あっさりと降格処分
人数が8人程度の会社で働いているのですが、数ヶ月前に降格処分を受けました。
私の部署は私と年上の部下だった方の2人だけです。
年上の方は7ヵ月程前に入社してきたのですが、試用期間の頃より私と性格や考え方、仕事のスタイルが合わずに手をやいていました。
私を上司として見ず私の指示には従わない。仕事のやり方には反発する。私の人間性にダメ出し。
そんな人が試用期間が終わった直後にいきなり私の上司になりました。
社長に自分を上司にしてくれと直談判をし、社長はそれを受け入れたようです。
ある朝何も知らず出社した私に対しニヤニヤしながら
「もう君の部下じゃないから」
と言ってきたあの瞬間は忘れられません。
その日から立場は逆転、苦し紛れの強がりで
「別に肩書きなんて興味ないわ、そんなもんくれてやるよ。」
と吐き捨てたものの、深い深い嫉妬と怒り、直談判を受け入れた会社への憎しみで心がいっぱいです。
とても時間が解決してくれると思えません。
社長の息子がどんなにミスしたって降格なんてしないクセに。
いつか全てぶっ壊してやる。
必ず復讐してやる。
同じセリフを見下しながら吐いてやる。
必ず私以上のストレスと苦しみに包んでやる。
会社なんて潰れてしまえ。
そんな事を考えながら毎日笑顔と敬語で元部下の指示に従っています。
ただ何故降格処分を受けたのか、正直心当たりがないわけでもないのです。
元部下の試用期間が終わる少し前に、仕事ではなく社会性の面でキツく叱られた事がありました。
降格処分は当然なのかもしれないと自分を何度も何度も納得させようとしました。
今でも自分に悪い所があったと頭では反省していますし、同じ事は繰り返さないように気を付けてます。
ですがやはり先に書いた気持ちが沸き上がり、逆にそれがさらなるストレスを生み、会社を辞めるのも逃げてるようで嫌だし、どうにもできなくなっています。
苦しいたすけて
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
プライドを捨ててください
彼は最初から上司のポストに入る約束で採用されたのかもしれませんね。
会社というのはチームです。
チームのメンバーには各役割があります。
社長には社長としての役割があり、上司には上司としての役割があり、あなたにはあなたの役割がある。
その役割を日々淡々と努めることに集中しましょう。
思い切ってプライドは捨ててください。
プライドや劣等感や自分の方が上だ、という思い込みが、怒りや恨みを生むのです。
もし上司と意見が対立した時は、感情論では無く、どちらの意見が会社の利益になるのか、お客さんの満足や信頼になるのか、安全性に優れているのか、を基準にしっかり話し合いをしましょう。
器量や社会性や社交性を育て、知識や経験を積んで、上司以上に会社の利益にとって必要不可欠な存在になってください。
徳川家康の遺言にこうあります。
「怒りは敵と思え。」
あなたの敵は会社や上司ではなく、あなた自身の弱い心なのです。
怒りは毒です。
最初に自分の体が蝕まれます。
次に家族や友人や同僚に感染します。
これは防がなくてはなりません。
あなたが言ったように、肩書きには興味がない、この気持ちを単なる強がりでは無く、心の底から意識してください。
実際に、人生の幸せ=肩書き、ではないのですから。
奥さんに心配させないようにしてくださいね。
ということはその人も同じことがあったなら降格ですか?
一夜にして上司と部下が入れ替わる。これほど辛いことはありません。悔しさ、憎しみは私も心から同情します。しかし、そろそろ、気持ちを切り替えましょう。まずは、冷静に坐禅しましょうか?イスでもいいのでしましょう。
①イスに腰かけて、背もたれに背中を当てず、背筋を伸ばします。顎を引きます。
②目線は畳半畳前を想像して斜め下に向けてください。
③手は法界定印と言いまして右の掌の上に左の掌を載せて両方の親指で卵形を作り、髪の毛1本分開けます。その手は股の上に置いてください。
④呼吸は鼻から息を吸い、吐きます。腹式呼吸でお願いします。
⑤それでは5分間行いましょうか?チーンチーンチーン(始まりの鐘の音)
●
●
●
●
●
⑥チーン(終わりの鐘の音)はい、終了です。上半身を左右にゆっくり揺らして、ゆっくり現実に帰って下さい。
それでは私なりの回答ですが、
上司していて良かったことは何ですか?上司をしていて大変だったことは何ですか?
貴方が思ったことはこれからその元部下の方も体験することと思います。
貴方はそもそも何で上司になったのですか?上司をして何をしたかったのですか?この会社のため何をしたかったのですか?貴方の夢や活動は何ですか?
今の質問をすべて文章化するとより鮮明に自分の事が解ってきますよ。そして、相手の事、社長の事も解ってきますよ。小さなことを言えばこの会社は何をすれば上司になれるか?何をしたら降格になるか?自分はここで何をすべきか?一度自己分析をしてみて下さい。仲間に聞いてみてもOKです。
「仏道を学ぶは自己を学ぶなり。」(『正法眼蔵』道元著)意外と知らない自分の事です。多方面から自分を見ましょう。それは多方面から人を見ることと変わりがありません。その元部下の方も意外に見方が変わってくるかもしれません。