この問答を娑婆にも伝える
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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無戒
浄土真宗は「無戒」です。
「破戒」でもありません。戒にとらわれない、戒を超えているから「無戒」です。
一般の仏教が、
戒を保ち、禅定を行い、仏の智慧に昇りつめていくという戒から始まる私の仏道であるならば、
浄土真宗は、仏の智慧である阿弥陀の慈悲のはたらきにふれるのみの仏の仏道です。
山の頂上に私が登っていくのでなく、仏の方が私の所までおりてきてくださるのです。
ですから持戒は条件ではありません。
しかし、慈悲にふれるからこそ、戒を保ちたい・罪悪を懺悔したいと促されることは大いにあります。
そいいう意味では戒から智慧への仏道ではなく、智慧から戒への仏道とも表現できるかもしれません。
いずれにしても持戒は必要条件でも加点でもありません。個人の宗教的姿勢としてのみ存在が問われるものでしょう。
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有り難し
質問者からのお礼
吉武さん
分かりやすいご説明、ありがとうございました。