hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

ホッタラケ

回答数回答 2
有り難し有り難し 32

ホッタラケの功徳を得るコツを教えてください。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

放下著

ホッタラケ、ホッタラカシ、放っておく、ホーチミン。
仏のホッタラケの功徳は、自分の見える、聞こえる、香る、感じる、思えることを、そのままにしておくことです。自然にそう感ずるわけですからそれは自分がやったことというより、この身心、この生命、この頭脳が天然自然に生じさせているものです。
むしろそれをホッタラケにしない、放っておかないという事はそれをとどめようとすることですから執着です。こだわり、思い留める事、追憶、追認。
現実の目の前はリアルタイムで変化していっているのに、子事が過ぎた事・変化していることを今もまだそうであるかのように思い誤る。思い誤りなのです。
ああ、もうその事はこの心身の上には怒っていないのだなぁということがハッキリしさえすれば正しく物事を観たということになります。正しく物事を観ると言っても元々自然に過ぎていく事をそのままその通りにしているだけということです。心がものごとを追わなくなった、こだわらなくなった。それがホッタラカシ、ホッタラケの功徳でしょう。
禅語ではこれを放下着、放下著と申します。
多くの人が誤って解釈されるのですが「今から何かを新たに捨てること」ではありません。
元々、何もはからいをせずとも自ずから放下されていっているのです。
ここに気づけるとわざわざ放下(捨て去る)するようなことが要らないと分かり、無為に目覚めます。
「自分が捨てようとする以前から、物事の方から自然に変化し、離れていって、すたれていっている。」
この目覚めが道元禅師の悟り「心身脱落」するのではなく、もともと脱落していっている心身の様子「脱落身心」の生き方です。

{{count}}
有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

ごめんなさい

 質問が簡潔すぎて質問の趣旨がわかりません。

もしかして、
http://hasunoha.jp/questions/3986
この質問の丹下師の回答をお読みになり、ホッタラケに興味を持ったのでしょうか?
そういう事でしたら、一度ここのお寺さんの坐禅会に一度参加してみては?
http://hasunoha.jp/temples/26

 ごめんなさいね。
 もう一度新しい質問を立ててください。

追記
お!ホッタラケの丹下師の回答がはいりましたね(笑)

{{count}}
有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoha回答僧登録。 好きな言葉は「和顔愛語」。和やかな顔と思いやりの言葉という意味です。曹洞宗開祖道元禅師は、愛語には世界を一変させる力があると仰っています。回答には厳しい言葉を入れることもありますが、相手を思いやる気持ちがあってこその言葉と捉え、受け止めていただきたいです。 ※質問の答えについて、話の大筋は変えませんが、投稿してから誤字脱字を直したり、内容をよりわかりやすくするため、若干加筆修正することがあります。ご了承ください。 ※「お礼」は必ず拝読していますが、それに対して回答の追記は原則しないことにしています。ご了承ください。 ・回答する件数は減っていますが、ほぼ全ての質問とつぶやきに目を通しています。
話すのが苦手なので、原則不可とさせていただいています。どうしても!という場合は運営さんに問い合わせてみてね。

質問者からのお礼

丁寧な解説誠にありがとうございます。何回も何回も読んで感覚的に理解できるようにしてみます。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ