虚しい気持ちで退職したくない
一年半ほど現在の職場で事務として働いて来ましたが、最近体調が悪い為、近々退職をする事になりました。
体調悪化の原因は (仕事を溜め込む)上司さんと、(性格の合わなかった)年上後輩さんとの間に挟まれて気持ちが疲弊したこと、周りの助けを得られないまま仕事が増えてプレッシャーだったことです。
退職は自分の意識で決めたので良いのですが、部屋の人事関係を担当している上司さんに意向を伝え面談をお願いしたところ、今は業務が忙しいと面談を断られ続けております。
必要な情報(何日まで仕事を続けられるか)等は全てメールでやり取りさせられ、知らぬ間に後任者の選定までされていました。
忙しい筈なのですが、私のデスクの近くで室員と長く世間話をしているのを見て、時間あるじゃないかと嫌な気持ちにもなります。
私のせいで迷惑を掛けているので申し訳ないとは思うのですが、自分の扱いに虚しい気持ちが沸いてきました。
社交的ではなかったのですが、仕事はやってきたと思っていましたので…毎日嫌な気持ちです。
しかし毎日鬱々と過ごすのも嫌になってきましたので、どうにか気持ちを切り替えれるアドバイスを頂けないでしょうか。
よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
虚しくない人生
約一年半のお勤め誠にお疲れ様でございました。あと少しの間との事ですので最後まで気を抜かずに勤め上げましょう。
退職後はしっかり休養し心身を整えて、また新たな楽しみをみつけましょう。
さて、仕事というのは生活の中で大きな部分をしめますね。やりがいを感じ、きちんと仕事をしてきた自負があるからこそ「認められたい」という意識も持つものです。
しかし私もそうだったのですが、悲しいかな多くの職場では意外と「私」がいなくても回っていくもの。「私がいなきゃ困るわ」という私の思いとは裏腹に私の代わりはまた誰かによって勤まるものなのです。
そして実はサガ様がしっかり勤めてきたからこそ、職場としてはその穴を空けないように意識は次の方へ向くもの。
辞めていく方をねぎらうより、次の方とどう職場を回していくかに重きがおかれるのは仕方のないことなのかもしれません。
でもきっと、皆がサガ様の有り難さに気がつくのはサガ様が実際に退職してから。「ああサガさんならこうしてくれたのに」「前はこれもしてくれたのに」なんてことを感じる人もいることでしょう。
サガ様の頑張りはみんなに伝わっていますよ。だからこそ職場としてはそれを無駄にしないよう「これから」に意識が向いているのです。
あなたの頑張りはあなたが一番わかっている。誰かに認められなくたって、誰かと比較しなくたって自分で満足していけることが大切です。
でもそこで危ないのが「単なる自己満足」に陥ること。「私はやってきた、私は大丈夫」の一点張りじゃ独りよがりになってしまいます。
だから私たちは教えを求めます。仏教には「私の人生は虚しくない」という本当の満足があります。
阿弥陀様という仏様はそんな私たちを願っています。
「虚しい」「寂しい」「認められたい」と嘆く私たちに、「いつでも・だれでも・どこにでも」、「選ばず・見捨てず・嫌わず」の精神ではたらきかけてくださいます。
その願いに気づいた時、「私が私で良かった」と本当の満足が得られ、「南無阿弥陀仏」と感謝のお念仏を申します。
本当の「虚しさ」が襲ってくるのは退職後かもしれません。誰かに認められなきゃ満足できないのであれば人生が虚しくなってしまいます。
どうぞ仏教にも学び「虚しくない人生」を歩んでいただきたいと思います。仏教に学ぶとはどこまでも「虚しい」と嘆くこの私自身について学ぶことです。
質問者からのお礼
吉武様
こ回答ありがとうございました、また御礼が遅くなり申し訳ございません。
数日前に職場を退職致しました。
回答を読ませて頂き、自分の心の有り様を考えさせられました。ご指摘頂いた様に、他人に自分を認めて貰う事ばかり考えていたからこそ虚しいのかと…せめてもと思い私の後の方が来たときに滞りなく過ごして貰える様にして辞めてきたつもりでおります。
また、こちらに投稿をして後、職場の方に労いの言葉や感謝の言葉を頂きました。
…不満ばかりの自分が情けなく思えました。
今後生活していく中で、嫌な事、虚しい感情に振り回されずにいる様に努力いたします。
本当にありがとうございました。