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人は人の悪あとからしか見てないのでは?

回答数回答 2
有り難し有り難し 23

題名のとうりです。
人は人の悪いところばかり見がちで、悪いところの愚痴をよく聞きます。
その人には良いところもあるのにどうして悪いところばかり人は見てしまうのでしょうか。
私も悪いところばかり見て、良いところをあまり見れてないない人の1人だと思います。
なので、
人はなぜ人の悪いところばかり見るのか。
悪いところばかり見ないためにはどうすれば良いのか。
出来れば愚痴を吐かれた時どう対処すれば良いのかも教えてもらえると嬉しいです。
よろしくお願いします!


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

共に生きる

やはり欲の為だと思いますね。
他人より自分を上におきたい、自分の方が他人より優れている、そう思いたい欲が人にはあるのです。
その為、他人の悪い点をあげて、その人の評価を下げ、自分の評価を維持しているのです。

ですから、その欲を捨てる必要があると思います。
どうすればその欲を捨てることができるのか。
それは、助け合いの気持ちを持つことです。
助け合って私たちは生きている、助け合わなければ生きていけない、そう思えば、他人の良い点は自分にとっても助かる点なのです。
他人の悪い点は、自分が助けてあげないといけないのです。
共生、共に生きる、このことを忘れないようにしてくださいね。

なお、愚痴を聞いてもそれに同調しないようにしましょう。誰かの悪口を聞いたら、そうなんだね〜とか、何か訳があるんじゃないかな〜とか、私はそう思わないけどなあ〜など、受け流してください。私もそう思う、嫌な人よね、なんて言わないことです。
そして聞いた悪口を他の他人に決して話してはいけませんよ。悪口を広めないことも大切です。
このように対応してくださいね。

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有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答していますが、無知未熟ゆえに質問を読ませていただくことしかできないことも多々ありますがお許しください。 回答は私個人の意見や解釈もあり、場合によっては浄土宗の教義とは少し異なることもあるということをご了承ください。 また、寺の紹介ページに電話相談についても紹介していますのでどなたでも気兼ねなくご利用ください。 ハスノハのお坊さんがもっと増えますように。 合掌 南無阿弥陀仏

練習から癖付けへ

 こんばんは。このような思いに至られたこと、現代にあって「自分の姿を見返す」ことができたこと、まずは良いことだと思いますよ。
 というのは、現代は「欲を煽ることで社会が成り立っている」からです。便利な暮らしや高価な持ち物。お金を掛けて楽しむ、夢と言いながらお金を使ってしか達成できない夢。
 人々が欲をかかなければ、社会が回らないのです。その欲の代表が、聖章師のおっしゃる「他人より…」というもの。しかも踊らされている事に気づかないよう、巧妙に仕組まれていますから。
 という訳で、「欲」の反対は「満足」。「今あるものが充分であることに満足しましょう」という話になります。これは、社会に抗うことですから、練習が必要です。
 問いの文章は「○○をしないためには」とありますが、人間は「○○をするため」の思考をした方が、実現しやすいのです。
 人は満足した時、「ありがとう」と言いますね。これのレパートリーを増やしましょう。
クイズです。「お母さん、ありがとう。だってね…」の先を完成させましょう。
「先生、ありがとう。だってね…」の先を完成させましょう。
 最初は「えー無理」とか反射的に感じるかも知れません。思春期であれば、家族へ感謝するのはハードルが高いでしょうね。でも敢えて回答欄を埋める。一回埋めてしまえば次の問題に取りかかれるのですから、クサくても埋める。
 そうやって練習を積むと、結構自由自在に「ありがとう」を言えるようになります。
「石けん、ありがとう。だってね…」も、「靴、ありがとう。だってね…」とかも。
 ミソは「いいところ」という抽象的な思考を飛ばして「ありがとう」というセリフから入ってしまうこと。「自分は、こんな事にでもありがとうって言えるんだ」というのは、結構自信に繋がりますよ。もしも「どうして貴女は、何にでもありがとうって言えるの?」と他人から聞かれる程になれば完了です。あなた自身が「物事の悪い面よりも良い面に着目できるようになった」ということなのですから。
 僕は坊さんですから、「○○、ああ南無阿弥陀仏」って、何に付けても「南無阿弥陀仏」を言う練習をしましたよ。で、ゴキブリを殺しても南無阿弥陀仏って言えるに至っております。
「バシ!」「あーあ、なむあみだぶ」。似たようなものでは「ごめん、オレ嘘ついてた。なむあみだぶ。」ありがたい言葉です。

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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊さんに限らず、二足のわらじを履くことで、話に幅が出るはずだと考えて、はき続けています。子育てとか家族論とか考えつつ、でも仏教って個人のものだなぁと感じたりします。

質問者からのお礼

ありがとうございます。
ありがとうを言える人間になりたいと思います。

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