子供を産んでいいのかわかりません
昨年、足の痛みで病院を受診したところ、『先天性臼蓋形成不全』と診断されました。
先天的に骨の形状に問題があり、股関節の被りが通常より浅い為、負荷がかかり痛みが出るとのことでした。
このまま負荷がかかり続けると、軟骨が潰れ歩行困難となり、人工関節への手術をしなければならない為、現在は温存治療としてリハビリへ通っています。
この疾患は治るものではなく、手術をしても必ずしも良くなるとは限らないので、上手く付き合って行くしかありません。
悪化させない為には少しでも負荷をなくす必要があります。
しかし、結婚をして3年が経ち、そろそろ子供をと考えていました。
ですが、この身体での妊娠・出産・子育ては悪化するリスクがかなりあると言われました。
また、遺伝性はないものの、やはり親子なので骨格が似てしまい、子供も同じ疾患を発症する可能性もあると…。
疾患がわかってからたくさんしてきた辛い思いを、子供にもさせてしまう可能性があるかと思うと、子供を産んでいいものなのかわかりません。
主人も子供は欲しいようですが、私の身体に無理をさせるのも良くないので、今まで通り2人でもいいのではないかと言ってくれています。
ですが、子供を欲しいと思ってくれているのに産まないと言う選択をするのも心苦しく、堂々巡りです。
先天性の疾患を抱えてしまう可能性があると分かっていながら、子供を産むことを選ぶのは正しいことなのでしょうか…。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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どう向き合っていくか
u-kari様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
妊娠すると身体への負担も色々とありますから、確かに悪化してしまう可能性があるのでしょう・・
しかし、妊娠・出産期において、持病・疾患があっても、現在医療技術の発展においては、負担をカバー、軽減するための方策も既にあるかもしれません。
これまで色々なケースを経験されている専門の産婦人科にて、一度ご相談なされてみられても良いのではないだろうかと存じます。
「先天性の疾患を抱えてしまう可能性があると分かっていながら、子供を産むことを選ぶのは正しいことなのでしょうか…。」・・
ご心配であるのはもっともであるかと存じます。
しかし、実は、私たち人間は、それぞれ個々においても、必ず遺伝子多型・SNP(スニップ・一塩基多型)という変異を抱えているものであり、ある意味では、皆、先天性の遺伝的疾患を抱えていると言っても過言ではありません。
それでも、子どもを望み、妊娠したのであれば、胎児として無事に成長し、そして、産まれてきて、成長してくれることを信じて、夫婦仲睦まじくに、妊娠からどのようなことがあろうとも、互いに助け合い、支え合って、子どもと真摯に向き合っていくことが大切になるのではないだろうかと存じます。
お幸せを祈念申し上げます。
川口英俊 合掌
不正解はない
お子さんについて、どちらも正解でも不正解でもないでしょう。あなたの体を第一に考えてくれる旦那さまもいる。
リスクも知りつつ旦那さまの思いも知りつつ、それでもお子さんを欲しいと願うか。
どちらを決断しても間違いではないです。お子さんへの影響も心配でしょう。それも含めた上で本当に決められるか。
あなたと旦那さまの強い決断がないと先には進めないのではないですか。
もう一度言いますがどちらの決断でも間違えではないです。よくよく夫婦で話し合うことです。