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院号について

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院号とはどういうものでしょうか?

先日父が亡くなったおり、院号を授けてもらうべきかどうか悩みました
ご住職様に確認すると、「お寺に貢献してくれたひとに授けるもの」と言われました
院号代という寄付をすることでも授けることができると教えてもらいました

亡くなった後の位で、どちらかといえばまわりのひとに「すごい」と言ってもらう見栄のようなもの・・・とも聞きました

質問です
亡くなったひとにとって院号は必要でしょうか?
院号の有無で亡くなったあとどうなるのか変わるのでしょうか?
死後の世界にも位はあるのでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

院号は無くても構いません。

 本来の院号は、寺院護持や法儀相続に貢献された方への御礼として贈られたものですが、今では世間への見栄とか寺院側の収益手段に成り下がっている面が大きくなりました。

 亡くなった方にとって往生の手立てとして必要かと問われれば、院号は全く必要ではありません。どのような生き方死に方であっても、どなたも仏さまがお救いくださってお浄土へ往生できます。

 ですから、院号の有無で亡くなったあと往生するとか地獄に落ちるとかなんて関係ありません。

 死後の世界=お浄土は平等の世界です。成仏された方々は上下の位もありません。

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和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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亡くなった後に名前だけ変えても同じ

生前に仏教やお寺に貢献するというのは、布施の修行をしたということです。
つまり、執着を離れて他人に貢献する善い心を養う修行をしたということ。
ですから、そのような修行によってご本人の煩悩が弱くなっていれば、生まれ変わった先でも良い結果がついてきます。
煩悩が弱くなったら悩み苦しみが減るからです。
死後の世界といっても、新しく生まれかわるわけで、たとえぱ再び日本人に生まれかわったとして、前世の戒名によってその赤ちゃんに日本政府から位が授けられたりしませんよね。
変わるのは、誰かから授けられる位ではなく、修行の結果得られた心のレベル(悟りに近づいたかどうか)です。
なので、ご本人が修行なり貢献なりしていないのに、名前だけ変えても効果は期待できません。
ただし、仮に、亡くなった方が他人の修行(布施含む)を見て、すばらしいなと喜び見習う気持ちを起こせば、それは亡くなった方のバーチャル修行になり、心のレベルに影響します。
なので、もしもあなたが寺に布施したことを亡くなった方が見て喜んだならば、効果はあります。
これを追善といいます。善い行いをしたことが亡くなった方に届けば、修行の援護射撃になるわけです。
法事で亡者のためにお経や念仏を唱えたり布施するのは、すべて、追善(修行効果の援護射撃)のためです。
亡くなった方が本当に法事を見てるかはわかりません。しかし、それでもせめてもの気持ちとして、私達は法事をしたくなるのです。
院号にこだわる必要はありません。
ただし、お父様の代わりにあなたが何かの修行をしたい、その修行のひとつとしてお布施をしたい、というなら、立派なことです。
布施だけが修行じゃないので、金銭面で苦しいなら、無理する必要はないです。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

お答えありがとうございます

父が亡くなった折に、金銭的に難しく院号をお断りすることになったので
ずっと気にかかっていました
回答を読ませていただいて、ほっとしました

父が亡くなるまで自分でお経を読むこともなかったのですが、
父のおかげで経本を手にするようになりました
平等の世界で、父が少しでも安らかに過ごせますように・・・と願いながらご縁に感謝します

「供養全般」問答一覧

深い懺悔と感謝

いつもありがとうございます。三月の桃の節句も過ぎ、お彼岸が近づいてきました。hasunohaの皆様におかれましては日々、健やかにお過ごしのことと思います。 一時期、私は人生をひっくり返すほどの思いに駆られたこともありました。今年のバレンタインを過ぎた頃から、今は家族のありがたみを強く感じるようになり、毎日思いやりに支えられ、相変わらず週7日休み無しで外での仕事に励んでいる今日この頃です。 毎日が平和で穏やかな落ち着いた空気、他愛もなく些細なことの積み重ねですが、それらすべてが本当に、職場も家庭も、そして治療院にも、良い人たちにご縁があったこと、ひとつひとつに感謝です。これからも日々の幸せを大切に育んでいくことが、ご先祖様への恩返しにも繋がる明るい人生への道標なのかなと有難く思います。 お世話になった治療家の先生に、しばらくお休みすることを伝えました。その節は本当に、この上なく尽くしてくれたことに深謝の限りです。つい先生の優しさに甘えてしまい、助けたい側と助けられる側の引き合う力がぐいぐい強くなりすぎてしまった節がありました。徐々に私の感情が不安定になり、体調も崩れてしまい、元の近所に戻しました。いろんな人に打ち明けた昨年から年末年始と引き換えに、この春先は自分自身とひとりで向き合う修正が必要になったこと…あらためて自己成長へと繋げる良いきっかけになりました。 今でも毎日、先生のことが心に浮かんできます。それだけ特別な存在であることには変わりありません。頂いた思い出、温かい言葉の数々が、前向きに仕事に取り組む原動力となってくれます。2月といえば、確定申告に自動車免許の更新の時期。両方ともクリアでき、特に下がると思っていた年収が微々たる上昇していました。驚きを隠せず、念願の学びのための貯金も着実に増えていること、とても有り難く思います。 他の先生からみても親しくなりすぎた故に、遠慮もなくなり、お互い言いたい放題で喧嘩状態にもなりました。本音を明かした(ぶつけ合った)ことは、それだけ相手を強く思うからでもあり、アンビバレントそのものでした。ひと月近く、間を空けた今、直筆の手紙で、お詫びとお礼、そして相手の未来の幸せを願う想いを伝えたいです。 共に成長しあえる良い関係でいられるよう、しっかりとした自分となるために、アドバイスいただけましたら幸いです。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ