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失敗続きで自信が出ません

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有り難し有り難し 18

アルバイトの面接に落ち続けて自分に自信が出ません。
頑張っているのに結果を出せない自分に本当に長所があるのかそれすら疑わしくなってきました。
そして今でも頑張っているのに今よりもさらに頑張らないといけないのかと思うと苦労で押し潰されそうな気がして気がさらに滅入ります。

こういう時はどうすればいいのでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

【❝失敗した❞意識】を持ち続けない

・コップを割ってしまった。割れたというアクシデントはその瞬間だけ。
・小指をぶつけた。ぶつかったのはその瞬間だけ。
・面接で不採用。会社に適さないと判断されたのはその瞬間だけ。
その後、プロ※は後を残しません。
引きずりません。
心がおれません。
自分を責めることが無いし、いつまでもグジグジ言っていても、いたずらに自分を苦しめる事しかないという事を学んで知っているからです。
あなたは、ここが学びです。
そんな事をやっても自分を苦しめるだけだと悟り、もう二度と負の思い、ネガティブな感情を引きずらなう事です。
この世には失敗はありません。
授かりがあるだけです。
その授かりを生かすも殺すもあなた次第。
厳しいことを申し上げれば、あなたは、その授かりで自分を損ねているスタンスです。
それを学びと為す、成長の為の糧と為す、薬となす、花を咲かせるための肥やしと為す。
そして、精神の向上の為の機縁と為す気持ちをふくらまして、菩提心とするべきです。
そうすることによって、損得勘定や、幸不幸、苦楽から自由になれるのです。
会社で仏道でも求められる姿勢は素直さ、誠実さ、良い意味でのイエスマン、率直さです。
ここであなたが、私の意見を聞き入れるか聞き入れないか。
そこで変われればあなたは立派な素直さを持っています。
そこで今までの自分を引きずるのは、結局、自我です。自我があるが故に自分を苦しめる、苦しみの陶酔にひたる。自分が変わらない、なんてもったいないです。
思い切って、自我を放り去る。新しい風呂水を入れる時には古い水を抜くはずです。うちは洗濯で使いますが(笑)。古い自分の自我水を、毎回栓抜きをして、捨て去り新しい気持でいることです。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

まずは、経験をするために

どのようなバイトをお探しなのかわかりませんが、可能であれば、今まで探していなかったようなジャンルの仕事にも目を向けてみては?
何もしない時期が長く続くと、自信がなくなる一方になるおそれも。
1日だけの単発もののバイトでもいいし、バイトじゃなくボランティアでもいい。
とにかく、具体的に何かをやったというわかりやすい実績が、自信につながるのではないでしょうか。
あとは、他人のために何かをやってみるのもいいです。
他人に感謝されたり必要とされると、自信がつきます。
また、何かを勉強してみるのもいい。
人にない知識を持つことも自信につながります。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

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