子供の躾について、知り合いから指摘を受けました。
幼稚園児、年長の男の子がおります。
発達障害ですが、現在病院や療育施設、園の先生方のご協力のもと、何とか発達も緩やかには伸び、情緒面のみ対応で小学校は支援級に通えるまで育ちました。
そんな中、友達との交流を重要視、幼稚園に通う日の帰りは、送迎バスの停留所にもなっている公園で、幼稚園の友達と過ごす時間を取り入れています。
そこでは、幼稚園友達の男の子達が公園隅の木で用を足すという事が半年前よりあり、他お母さん方はあまり注意はしませんが、息子は障害より、一度友達皆がそういう行動をすると正しいという認識をしてしまい真似をしてしまうので、何度も僕もという度に行けません、トイレで用を足しますと注意してきました。
時には、友達が良くてどうして自分はダメなの!と泣かれた事もありありましたが、友達は友達、これはママと君の約束なのと、言い聞かせていた時期でもあります。
ですがやはり、私が他のお子さんに話しかけられ目を離した隙に、木まで走り出し、用を足してしまった、それが本日の事でした。
その状況に対し、同じ幼稚園でも違うバス停で乗り降りしている方が子供を連れて遊びにきており、その息子の姿を見て一言私に『教えてるの?(躾しているの)ダメじゃん』と。
その方には上のお子さんが小学生で、我が家と同じ発達障害のお子さんがおります。
我が家にも上の子がおり同じ小学校で、下の子同士が幼稚園で同じクラスに、そして互いに事情を知り、時々お話させて頂いている関係です。
そんな方からの発言を受けとても悲しい気分です。
上記に挙げました通り、我が子の発達状況もある程度知っております。また、その方は大学が幼児心理学も専攻し、発達障害も勉強されていたとご自分でお話しておりました。
また何より、普段より私が注意はしているのに、そんな背景も知らず言われてしまった。かつ、その場にいた他のお母さんが、ご自分の子は率先し用を足しても怒らず、むしろ私に、その位子供だから良いでしょうよ!と仰る方が、その方と一緒になって『教えてるの?(躾しているの)ダメじゃん』という言葉に頷いていたという事実です。
相手方は幼稚園保護者間でも悪評高いのですが、私なりに彼女にも辛い部分があると思い気にせず、正面からの姿勢を保っておりました。ただ、今回の件で半ば気持ちがおれ、こういう場合、私もはっきり立ち向かうべきでしょうか?
相手の感情に同調しやすい
お坊さんからの回答 2件
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多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
相手は、事情がわかっていなかっただけ
私は、あなたの質問を読んで、納得できました。
しかし、その相手は、この質問に書かれている情報全てを理解していなかったのではないでしょうか。
私が高校で教えてもらった数学の先生の言葉で、印象に残っているものがあります。
それは、「人間の判断はすべて正しい。ただ、判断する前提の情報が人それぞれ違うから、答えが違うだけだ。」という内容でした。
相手も、あなたと同じ立場(同じ情報をもっている)なら、あなたと同じように考えたでしょう。
また、あなたが、その相手と同じ情報しか持たないで今日のできごとを見たら、同じように「教えてるの?ダメじゃん」と言ったでしょう。
仏教のある経典によると、極楽浄土の住人には、自分と他人を区別する感覚がないのだそうです。
私達は、自分と他人を区別してしまいますが、ただ与えられた情報が違うだけで、実は同じような人間なのかも。
宇宙物理学か何かで、宇宙はたった1個の粒子からできているという学者もいたそうです。
時間と空間を超えてその1個が何往復もしているから、無数の物体があるように見えるだけ。
あなたと他人も、母と子も、夫と妻も、ママ友も先生も生徒も勝者も敗者も、実は宇宙の映画で同じ役者が一人何役も演じているだけかもしれません。
まぁとにかく、怒りやプライドは悩み苦しみの原因ですから、怒りやプライドを忘れる工夫をしましょう。
ダメを言っても子は育たない
失礼ながら、その方は「◎◎を勉強し、我が子も◎◎で〜」というストーリーを、まるっきり棚上げにして、貴女のお子さんに接したとしか思えません。学んだことが身についていない。忘れている。学校でのことも、自分の子どもからのことも!
恐らく、あなたは強くならなくてはいけません。今は狭いメンバーでのやりとりかも知れませんが、今後まったく見知らぬ方から同様の扱いを受けることはあり得ます。
でも、あなたは気づいていますね、息子さんのその行動は「学習の結果」であることを。であれば、「◎◎はダメ」よりも「◎◎のがいい」ことを学習してもらいましょうよ。
簡単に言って、お子さんはお手洗いで用を足すことはできますか?いや、年中さんだと発達に問題ないと言われていても、「家ではできるけれど幼稚園のトイレではできない」子もいます。
ですから、その公園にお便所があれば、「公園へ行ったら、まずトイレに入って構えてみる」ことをお勧めします。できたら「できたね!」と誉めてあげる。誉められることで行動は強化されます。そうやって、「公園でおしっこをしたい時は、トイレへ行く」という行動を学習させてあげましょう。
「それダメよ」、ついつい使いがちな言葉ですが、それで育たない決定的理由は、「どうしたら問題が解決するのか示されていない」からです。「こうすればいい」、教える価値があるのはこちらです。
丁度昨日買った本をお勧めします。『マンガでわかる 魔法のほめ方PT』小学館です。PTは「ペアレンタル・トレーニング」の略です。行動分析という「使える心理学」をベースにした実践書です。もちろん、ストーリーで示されるほど順調には行かないでしょうけれど、貴女が見通しと一貫性を持った対応をしていれば、心ないことを投げつけられてもブレないようになっていくと思います。
質問者からのお礼
ご回答頂き、ありがとうございました。
確かに、情報不足による受けてしまう対応というのは就学後にこそ頻繁に起こりうる事でもあると痛感しました。
また、PTは今年度念願叶い、勉強の場をご提供頂いたばかりですが、これまでの自分と子供の関係や親としての対応の見直しにもなり、一層心引き締めるきっかけでもあったかなと思います。
お二方の仰る通り、怒りやプライドを忘れる工夫や見通しと一貫性を持った対応はとても大切だと再認識致しました。私自身、下の子の障害が分かってからは、これまでより一層心強くと思い生きてきましたが、まだまだ貧弱であったようです。
今回をきっかけとし、今後は頂いた回答を忘れず、精神的に強くなれるよう励みたいと思います。
ありがとうございました。