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家族の悲しみ

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私は現在実家を離れ一人暮らしをしています。我が実家には家族とともに13年を過ごした大切なペットである愛猫がおりましたが、先日天寿を全うし旅立ってしまいました。

家族の悲しみは深く、離れて暮らしながらもその悲しみがひしひしと伝わってきて心配であります。正直こんなに悲しみに暮れていたら猫も成仏できないのではと思うほどです。どうにか家族を元気づける方法はないでしょうか よいお知恵をいただければと存じます。

また、この件に関連してたまたま帰省した私を含む家族数人が、猫に関する不思議な体験をしています。
例として
就寝前に締めたはずの部屋の扉が、丑三つ時に起きた際に猫が通れる分だけ開いていた。
就寝していると猫の気配を感じ、頬を撫でられた(猫のスリスリ)感覚があった などです。
家族としてはちっとも怖くないのですが、どのようなリアクションをとればよいのでしょうか? 併せてご教授いただければ幸いです。
よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

悲しみはそのままに

愛する猫ちゃんとのお別れ、悲しく辛いですね。
私も猫を飼っていますし、お寺に供養に来られる方も多いのでお気持ちはお察しします。

悲しむ気持ちは無理に押さえなくてもよいと思います。
昔なんかは涙の量で成仏が決まるとされていました。
わざわざ泣く係を雇ったりする国もあるほどです。
大切な存在を失って百日目を卒哭忌といいますが、泣くことを卒業する時という意味です。
逆にいうと、百日くらいは泣いて悲しんでいいんですよ。

ですが、過度の悲しみは猫ちゃんの足を引っ張ります。
「可愛かった猫ちゃん」を「悲しみを置いていった存在」にしてしまうのは余りにも可哀想です。

うちのお寺には野良猫がいます。
その寿命は2~3年前後がほとんどです。
おそらく病気やケガなどが原因でしょう。

でも、これが動物の世界「畜生道」です。
弱肉強食で、名前も与えられず、愛情とは無縁の世界。
その日食べることに精一杯な世界。
そんな畜生道の住人である月読さんの猫ちゃんは、本当に幸福な猫ちゃんです。

不思議な体験をされたということ。
きっとありがとうを言いに来たんだと思います。
名前をつけてくれてありがとう、愛情を注いでくれてありがとう、天寿を全うさせてくれてありがとう、別れに涙してくれてありがとう…伝えたかったことが沢山あったのでしょう。

悲しみはそのままに、この猫ちゃんからのメッセージと、授けてくれた沢山の思い出に目をむけて、ご供養してあげて下さい。

合掌

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そのコに再会し喜び合うことでしょう

拝読させて頂きました。愛するものとのお別れは大変悲しくおつらいですね。
その猫ちゃんがきっと皆さんに会いに来ているのでしょうね。
どうか皆さんでそのコが仏様のお導きを受けて正しく仏様のもとに生まれて心安らかにご成仏なさいます様仏様にお願いなさりお念仏おとなえなさってくださいね。
私も真心こめてご供養のお念仏おとなえさせて頂きます。
南無阿弥陀仏、なむあみだぶつ。
必ずやそのコは仏様の元にて安心してご成仏なさり皆さんをこれからもお見守りなさってくださいます。そして皆さんがその生命が全うなさった暁には仏様のもとにてそのコに再会し喜び合うことでしょう。それまではどうか安心して見守っていてね、とそのコにお願いなさってくださいね。
あなたやご家族の皆さんがその生命が全うするときに仏様のもとに導かれます様にと心を込めてお念仏おとなえなさりこれから仏様にお願いなさってくださいね。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

この度はせっかくご回答いただきましたのに、心の整理がつかず御礼が遅くなり大変申し訳ございません。 今は家族が集まれば猫の思い出話に花を咲かせ、生前を穏やかに懐かしめるようになりました。実は今でも家の中にいる気がしてなりません。いつか私が生を全うし、天上で4年前に他界した祖父と母猫、そしてその猫と再会するのが楽しみであります。

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