自分本位な心理を脱して謝罪するには?
つい数日前のことですが、一年近くネット上で親しくしてきた年上の男性を、私の身勝手な振る舞いによりひどく傷つけてしまいました。
それまでの交流で彼からは今までに多くのことを学び、私にとってはいわば人生の師匠のような大切な存在です。
しかし、それがいつしか彼への依存になってきていたのか、「嫌われたくない」という思いで行動するようになってしまいました。
そのせいで何度も彼を傷つける行動を取ってしまい、その度に謝罪し、彼はやがて許してくれていました。
ですが今回、本来彼になすべき内容の相談を、彼に頼らず赤の他人にしてしまったことが知れてしまい、彼の逆鱗に触れ、心を閉ざされる結果になってしまいました。
しかも私は、彼がそうなった原因となる行動が何だったのか気づくのが、一日遅れてしまいました。
そこから2日間にわたり、自分の非を認め、反省し、謝罪の言葉を何度も送ったのですが、彼は「どんなに謝罪されても許す気はない」と言うばかりです。嫌いだ、ともはっきり宣言されました。
「反省して謝ったのだから許してほしいと言っているように聞こえる」とも言われました。
彼のこの指摘が正しいことは、頭では理解できます。確かに未だそう思ってしまっていること、自分は幼少期からずっとそんな心理を抱えてしまっていることを自覚しているからです。
そのせいで、今に至るまで、似たような事態を何度も繰り返してしまいました。未だに繰り返していることが恥ずかしく、情けなく、苦しいです。
本当は、そんな心理から謝っているのではないと思いたいし、そうでありたいのです。
いい加減この自分本位な「許してほしい」という心理から脱却し、彼に心からの謝罪の思いを届けたいと強く思っています。彼をひどく傷つけた償いをしなければと感じています。
そして、願わくば彼と和解し、もう一度信頼を築いていきたいと思っています。
そのためには、どうすればよいのでしょうか……。お導きのほどよろしくお願い申し上げます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
あとは彼の器次第。
今の世の中、「謝罪はすぐせよ」で、それ自体は間違いではないと思いますが、行動よりも気持ちの変化はゆっくりなのです。
こんかい、何を「他の人」に相談したのか存じませんが、「誰に相談するか」は本来自由でしょ?現に今、ここへ相談している訳だし。私から見ると、貴女は自分のなすべき事はやり終えたと思います。ボールは彼にある。彼が自己本位に「俺はゆるさねぇ」と言っても、それは今回ワンターンでのこと。彼自身が「自己本位から抜け出し、またコミュニケーションを取ろうとする」か否かで、彼の器が見えます。ご縁があれば、彼の方から「自分こそ子どもっぽい対応で済まなかった」と言ってきます。今後も「俺以外に相談するな」の人であれば、まぁ切れて正解かも知れませんよ。
思い込みでは?
ご質問読ませていただきました。
こんなにひどいことをする私でも好きでいてくれるよね?という感じでしょうか?
自分が傷つきたくない。自分の思いを拒まれるのがこわい。
心の奥底に、自己否定的な思いがあるのではないでしょうか?がんばらない私でも受け入れてくれる人かどうかを常にためしているような…。このひとなら大丈夫かも、と思うとつい安心して、ないがしろにしてしまう。そっけない態度をとってしまう。
あなた様は、「自分本位な私」だと自分を決め込んでいますが、それは過去にそういう自分に気付いて、それが記憶されて、習慣となって、自分はそうだと思い込んでいるだけだとおもいます。
ほんとうに私は自分本位?そこに疑問をもってみましょう。あなた様は自分本位だと自分で「思ってるだけ」です。そして思いは私ではありません。
「我思う 故に 我あり」とデカルトが言ってますが、あれは哲学とか心理学のなかだけの話だと思います。
仏教は「我思う けど 我なし」です。笑
思うとは、価値判断を加えることで、脳の働きです。それは私自身ではありません。そこがごっちゃになると、思いに使われたり翻弄されます。
ほんとうの自分を見定めて、自信をもって素直に彼に謝りましょう。
追伸 全く的外れなアドレスだったらごめんなさい
質問者からのお礼
光圓寺 佐藤良文 様
ご回答ありがとうございます。
確かに気持ちの変化には時間がかかりますよね……。今回に限らず、私は相手を傷つけたと分かるとすぐ「嫌われたくない、なんとかしなきゃ」と焦って、放っていてくれと言われてもしつこく謝罪してしまいます。そして余計に鬱陶しがられます。
今回他人にしてしまった相談事は、彼の専門分野にあたる内容でした。なので、彼からしたら「まずは自分に聞いてほしい」と思っていたのかもしれません。
幸い彼は、連絡手段だけは残してくれました(それも断たれかけましたが、懇願したら思いとどまってくれました)。焦らずに様子を見ながら、彼のほうからコミュニケーションを取ってくれるのを待とうと思います。
ありがとうございました。
相円寺 宗像義順 様
ご回答ありがとうございます。
概ねそのような感じです……「貴方を傷つけるようなことをした。でも、許してほしい。これからも今まで通り親しくしてほしい。無理だなんて言わないで」と思ってしまっています。
改めて書いてみると見事に自分本位この上ないとしか思えないのですが、そう思うということはそれだけ強く「自分は自分本位な人間である」と思い込んでしまっているんですね……。
「本当にそうなのか?」と一旦今までの自分の言動を振り返ってみることにします。
そして、自己否定的な思い、あると思います。なかなか他人に心を開かないけど、この人ならばと思って心を開いてみて大丈夫だと分かると、安心して、甘えて、最終的に今回のようになります。こればかりです。
本当の自分はどうなのかじっくり向き合って、タイミングが来たら彼に改めて謝ってみようと思います。
ありがとうございました。
その後のご報告です。
あれから少しばかり彼とやりとりはしたのですが、「自分は一度嫌いになった人間を再び好きになることはない」と言うので「時間が経ったら変わるかもしれません」と答えたところ、「決めつけるな」と言い放たれ、その後一方的に縁を切られました。
上記のやりとりがあった時点で私の中で彼に対する気持ちがすっかり切れたこともあり、今は一抹の寂しさがあるのみでそんなには傷ついてもいません。
結局彼の器はその程度だったということで、ちゃんと縁が切れてよかったと思うことにします。
この度は有難いお言葉、本当にありがとうございました。これから改めて前を向いて歩んでいきます。