性根を入れるとはどういう意味でしょう?
祖父が亡くなった際にお仏壇を購入しました。
それからお坊さんに来て頂いて、性根を入れて頂きました。
また位牌にも同じように性根を入れて頂きました。
その時にはそういうものだと特に疑問を持っていませんでしたが、今は性根をいれるってどういう意味だろうと考えています。
親に聞いてもよく分からないようです。
お坊さんに入れて頂いた性根というのはどういうものでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
とても大切な事です
こんばんは。真言宗の悟東あすかです。
シャ家族さん.恐らくあなたなら既にネットで調べて知っておいでなのではと思うのですが…。
仏壇は家にある小さなお寺の出張所のようなものなのです。
つまりマイお寺といったところでしょうか?
ですから、ただ単に綺麗な箱に仏像と位牌が入っていると言うわけでは無いのです。
真言宗ではお寺の本堂を建立するときには、
かなり大変な儀式をいくつもして
土地の神に場所を使う許しを得て、その場に結界を張り、…etc
…密教なので細かくは書けませんが
それはそれは多くの事をしてやっと本堂が建立されるわけです。
そのような「お寺」を小さくとも自宅に作るのが仏壇です。
ですから、お寺の本堂とまでは行かなくても、
僧侶による それなりの修法が必要になって来ます。
それが仏壇の開眼です。(真言宗では開眼と言います)
ですから、一旦仏壇を置いて僧侶に開眼して頂いたら、
動かすごとに僧侶に来て頂き
作法をしていただいてください。
(動かす時に結界を解き、動かした先で結界を張り直します)
更に、仏壇は仏壇の開眼だけではなく。本尊の開眼が必須です。
購入した仏像が「仏様」として、
仏様が仏像の中に目覚めて頂く修法をします。
(仏像も開眼の修法の後は決して粗末にならぬように、香華を絶やさずお供えをして下さい。
移動させる時も僧侶にお願いして下さい)
お位牌は故人のこの世の繋がりとして遺族や子孫から供養を受けられるように
僧侶により開眼して頂きます。
ただ、お位牌だけはご遺族が自分の手で移動をさせる事が可能です。
以上書かせて頂きましたが、
これは真言宗の私が受けた流れ(伝授)によって私が得た内容を
書かせて頂きました。
浄土真宗にはそのような考えはありません。
仏様を入れる?という概念自体が摩訶不思議なことです。
浄土真宗のご本尊は阿弥陀如来です。
「帰命尽十方無碍光如来」という別名があり、全ての空間を埋め尽くす仏様という意味です。
つまり阿弥陀様がおられない場所はないので、そもそも「入れる」という概念がありません。
そして、そのようなイタコのような特殊能力は真宗僧侶にはありません。
浄土真宗では、お仏壇を迎える際には「入仏法要」というものを行います。
それは仏様を入れるという儀式ではなく、私が仏道に入る儀式という意味です。
今日からこの場でお念仏申す日暮しを始めますという最初の儀式。
阿弥陀様のお姿を前にお経を読みお釈迦様の教説を聞き、阿弥陀様のお徳を称えお念仏を申す私の信仰の第一歩、始まりの儀式です。
それが「入仏法要」です。
僧侶はその信仰をお手伝いするだけです。
開眼供養です。
仏壇を買ったままではただの仏壇というもの。仏壇の中に佛様の魂や御先祖様の御霊を入れることを性根入れと言います。仏壇にお参りするならものではなく、佛様が入っていないとありがたくありませんよね。
因みに、老朽化などで新品に替えるときは撥遣供養(性根抜き)して、新しい仏壇に御霊や魂を入れ替える開眼供養を行います。
最近、このような質問が多いですが、結局、書籍やネットに答えがたくさん載っています。宗派の教義も書籍やネットに溢れておりますので、自分でそのようなことはドンドン調べましょう。自分で確認することのほうが大切だと思います。もう1つは、菩提寺の和尚さんとこれを機に交流するきっかけを作ることも大切だとおもいます。
質問者からのお礼
大鐵 様
悟東 あすか 様
お答えくださりありがとうございます。
確かに既にネット等では検索しました。
本当にそれで正しいのかという思いでした。
ありがとうございます。