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長男の実母に対する冷たさ

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母が入院前は長男家族と実家で同居していましたが、食事は勿論たまにお使い程度の物を頼むくらいで何も面倒をかける事はありませんでした。パーキンソン病がひどくなってからは私が通院や買い物、掃除、お風呂などの身の回りの手助けをしに通っていました。なので、退院後は1人では無理なので末っ子の私が引き取りました。母が実母を出る際もその後も何の優しさも反省も後悔も感じない長男から、昨日母にメールがありました。実家の共同名義を外す為に必要な書類を来月までにもってきて と書かれていました。体調を気遣う事も無く、遠い所申し訳ないが、の一言もなく、一方的に自分達の都合だけで期限付きで持って来るように書かれているメールを見て怒りで体が震えました。実際、母が1人で外出出来るはずないので、これまでも私が委任状で全ての手続きをしてきました。自宅は田舎で車は主人が仕事に乗っているので、平日動くには自転車と電車とバスを乗り継いで役所にいかなければなりません。1日仕事です。しかもパートを始める事になったので昼間の時間も制限されます。プラス母の介護です。そんな中で、全く何もせず気遣いもない長男の言う事を聞かなければいけないのでしょうか?委任状を郵送して、自分達で行けと言いたいです。実家から私の自宅地域までは高速に乗れば車で30分位です。私が行くなら電車バスで1時間以上かかります。母の建てた家から母親を追い出した長男の冷たい態度に怒りと悲しみで許せません。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

機械的であることが人間の暖かさを奪う

あなたから観た長男イメージをまず、いったん捨てるべきです。
あなたが長男に、意味や評価を下した瞬間に立ち返ってみましょう。
長男実物と接する以外の事は、全部あなたのイメージです。
今もきっとこうであるに違いない、というあなたの思いが盛んになっているから長男が憎いのです。
行為自体は、その行為だけであって、そこに悪意や悪気というのは、本人は割と自覚なしにやっている場合もあります。
特に仲の良くない兄弟間であるならば、メールのやり取り、文章のやり取りをすることが一番よくありません。
軽いつもりで打った内容が悪意あるものとして受け止められてしまう事が、お互いにあるものです。
メールでのやり取りをすてて、相手の声色の温度や表情がうかがえるようなコミュニケーションをするべきです。メールのやり取りは、コミュニケーションとは言えないと私は思っています。実物に接することをお勧めいたします。

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おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

感情論よりも、必要な行動を。

男性は特に、親に優しい言葉をかけるのが照れ臭いものです。
メールでは必要な事務連絡しかしない、という可能性があります。
問題は、なぜそのメールであなたがカチンときたのか、です。
つまり、色眼鏡で見てはいないか、という疑問があります。
あなたの怒りは、あなたの心の問題です。
いったん、あなたの今のムカムカはおいといて、落ち着いて必要な行動をしましょう。
長男さんに、伝えたいことは伝える。
家の権利関係の整理自体について、協力するのかしないのか、どうせ協力するなら愚痴ってる時間に書類の1つも書けますし、協力しないならしないで、はっきりそれを相手に伝えてみるとか。
自分ばかり損してる、という思いは、意外に相手も同じように思ってたりしますし。
とりあえず、正直かつ平和的に、思いを伝えてみては?

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

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