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四無量心・慈悲心の滋養
聞く人様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
人の心、気持ちを理解することは正直、難しいことです。本当の心、気持ちはその人でしか分かり得ないものでありますから・・
それよりも、自分の心、気持ちをまず素直に理解していくことから始めると共に、四無量心や慈悲心を滋養していけるようにすることで、他への気遣いや配慮が少しずつでもできるようになっていけると良いのではないだろうかと存じます。
四無量心・慈悲喜捨
慈・・皆が等しく幸せ・安楽でありますように。
悲・・皆の苦しみが無くなりますように。
喜・・幸せ・安楽がいつまでも続きますように。
捨・・皆が煩悩を離れて幸せ・安楽でありますように。
あるいは、「トンレン」というものもありまして、拙生も実践しております。
簡単には、他の苦しみを自分が引き受けて、自分の福徳・幸せ・安楽を他に与えるという観想であります。
「慈悲の瞑想」は、下記の日本テーラワーダ仏教協会さんの「慈悲の瞑想」が有名ですので、ご参考に。
「慈悲の冥想 Metta Bhavana」
http://www.j-theravada.net/3-jihi.html
聞く人様のお幸せを祈念申し上げます。聞く人様の苦しみを拙生に、拙生の福徳・功徳を聞く人様に。
川口英俊 合掌
「どういうことかな?聞いてもいい?」
というセリフを言えるか否か、ではないでしょうか。
先日の貴方の質問も、簡潔ではあるのですが真意を測りかねるという印象があります。「寂しいから友達が欲しいんです」とか。言葉は残念ながら媒体ですので、少ないと伝わることも少ないのです。川口師も仰るように、「気持は本人にしか」ですので、「正確に、写真で見るように」分かる、というのはまず無理。そこまで求めないにしても、「どんな状況で、”あなたには〜分からない」と言われたのか、その文脈の方にヒントがあったりするのです。
「貴方は、相手の話をよく聞いていない。上の空だ。だから気持が分からない」
「貴方は、経験が少ない。だから話からでは人の気持ちが想像できない」
「貴方は、私の求めている答えをくれない。それは、人の気持ちが分からないからだ」
…と、パッと考えただけでもいろんな文脈があるのです。おのおの対処法は違うでしょう?
ということで、「どういう事かな?よかったら、もう少し詳しく話してくれないかな?」