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小さく生まれた子供への罪悪感

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こんにちは。
もうすぐ3歳になる息子の母親です。
私は妊娠当時、摂食障害(過食嘔吐)という神経症を患っていたことから、ほとんど栄養が取れず、妊娠前から4キロしか体重を増やすことができませんでした。
そのため、息子は2100グラムという低出生体重児として生まれてしまいました。

母体の栄養不足による低出生体重児は、将来、糖尿病や心筋梗塞などの成人病を患く確率が通常よりかなり高いとのことです。

このことを知ってから、毎日毎日後悔と申し訳なさでいっぱいいの気持ちです。
私が摂食障害を直せなかったばっかりに、息子の将来に悪影響を与えてしまったことが頭から離れません。お腹の中で、さぞや空腹だっただろうなと考えると、自分が虐待をしていたようにも思えてきます。

今、私の方の症状は落ち着いていますが、自分ばかりが健康になっていることにも申し訳なさでいっぱいです。

将来の成人病を防ぎたいとの思いから、子供の食事にも必要以上に神経質になってしまいます。そのせいで夫婦げんかにさえなります。

この先、この罪悪感とどのように折り合いをつけてゆけばよいでしょうか。
ご教示いただければ幸いです。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「人身受け難し」の尊い「いのち」

親の子に対する深い愛情を感じるご質問で、少しでもお役に立てればと思い、回答させていただきます。
人生は後悔の連続です。しかし、あなたの「いのち」は、「人身(にんじん)受け難し、いますでに受く。仏法聞き難し、いますでに聞く。」なのです。これは三帰依文の冒頭に出てくる言葉で、私たちは、人間として生まれることは難しいのに、今、人間として生を受け、また、仏の教えに出遭うことは難しいのに、今、仏の教えを聞く機会に恵まれました「いのち」であることを表しています。そしてお子さんの「いのち」も、あなたの「いのち」と同様に、「人身受け難し」の「いのち」なのです。「いのち」の長さは、人それぞれで、生まれる前に消え失せてしまう「いのち」、幼くして一夜のうちに消え失せてしまう「いのち」、青春の真っ只中で消え失せてしまう「いのち」、そして、天寿を全うして消え失せる「いのち」。どの「いのち」も尊い、掛け替えのない「いのち」です。そのような「いのち」は常に「死」と共にあるのです。「死」は「いのち」のはるか彼方にあるのではなく、今、ここにある「いのち」は、今、ここに現れるかもしれない「死」と共にあるのです。ですから、今、ここに与えられた「いのち」を、精一杯生き抜くこと、それが一人ひとりに与えられた「いのち」の生かし方ではないでしょうか。そして、お子さんが、今、ここにある掛け替えのない「いのち」を精一杯生きていけるように、家族はサポートしていくことが、最も大切なことだと思います。

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おきもち

hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧...
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できることはただ一つ・・・

すう様 お疲れ様です
私の考えをお伝えさせていただきます
参考にしていただけたら嬉しいです

日々子育てお疲れ様です!
お子様はお元気ですか
過去はもう悔いても仕方ありません
事実は息子さんがいること
それだけで感謝ではありませんか
あなたは3年もママをしているんですよ
それもすごいことです
自分を褒めてくださいね!

今できることはこれからのことです
ぜひ今後決して悔くることなく、あなたからのいっぱい愛情を息子さんに与えてあげてください
その悔いのパワーを愛に変えてください
そうすればきっと息子さんは素晴らしい人生を送ることができることでしょう・・・

合掌

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鈴木秀彰
人の寄り添える僧侶をテーマに活動中! 僧侶、理学療法士、心理カウンセラー...
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私の幼稚園時代のあだ名は「ガイコツ」でした。

「…将来、糖尿病や心筋梗塞などの成人病を患く確率が高い…」
↑ ということだけを盲信・採用しているからいけないのです。
もっとポジティブな意見だって沢山あります。そっちを採用しましょう。
実際低体重で生まれてきても、元気に育っているケースもあります。
今も必要な栄養素を欲しているはずです。背ノビックルでもココアプロテインでも飲ませましょう。
14歳の頃絶食していた知人のコサキチは現在骨粗しょう症。若いうちの栄養こそ大事なのだそうでちゅ。
若くして癌になっても完治して平均年齢を上回る年まで生きておられるケースだって山ほどあります。
うちの隣の銀ちゃん(70代)は糖尿を患い元気なかったですが、最近顔色がメチャメチャイイです。病気した方が良い場合だってある、ちゅうこってす。
なるようになります、案ずるなかれ。
ちなみに私の幼稚園時のあだ名は「ガイコツ」です。
本当に骨が浮き出ていたそうです。何てスリムだったんざましょ。羨ましい。
親は「この子は絶対餓死する」と心配していたそうです。本人は親の心配などどこ吹く風。
そして、その子は大学時代、天下一品の食べ過ぎで、ぽっちゃりレベルを上回りました。ついたあだ名は「ブイヨン」です!ブイヨンって何ですか!(怒)せめて動物とか形のあるものならまだしも、スープの素ですからね、ブイヨン。
痩せていた美少年は、天一でチャーハン定食+こってり(大)は当たり前。バイクの後ろに乗せた彼女もお腹周り大きすぎて「手が…手が、届かないわ!(落っこちそう)」。
修行道場で再び痩せてデ・ニーロもビックリの体重変化。現在太って「親方」(引退した力士体型)です。(写真は3年ほど前。諸行無常なの!体重も)
医者に行って診てもらうと「太り過ぎですね」って、それ病名でも何でもなくて、みたまんま言っただけだろがっ(ツッコミ)です。そして現在、親は「この子はゼッタイ先に逝く」と心配しているとか。
結論:ご安心を。まぁ、親の心配とはよそに、なるようになるものです。
わたしも「ガイコツ」時代に還りたいです。
いずれ人間、誰もがそうなります。
だから、生きているうちに本当に「安心」を手に入れましょう。
それが仏教を学ぶことの最大の価値です。
これをきっかけに、是非、仏教のエッセンス「ブイヨン」(醍醐味)を求めてください。

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おきもち

我が子が生まれた喜びを忘れていませんか?

すうさん、ご質問を読むと息子さんへの負い目を感じすぎていませんか?
せっかく縁あって、あなたのもとに生まれた息子さんです。もっと前向きに考えましょう。
子供は敏感です。すうさんの今のままの感情を、息子さんはいずれ感じ取るでしょう。
その時、息子さん自身が自分に負い目を感じる可能性もあります。
ママであるすうさんを最も愛しているから、自分の体質が・存在がママを苦しめてるのかも?
という感情を息子さんが持ちかねません。
3歳位なら習い事も始められます。体力をつけるために水泳や体操を習わせてはどうでしょう?
そしてママとして一生懸命息子さんを応援するのです。ママが大好きな息子さんなら、必ず応援に応えようと頑張ります。
母親のわが子に対する愛情は、無償のものです。私たちはよく母の無償の愛を慈愛ととらえ、仏の慈悲の力にもたとえます。
母親は子供の一番の理解者・応援団・味方です。
そして子供のガンバリは、母親への応援であり、最大の贈り物です。
外見の大小で、人間の価値は決まりません。
すうさんの大いなる母性と慈愛で息子さんを包んで、目いっぱいの力で応援しましょう。
きっと、息子さんは素晴らしい人生を送れますよ。

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有り難し
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石川県金沢市内の城北地区鳴和町で浄土真宗本願寺派のお寺をお預かりしておりま...
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