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『優しい人』とは

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2回目の投稿です、よろしくお願い致します。

わたしは、イライラを抑えたり、他人の幸せを素直に喜んだり、柔らかい言葉で他人と接したりすることが苦手です。

思わず妬んでしまったり、トゲのある言葉を発してしまうことがよくあります。

そんな自分をどうにか変えたいのですが、『優しい人』というのはどのような人なのか…それが分からず、何も出来ずにいます。

『優しい人』とはどのような人で、どうすれば優しくなれるのでしょうか。
助言等頂けると幸いです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

優しくできないからこそ優しくありたいと願う

ご相談拝見しました。

『優しい人』とはどういう人のことを言うのでしょう。難しいですね。でもそうありたいと思いますよね。

どんな人でも、きっと優しいと言われる人でも、人間であれば

イライラしたり、思わず妬んだりはすると思います。感情とはそういうものです。

でもそれを外に表現するか、グッとこらえることができるかの違いに一般的に言われる『優しい人』かそうでないかの違いがあるのかもしれません。

一方、仏教で言われる優しさとは『慈悲』です。しかし仏は完全なる慈悲の心、大慈悲心で私たちにはたらきかけてくださいますが、私たちのもつ慈悲の心はどこまでいっても『聖道の慈悲』の心です。

自分の力で何とかなると思い、我が分別でもって接するため不完全です。相手のことのみを考えることができず、限界があり、思うように優しくできません。

この事実を知ることが優しさへの第一歩かもしれません。

私は本当には優しくなどできないのだと知ること

そこに、それでも優しくありたいとするまなざしが、不完全なもの同士支え合って生きたいという「共に」という心持ちが生まれるのかもしれません。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
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質問者からのお礼

回答をありがとうございました。
怒りをグッと堪えることができる人は優しくみえる、なるほどと納得しました。自分ができる限りの優しさの範囲で、友人とも接してみようと思います。

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