嘘
私は嘘が大嫌いな彼に、嘘をついてしまっています。今までにも嘘をついたことがあり、もう隠し事はないと言いましたが、まだ1つ嘘をついています。本当に後悔しており、とても苦しんでいます。嘘に嘘をかさねている為とても今更言いだせません。嘘の内容は、今まで彼氏がいたことないのに見栄を張って、高校の時付き合っていた人がいるという下らない嘘です。彼は、付き合ったことがない人が好きだそうで、過去のことを異常に気にし、嫌がります。彼とは、将来も考え真剣にお付き合いしているので、なおさら辛く、発作のように胸が痛みます。どうかアドバイスをお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
嘘も方便です。
田中さん、こんにちは。
埼玉県の僧侶で千田明寛と申します。よろしくお願い致します。
彼氏さんに嘘をついたことで内心非常に後悔しているとのこと。
私は今回のケースではわざわざ本当のことを打ち明ける必要もないのかなと思います。
なぜなら彼氏さんは付き合った経験がない人が好きとのことですが、田中さんと付き合っているということは
そのことを容認して付き合っているわけですよね。
今現在、その彼との関係が上手くいっているのであれば別に黙っていても良いと私は思います。
ここで真実を話せば、嘘をついたことに対して怒るのかそれとも付き合った経験がないことに
対して喜ぶのか私にはわかりかねます。ですが、田中さん自身が発作のように胸が痛むほど反省しておられます。
もうそれで既に償いは済んでいるのではないでしょうか。
これを糧にして今度こそ次からは二度と嘘をつかない、というわけにはいきませんか。
人を「偽る」とは「人」の「為(ため)」と書きます。昔から日本には嘘も方便という言葉が
あるように時と場合によっては、ついても良い嘘もあるんだという解釈があります。
誰にでも見栄をはることってありますよ。でも、私はそれが人間だと思っています。
そのことを恥じて反省しているのであれば、次からはきっと素直で素敵な自分になれますよ。
ちなみに仏教では嘘をつくことは「不妄語」と言いまして
「十善戒」という戒律(法律)の一つとして禁じられています。
ただ、この戒律がつくられた2000年以上前の仏教徒たちは今とは違い
サンガという狭い集団の中で俗世間からは離れ山奥で生活していたと言われています。
いわゆる上座部仏教ですね。そこには今ほど恋愛に悩むこともなければ物欲に塗れることもなかったと思います。
それに対して、日本の大乗仏教は完全に一般社会の中に溶け込んでおります。
つまり私達は当時の仏教徒たちより、より多くの煩悩と戦わなければいけません。
その中ではついてしまう嘘の一つや二つあっても仕方ないと私は思うんです。
どうかあまり自分を責めず、今の彼氏様を大切に素敵な関係を続けて下さい。
田中様のような心の優しい方ですから、きっと素晴らしい将来が開けることを切に願っております。
嘘は本当に辛いもの
あなたは大変大きな学びをしました。
嘘は本当に辛いもの。身を以て学ぶことができました。次からもう、嘘なんてつかない。次に生かすしか道はありません。
正直に伝えるのも一つ。今回の内容に限り嘘を突き通すのも一つ。
です。結果は誰にもわからない。決めるのはあなたですよ^ - ^
恋は謎があるうち
こんばんは。
嘘は仏教徒が守るべき戒のひとつ「不妄語戒」を破る行為となります。これからは気をつけましょう。
大丈夫。かわいい嘘です。その嘘に罪はありません。
昔の歌にありました。「恋なんて謎があるうちよ」って(ピンクレディー「レディーX」)。
「過去の事はいいじゃん。今の私を見て」とうやむやに謎のままにしてしまおう(笑)
質問者からのお礼
ご丁寧に回答下さりありがとうございます。
私は、些細な嘘が雪だるまの様に大きくなり、とても後悔し苦しんでいました。そして質問に対しても厳しいご意見を頂くこと覚悟でしたので、このような、優しいお言葉や、今後の考え方、生き方のアドバイスを頂きとても救われました。嘘は許されることではありませんがこれ以降、一切嘘をつかずに生きていくことで、償っていけると信じています。また、私も千田様と同じ法政大学に在学中ですので、千田さまのように人のお役に立てるよう、今まで以上に学業に精進してまいります。