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私は虐待親でしょうか…?

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有り難し有り難し 37

もうすぐ3歳になる娘がいます。イヤイヤ期ではありますが、他の子より言葉も通じるし、人見知りなく挨拶もできるので「しっかりしたいい子ね~」と良く言われます。
しかしそのせいか、私はこの子を『話のできる大人』と思ってしまっているようです。注意しても理解してもらえないのが腹立たしいのです。また、注意している間に集中力が切れて遊び出したり、テレビに気を取られたりしているのを見ると、余計苛立ちます。自分でもバカだなと思います。こどもなんだからそれで当たり前ですよね。でも感情がついていかないんです。
2歳児によくある、「自分でやりたい」。でもできないので私を叩いてきたり、物を投げたり壊したり。または「私がやりたかったのに、先にママがやった」とギャーギャー騒ぐ。これを見て私も苛立つ。きっと私の怒り方にそっくりだと思います。温厚だと思っていた自分が、子育てを始めた途端にこうも狂暴になるなんて思っていませんでした。それくらい、ここ1年くらいの私は不機嫌な態度をとったり、物に当たったり、怒鳴ったりしていました。その度に、空気に敏感な娘はびくびくしながら作り笑いして見せるのです。2歳児にこんなに気を使わせる私は、本当に最低な母親です。

何でもすぐ怒る母親への対処法を、娘はすぐに覚えました。「ママごめんなさい」と言うことです。母親として、謝ってきた相手にそれ以上怒ることはできません。でも真に反省していない娘を許すこともできず(最近は申し訳なさそうな顔をしながらお辞儀までしてきますが)つい無言になったりため息をついてしまいます。その後もイライラが収まらないこともしばしばあります。怒ってはいけないとおもい、違う空間に移動しようとしますが、娘は血相を変えてついてきます。一人にはなれません。イライラがおさまれば、落ち着いて「ママはこれが嫌だったんだよ」など、怒った理由を説明できます。そのあと、仲直りのぎゅーもしてやれます。なんて気まぐれで一貫性のない母親。
娘のことは可愛いし、愛しています。ですが最近は我に返ることがなくなってきていて…イライラが持続している状態です。

娘は私の悪いところをそのまま真似して育っているんです。わかっています。こどもをいじめることは簡単です。しかし、自分が変わることはとても難しいです。なぜ私は変われないんでしょう?なにからしていいのかわかりません。助けてください…!


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

子供さまに対して親の理想など不要。

うちは赤ちゃんはアカサマと呼んでいます。
3歳児には3歳サマという感覚を持っています。
子供は親のエゴを介入させなければヤオヨロズの神様。
「千と千尋の神隠し」に出てくるような、それぞれそれぞれが個性的な神様だと思ってください。
イヤイヤ期という言葉でククるのも子供に取っちゃ失礼な話。
親の都合で子供をくくっちゃいけません。
今の一瞬一瞬の現実が、子供の今日のたった今の真実です。
コップをこぼせばコップをこぼしたという真実。そこにあなたの理想や要求は持ち運んではいけないのですよ。
そこに親の「こうあるべき諭」「こうあってほしい」「わたしのるーる、マイルール」をゼッタイに!押し付けないことです。子供がひねくれた性格になるからです。
子供は物心ついていない、天然無垢です。
アレコレ親のエゴで英才教育やら詰め込み教育をされた子供の末路を想像してください。
立派な会社に入ろうが心が死んでしまったら人として血が通っていないのです。
ここで親子の事で苦しんでいる方々の問答をご覧になってください。
みな、親の「これよかれ」で子供を殺すに等しい行為をして苦しむのです。
子供の主人公は子供。あなたじゃない。でも今子供は子供、幼少だからあなたのサポートがいるだけ。
ある程度大きくなったら自分で拭けます。我々のようにこぼしたら自分でふけるようになるまでは「自分で拭きなさい!」とか高い理想を要求しない。いずれ我々は老けて、自分で拭くこともできなくなり、その子供や介護士さんの世話になる。お互い様です。
ただこぼれた、だけでいてください。
ただやりたいことが一つあるだけでそれをウマく言い表せないからぷんちゅかちてるんだと思ってくだチャイ。泣くことでしか自分をあらわせないのです。
私の目の前には子供が散々散らかした皿やお菓子があります。
ただそれがそうなっているだけです。
そこに私は介入していません。
無色透明の景色をそこに感じてください。
分らなければ、今後虐待、怒る前にお電話ください。
私の尊敬する井上貫道老師が「この人は坐禅は要らないなぁ」と思った方がおられたそうです。
その人に話を聞くと「親から怒られたことが無かった」と言っておられたそうです。
私たちは親に怒られながら育ちました。それは本当は要らないことなのです。
僧侶から「この人は修行の必要がないなぁ」と思われる子育てをしてください。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

正直なことを言うと、今すぐに「こどもを神様と思いなさい」と言われて「はい、わかりました」と思う気にはなれません…。
でも、これからそういう目でこどものことを見てみようと思います。私自身、なにか変われるきっかけが欲しかったので…。自信はありません。時間もきっとかかります。もしかしたらお電話させていただくかもしれません。
大人なんだからそれくらいできるでしょう、とお思いになるかもしれませんが、私の中身は本当に幼い(もしかしたら娘よりも幼いかもしれない)こどもなのです…。
でも、娘よりも少しだけ長く生きている先輩として、もう少し大きな器を持ちたいなと思いました。

ご回答くださり、ありがとうございました。

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