来さまです。
実際、薬師如来由来の「薬師寺」という名前のお寺は全国各地に数多くあり今日まで残っています。
お釈迦様のお弟子様の羅漢さまと娘さんのまとーぎーさんの物語というのはお釈迦さまの10大弟子の一人アーナンダとマータンガの娘プラクリティの話でしょうか?
あるとき、アーナンダは托鉢の帰り道、水及み場にいたマータンガの娘プラクリティに水を乞い、それをきっかけに、彼女はアーナンダに惹かれ、彼を自分の主人にと望むようになる。彼女の母親は呪術に長けており、母親は恋焦がれる娘のためにアーナンダを呪術で誘惑する。
アーナンダは呪術により窮地に陥りますがブッダによって救われ、母娘の誘惑は失敗に終わる。彼女は托鉢中のアーナンダに付きまとうようになる。困ったアーナンダがブッ夕に相談すると、ブッダは彼女を出家させた。そして彼女は後に阿羅漢となった。
という話が仏典にあります。
確かに「センダリ マトウギ」は「チャンダーリー マータンギー」という名詞でありますが、質問された今回のお話とは直接的な関係は薄いでしょう。
薬師如来様のご真言を唱えされる際には意味に囚われず、身近な人の病気平癒やご自身や周囲の方々の健康を祈りながらお唱えされるのが一番良いかと思います。
真言は不思議なり。観誦すれば無明を除く。
真言は意味に囚われず……仏様を観じてお唱えください^^
それでもなお真言の意味が知りたいのでしたら、仏門に入り、然るべき師の元で、修行を積んで、勉強していただければ幸いです。
合掌(^人^)