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虐待を受けた自分を大切にできない

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有り難し有り難し 12

男性から受けたトラウマに今、苦しんでいます。
誰にも言わず生きてきたので、人格障害の症状がでます。主人、娘に迷惑かけて、家庭が壊れそうで不安です。
自分を大切にするにはどうしたらいいでしょうか。、他人を思いやる、感謝する、自分が変われば関係は上手くいくのはわかっています。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

受け止めてくれる人をもつ

まずご主人には、(年齢によってはお子さんにも)理解と承諾をお願いいたしましょう。
今後、声を荒げたり、感情的にカッとなってしまった時に、最後までぶつけさせてくれることを赦してほしい、と。
どうしても感情をコントロールできないことがあるので、感情的になった時に、それを最後まで、そっと受け止めて欲しい、発作だと思って、3分間だけ我慢して受け止めて欲しい、と。
(3分間怒り続けられる人はいませんので)
ご主人やお子さんに対して怒りをあらわにしていているというよりは、以前の嫌な記憶が混同してしまって、相手にぶつけてしまう所があるところがあることを分かってほしい、と。
そういうものとして受け止めて欲しい、と、ある僧侶から言われたと、お伝えください。そうでないとご主人の身が持ちませんし、あなたも相手に言いたいことを言えずに苦しくなってしまいます。そしてご主人からはお嬢さんに、ママはそういう発作が起こるから、そういうものであると思ってほしいと伝えてもらってください。
反発せずにただ受け止めてほしい、と。
あなたが、怒りをぶつけるべきは本当はご主人や子供さんではありません。
あなたの怒りは過去のイヤな体験からの防御・防衛反応的なものであろうとおもいます。
まず、あなたの辛さ、怒り、許せない感情、それを受け止めてくれる人が必要です。
一人が良ければ一人でも結構ですし、ご主人とお嬢さんご一緒でも構いません。お話をおきかせください。
予約をとって頂ければ平日でも結構ですし、日曜参禅会が終わった後に個人面談、個人相談もしています。機会があればウチのお寺でよければお話をお聞かせいただければ直接的にご助言ができるかとは思います、あなたにとって必要なのは、まず誰かの助言よりも、受け止めてくれる人、明かせる人であろうと思います。
良かったら禅を学んで諸行無常、諸法無我の道理を深く学んでみませんか?
心身共に生まれ変わっていることの意識の植え付けがなされれば、過去を振り返ることが仮にあっても、それはもう幻であると体でじかに分かるので、トラウマもフラッシュバックも沸き起こっても機能しなくなりますよ。専門分野ですので、一度話だけでも聞きに来てみてください。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

分かち合いに参加されては

誰にも言わずに生きてきたとありました。本当にお辛かったでしょうね。

現在のかなこさんの中に今でも住み続ける「かつての自分」を、すべて許し、かなこさん自身が抱きしめて差し上げてください。今、こうしてかなこさんがご家族のためにがんばっていらっしゃる努力は素晴らしいことです。そのことにぜひ自信を持って、過去を否定せずに、認めて許してください。

苦しみとは時に、理想の自分が現実の自分を責めることから起こります。
ですので、他人が許すのではなく、自分が許すのです。そのためには同じような苦しみを持つ方とお話しすることが、よい方法です。同じような苦しみを抱えた人たちが気持ちを話す「分かち合いの会」があります。具体的にこの会がいいとここではお答えできませんが、ネットで調べると都内にもいくつかあるようです。ご都合がつくのでしたら参加されることをおすすめいたします。

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有り難し
おきもち

個別相談可能
住職のかたわら、大道芸人PRINCOちゃんとして幼稚園保育園など各種施設、お祭りなどのイベントに出演中です。 ◆大道芸人プリンコちゃんホームページ http://princo.fc2web.com/ 真言宗豊山派総合研究院 布教研究所常勤研究員 常任布教師 仏教伝道教材の「なむなむ」代表 流山市青少年環境浄化事業推進委員会 環境部会長 流山市青少年指導センター補導員 連絡協議会副会長 保護司(柏地区流山支部) 柏マジッククラブ会員 日本ジャグリング協会会員 流山ジャグリングクラブ顧問 日本ツイストバルーン協会会員 ◆PRINCOちゃんねる(法話動画など) https://www.youtube.com/channel/UC4gxIC4-oeR4ns3FpNr8vqA?view_as=subscriber
ただし、午前6時~午前0時まででお願いします

煩悩スッキリコラムまとめ