hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

『優しい人』とは

回答数回答 1
有り難し有り難し 22

2回目の投稿です、よろしくお願い致します。

わたしは、イライラを抑えたり、他人の幸せを素直に喜んだり、柔らかい言葉で他人と接したりすることが苦手です。

思わず妬んでしまったり、トゲのある言葉を発してしまうことがよくあります。

そんな自分をどうにか変えたいのですが、『優しい人』というのはどのような人なのか…それが分からず、何も出来ずにいます。

『優しい人』とはどのような人で、どうすれば優しくなれるのでしょうか。
助言等頂けると幸いです。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

優しくできないからこそ優しくありたいと願う

ご相談拝見しました。

『優しい人』とはどういう人のことを言うのでしょう。難しいですね。でもそうありたいと思いますよね。

どんな人でも、きっと優しいと言われる人でも、人間であれば

イライラしたり、思わず妬んだりはすると思います。感情とはそういうものです。

でもそれを外に表現するか、グッとこらえることができるかの違いに一般的に言われる『優しい人』かそうでないかの違いがあるのかもしれません。

一方、仏教で言われる優しさとは『慈悲』です。しかし仏は完全なる慈悲の心、大慈悲心で私たちにはたらきかけてくださいますが、私たちのもつ慈悲の心はどこまでいっても『聖道の慈悲』の心です。

自分の力で何とかなると思い、我が分別でもって接するため不完全です。相手のことのみを考えることができず、限界があり、思うように優しくできません。

この事実を知ることが優しさへの第一歩かもしれません。

私は本当には優しくなどできないのだと知ること

そこに、それでも優しくありたいとするまなざしが、不完全なもの同士支え合って生きたいという「共に」という心持ちが生まれるのかもしれません。

{{count}}
有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

回答をありがとうございました。
怒りをグッと堪えることができる人は優しくみえる、なるほどと納得しました。自分ができる限りの優しさの範囲で、友人とも接してみようと思います。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ