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宗教って…

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宗教のことがよくわかっていません。
仏教も色々とあり、何が何だかさっぱりです。

ここで何度かご質問させていただいたのも何かのご縁だと思い、気持ちも楽にしていただいたので、少しだけ学んでみようと思いました。

だけれど…よくわからずにお寺さんへ行くと、南無阿弥陀仏だったり、南無妙法蓮華だったりしますよね?

南無阿弥陀仏の中でも、色々分かれていますよね?

先日、とりあえず南無阿弥陀仏の本を買ってみたら、浄土真宗と思っていたら、途中で浄土宗とかいてあり、少々驚きました(笑)。

例えば本を購入するのに、ごちゃ混ぜに学んでも、良いものなのでしょうか?

適当にお寺さんへお参りしても、良いものなのでしょうか?

今まで全く興味がなかったので、この年で恥ずかしいですが、本当にさっぱりわかりません。

決まりごとなどありましたら、教えて下さい。
宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

仏教学を学ぶのか、仏の教えに自らを学ぶのか

こんにちは
私自身、hasunohaにおいて拝見したある禅僧さんの言葉を大事にしたいと考えています。

「お釈迦様は仏教を学んでなどいない」

ということです。

天台宗の教えってなんだろな?座禅とは…南無阿弥陀仏とは…仏教史とは…

なんてお勉強をお釈迦様がしたわけではありません。
お釈迦様は

私とは何か
私の苦しみとは何か
苦しみの原因とは何か

そういうことを真摯に追い求められたのです。「私とは何か」という真実を問い続けたのですね。

ですので、仏教を学ぶときは知識を得て賢くなろうとする「お勉強」ではなく、何が本物で何が偽物だとか私が判別するのでもなく、

どこまでも、

自分が救われるのか。自分という存在があきらかになるのか。苦しみの原因があきらかになるのか。

という視点を忘れないように注意しましょう。

救われるはずの教えで迷っては元も子もないですからね。何が合ってて何が間違ってる?何が優れてて何が劣っている?正解は?不正解は?という視点も大事ではあるのでしょうが、そうなると迷宮入りしやすいです。
その教えによって救われた人が生まれ続け、連綿と今に至るまで受け継がれているのならそれはまぎれもなく仏教ですからご安心を。
「お勉強」はプロであるお坊さんに任せて、どこまでも「私の救い」を教えに求めましょう。

そうしてたくさんの教えに触れていく中で、自分が救われるものに出会ったのならばその教えを中心に「自分」を学ばれてはいかがでしょうか。

お寺参りもそうです。ここはどんな良いことがあるのかな?どんな歴史かな?よりも、この場所はどのように私をあきらかにしてくれるのかな?という気持ちでお参りすると得られるものも変わってくるのかなと思います。

決まりごとはありません。ご縁のままに道を求めてください。

南無阿弥陀仏
合掌

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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膨大な経典。四諦が基本。プラス救いもある。

経典(お経)は、仏教の教えが書かれている書物です。
たくさんの経典があり、どの経典を重視するかは宗派によって違います。
浄土宗や浄土真宗は、浄土三部経と呼ばれる三つの経典に書かれている阿弥陀仏の救いを重視する宗派です。
南無妙法蓮華経と唱える宗派は、妙法蓮華経(法華経)を重視する宗派です。
まずは、仏教の歴史をざっくりと学んでみてください。
そして、興味のあるところから学んでいけばよいでしょう。
お寺へのお参りは、どうぞご自由に、いろんな宗派のお寺にお参りください。

さて、仏教の教えの基本は、四諦(したい)という教えです。
ネットで検索してみてください。
要は、悩み苦しみの原因は煩悩だということです。
その煩悩を克服して、悟って、悩み苦しみを解決するための教えが、仏教の大部分です。
ただし、煩悩を克服できない愚かな人間でも救われる方法がある、と書いてある経典もあるのです。
自分の力で悟る教えと、悟ってなくても仏様などに救ってもらえる教えとが、膨大な経典に書かれているのです。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

★--------★
   願誉浄史 様
★--------★
ご回答、ありがとうございます。
やはり難しいですね。
そんな中でも、興味のあるところから学べば良いとのこと。
そうしているうちに、自分に合う合わない、自身に必要かどうか、というものが分かって来ると言うことだとお察ししました。
 
煩悩を克服できないのは愚かな人間、ですか。
厳しいけれど、それでもお救い下さる方法がある…宗派もあるということですね。
私の様な者にとっては、有難いことです。
 
お寺へのお参りは自由で良いとのこと。
少々驚きました。
違うお寺さんで、別のお唱え?をするのは、ダメなことだと思っていました。
 
お忙しいところ、ありがとうございました。
 
 

★--------★
   柳原貫道 様
★--------★
ご回答、ありがとうございます。
仏教の歴史もわかりやすく、日本仏教の宗派が沢山?ある意味もわかりました。
宗派を大切にされている方には、私の様な者はうつけですね。
 
大乗仏教については、先日ご質問させていただいたときに少し教わりました。
『国民のための…』という感じがしました。
 
当初は、それを良しとしないお坊様も沢山いらしたことと想像します。
現代はどうなのでしょうね?
 
今は歴史を学ぶというより、『今』を知りたいと思っております。
歴史を学ぶときが来たとき、あるいは興味を持てたときに、教えて下さったご本を思い出して読んでみようと思います。
 
お忙しいところ、大変貴重な歴史を教えて下さって、ありがとうございました。
 
 

★--------★
   吉武文法 様
★--------★
先日、他のお坊様のご回答を読んでいて知ったのですが、再回答をしてはいけないという決まり?なのですね。
そんな中、先日のご質問に親身になって何度もご回答いただき、ありがとうございました。
同時に、大変申し訳ないことを致しました。ごめんなさい。
 
だけど…お陰様で、大きな気付きを得ることができました。
人生が変わるほどの気付きです。感謝しております。
 
ご迷惑をお掛けしたのに、またこうやってご回答下さったこと、嬉しく思います。
ありがとうございます!
 
 
大事なことは、
>『自分が救われるのか。自分という存在があきらかになるのか。苦しみの原因があきらかになるのか』
なのですね。
考えてみれば、確かにそうですね。
 
 
>『たくさんの教えに触れていく中で、自分が救われるものに出会ったのならばその教えを中心に「自分」を学ばれてはいかがでしょうか』
私は既に、救われるものに出会っていますね(笑)。
その教えはまだサッパリわかっていませんが、今から“それ”を学べば良いのですね。
そして“それ”を、求めれば良いのですね。
 
私は昔、スポーツインストラクターをしていましたから、それに例えてしまうのですが・・・・。
頭で理論的に理解してから行動する人より、動いて身体で感じて習得する人の方が上達も早く、応用もききました。勿論、理論的に理解できないと行動できない方には、こちらもその様に対応しましたが…。
 
考えるより感じろ、考えるより打ってみろ、という感じですね。
また、貴重なご回答をいただきました。
ありがとうございました。

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