お骨はひきとった方がいいですか
先日絶縁した兄に迷惑かけられてますで相談させていただいてありがとうございました
今日は入院している病院の医者という人から電話がありました
兄は今肺ガンで余命一か月位という事です
先生には、絶縁してるので引き取る気はありませんと申し上げましたが
お骨は引き取って供養したほうがいいのでしょうか
今日は朝から医者から電話があっただけで
私はまた気持ちがおかしくなり
悲しいのではない、涙がでてきます
兄なんか、病院で死なずに、どこかそこらへんで野垂れ死ねばいいのにと思ってしまいます
気持ちが沈んで動揺して、仕事も休んでしまいました
兄の事が何かあるたびに、神経と体に変調があります
兄が死ぬこととかちっとも悲しくありません
不謹慎かもしれませんが、そこまで私はおいつめられたのです
ただきちんと供養しないと、息子や孫達に何かの悪影響がないかと心配になります
霊能者の方に、私の親の実家の方の墓をきちんとしなさいと霊視されました
九州のどこかにあるのですが、もうほとんど亡くなってしまい誰にも聞けません
私の両親のお骨は、墓を作っても面倒見られないので
お寺に永代供養しています
文章がまとまりませんがよろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「真理」により出会い直し「まやかし」に苦しまない
ご相談拝読しました。これまで大変お辛い思いをされてご苦労されてきたのですね。
さて、お兄様が亡くなられてからのことですが、お骨を引き取り供養されるなど、何らかの区切りをつけた方が良いのでは?と私は感じます。
どんな方であれ、あなたがどんなに嫌い憎んだお兄様であれ、この世の命を終えていかれた方は仏様として残された私たちにはたらきかけてくださります。
「仏様としてはたらく」とは真理を教えてくださるということです。
真理には「生きとし生けるものは死を迎える-諸行無常-」ということ、「形ある死を迎えてもなくならないものがある-無量寿-」ということが含まれています。
事実、「きちんと供養しないと、息子や孫達に何かの悪影響がないかと心配になります」とおっしゃるように、残された方の心の中に故人は存在し続けます。
しかしその存在の姿を仏様でなく、「祟り神」や「怨霊」のようにしてしまうのが私たちの迷いの心です。
そういう目に見えないものを恐れるという誰もが持つ心に、いわゆる霊能者と称する方たちは巧みに侵入してきます。
死後のことなど誰にもわかりませんが、死者を迷わせ自ら苦しむ心が今を生きる私たちに存在しているのは事実です。
霊能者が見るものは実際には見えない「まやかし」、仏教が見るものは「事実」です。
仏様は「まやかし」ではありません。仏様という何か大いなる存在が実体としてあるのでなく、真理を教えてくれるはたらきを「仏様」と称し讃えているのです。
お兄様が亡くなられてからは、目に見えない「まやかし」で苦しむことのないよう、一つの尊厳ある命が終えていかれたという「事実」を受け入れられるよう、例えば我々僧侶がその真理を共に聞いていくお取次ぎをさせていただければと存じます。
そしてできる事であれば、生前の内にそうした真理に我が身を照らされ、お兄様とも出会い直していただけたらと願いますが、これまでの経緯からそれをわさび様に要求するのは酷なことでしょう。
お兄様への怒りや憎しみが、お兄様を怨霊のような「まやかし」に祭りあげ、何かあればお兄様のせいにするなどこれからも苦しみ続けることの無きよう、ご命終後でもかまいませんので、きちんと真理に基づいた「事実」のもとでお兄様と出会い直していただきたいと思います。
ご両親をご供養なされたお寺に相談してもよいかもしれません。
南無阿弥陀仏
あなた自身のために供養を。
前の質問も合わせて読ませていただきました。
他の回答僧の方とは意見が違うかもしれませんが、私は「必要最低限で結構なので、可能な範囲で供養を」と考えます。
何故兄のためにこんなことまでしなければならないのか、と納得は行かないことでしょう。
しかし、この供養は兄のためにやるという意味だけではなく、自分のために行うものでもあります。「きっちりと兄と訣別する」という意味を込めて。
ご相談の文面を見る限り、このままだと兄の没後も兄が原因で苦しむことがあるのではないかと心配します。兄が亡くなれば今後の精神的な負担も軽くなるでしょうが、あなたの中にこれまで溜まり続けてきた負の感情のようなものも軽くならなければ、と思います。
血を分けた者同士でありながらその死を何とも思わなくなるような関係は、思い通りにならないこの現実では「実際に有りうること」ですが、悲しいことです。
だからこそ、兄の供養をすることで、あなた自身が少しでも苦しみから解き放たれて欲しいと願いますし、その上で、お子様やお孫さんに身内同士仲良くしていくことの大切さを伝えてください。
仏様のお慈悲は常にあなたの苦しみに寄り添ってくださっています。ご安心下さい。
質問者からのお礼
吉武文法 さま
さっそくのお返事ありがとうございます
そうですね、生きてる間に兄に会うと私がどういう風になるのかが少し怖いので無理かと思います
が、やっぱり供養しないと後あと何か悪い事があるたびに、あの時きちんとしなかったからと思うかもしれないですね。
お骨は引き取って供養することにします、ありがとうございました。
渡辺 慈海さま
ご回答ありがとうございます
そうですね、またここに来て、私がお金を負担するのかとか、どうして私がという思いがあります。お答えいただいた「きっちりと兄と訣別する」というお言葉をいただき、そうだなと納得いたしました。 きちんと供養いたします。ありがとうございました。
柳原貫道 さま
ご回答ありがとうございます。
そうですね、亡くなってもまだ兄を許す事はできないと思います。
「ご自身のためにもご供養されて下さい」とおっしゃってくださって、自分のために供養するこ とにします。 ありがとうございました。