倒産とリストラの人生
初めまして。51歳のオヤジです。
20数年務めた会社が倒産し、次の会社もリーマンショックでリストラされ
また次の会社は事業縮小でリストラ。 今は失業保険で生活しています。
妻も働いて助けてもらっていますが、きっとまた何年かでリストラされる・・・
と半ば求職を諦めムードです。 豊かな日本と言われる中で自殺者が
毎年3万人だとか、15分に1人亡くなっている計算で、私がその中に
入ってもも~いいかぁ~って考える自分もいます。
面接する椅子から、される椅子に座って、自分の人生こんなはず
ではなかったと何回苦い酒を飲んだ事か・・・。 が、このままでは駄目
子供の為にも、働いて養うのが男の務めなのは、分かっているのですが
精神的に、積極的に就職活動しようと思いません。半導体関係で今まで
仕事をしてきましたが、もうこの歳では雇ってくれません。
かと言って畑違いの職種を探すのも困難です。自分が嫌になってる
この状態から脱出できるアドバイスをお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ヒロ吉さん、こんにちは。
ユダヤの寓話に『悲しみの木』というものがあります。
この寓話は、人が亡くなって最初にたどり着く場所が、天国の入り口にある大きな木の下だと言います。
そこで天使があなたに告げます。生前にたどった人生のうちの多くの悲しみを書きしたためて、大きな木の枝に結びつけるように・・と。
貴方はその悲しみを書きしたため、木の枝に結びます。
次に天使は死者に対して、他の誰かが結んだ悲しみの内容を読むようにと告げます。
ながい、みじかい物語を。あなたは、きっと何日もかけて、人々の物語を読みふけることとなります。
そして、死者が読み終わるとき、再び天使が現れて言います。
「来世に生きたいと思う人生を、この多くの死者の悲しみの中から選ぶように」
天使の言葉の意味するところを考えれば、「悲しみの少ない人生」を選ぶことを勧めているのでしょうか。しかし、どの死者の魂も、最後には、自分の人生を、もう一度選ぶというのです。
死者は、過去を思い出して、その時々の人生の悲しみを思い出し、きっと意味を考えるのだと思います。
そして人生とは苦渋であるということです。さらには、貴方自身、また同じ苦渋を味わうことを選んでしまうということ。
苦渋のなかの救いや光の部分を見ているのかなぁ、とこの寓話から考えるわけですが。ヒロ吉さん、いかがでしょうか。
リストラ時のプラス思考
私のお寺では月末に禅的プラス思考講座を開いています。
以下は、今のヒロ吉様の状況を少しでも前に、後ろ向きにさせない、マイナス思考に陥らない、鬱にならない、停滞させない、前に進むための処方箋です。
※注意
「最低7回は読んで下さい」
「自分の言葉に噛み砕いて読んで下さい」
1【承認】俺は取り敢えず51歳まではやってこられたんだからから、そこは高く評価すべきだ。とりあえずは良かったじゃないか。
2【過程化】まだ人生が終わったわけではないんだし、これは通過地点だ。より良い生活に向けて修復中だと考えよう。
3【獲得】学ぶことは大いにあったな。
専門技術、スキル、俺しか知らない事がある。
世渡りの術、トークスキル、聞く力、笑顔、協調性、人間力、鈍感力、感受性…
そうだ、これらはまだ私の手から失われてはいないじゃないか!
4【出逢い】たくさんの出会いがあった=使えるコネ・繋がりがある=やり直せる、やり直しはきく。そうだ、あの人なら…
5【諦め・好転】失うものはとことん失ったが、これ以上悪くなることはないから良かった。かえって嫌なしがらみやストレスから解放された部分もあるじゃないか。
6【感謝】失業保険でとりあえず暮らせるだけ日本はありがたいな。妻のおかげだ、ありがとう。
7【対処】即座に対処。雨が降ったら傘をさせ、暑くなったら薄着しろ、風邪をひいたら休めばいい。
火事になったら119番。リストラされたら、…再就職。うん、そうだ、再就職すればいいじゃないか。
人生には喪失感、終焉意識は禁物です。
あなたはまだまだやり直せるはずです。
自分のネガティブな思いに支配されそうな時は、何度も読み直してください。
あなたならばきっと、やり直せますよ!応援しています。
丹下覚元 合掌
大変な人生ですね。
倒産から、リストラ、リストラと大変な人生ですね。
それでは人生、イヤになってしまうのも仕方がないですね。
胎内記憶と言う言葉を御存知でしょうか?
ちいさな子供は、まだ生まれる前の記憶が残っていることがあるそうです。
赤ちゃんはどの母親に生まれるか自分で選んで生まれてくるそうです。
雲の上のすきまから下を見下ろしどのママが優しそうかと。
そしてこの母親を選ぶと自分がどんな人生になるかも選んでくるそうです。
前世でこういう事を学んで来たので今度はこんな事を学びたいと。
その時神様がこの母親を選ぶとこんな人生になりますよと教えてくれるのですが、
それで良いと理解して生まれてくるそうです。
そして前回の人生よりも少し難しい人生を選んで。
しかし、生まれてくるときにこんな人生になりますよと
神様に教えて貰ったことは全て忘れてしまうそうですが。
輪廻と言うことを考えると全然不思議ではない事と思います。
それはちょうど何かテレビゲームみたいと思いました。
ゲームもいろんなレベルが有り最初は簡単なステージから。
それをクリアすると次の難しいステージに。
そしてなれてくるとどんどん難しいステージへ。
どのステージも1回でクリアできるとは限らない。
何回も失敗して失敗してやっとクリアする。
失敗が多いときほどクリアしたときの達成感が大きい。
そんなこと経験したことありませんか?
この人生というゲームもあなたが選んできたものです。
このステージをクリアするかそれともリタイアするのか。
それもあなたの人生です。
あなたが選んだ人生です。
たぶんこの人生というゲームを全てクリアし、
もうこのゲームはいいやと解脱したのが
ブッダだったりキリストだったりするのでしょうか?
昔の人も言ってます。
2度有ることは3度有る。人生七転び八起き。
これらの言葉はあなたと同じようなことを経験した先人が
あなたのために残してくれた言葉ではないでしょうか?
「縁尋機妙 多逢聖因」
ヒロ吉様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えとなります。
これまでの人生を振り返られる中で、確かに今は耐え難い苦境のただ中におられるのかもしれません。もちろん、頂いた命、大いなる愛情にて守られて育たれた日々、そして、これまでの数々の頂いたご縁、ご恩も様々におありであったことではないかとは存じます。
そのような中、確かに今は苦境の時期かもしれませんが、このご縁においては、少しお休みになって一息付かれて、これまでのご苦労、ご辛苦を癒される機会が与えられたと考えることもできるのではないだろうかと僭越ながらにも存じます。
なかなか即座に心機一転して、新たな職種、職場というお気持ちは持てないかもしれませんが、この機会に少し違った視点からでも世の中、人生、社会を振り返りつつ、今後のことについてゆっくりとお考えになられれば良いのではないかとは存じます。その一つとして例えば、ボランティアや社会奉仕・慈善活動などに積極的に参加してみることで、これまでの考え方がガラリと変わるきっかけとなり、その後の人生を有意義に過ごされるようになられた例を身近でも幾人か知っております。良い縁が良い縁を産み続ける、「縁尋機妙 多逢聖因」の典型例を教えて頂きました。
もちろん、生活、子供たちの養育とあり、焦ってしまったり、負い目に思ったり、色々と悔やんだり、恨んだりしてしまうこともあるかとは思います。
遣り甲斐、生き甲斐をもってご自身の納得のいく職にはすぐには就けないかもしれません。しかし、この機会において、色々と試されるのも一つではないかとは存じます。職安にて興味のある求人がありましたら、畑違いでも前向きに挑戦してみて、その中で意外にも面白さや楽しさを見いだしていくこともできるかもしれません。もちろん、どうしても無理となりましたら、そこはあっさり辞めて、そしてまた挑戦してみる、水上昇真様もおっしゃられる「七転び八起き」の精神にて、善い結果を生み出すための善い原因(ご縁)を少しずつでも積み重ねていくことが大切ではないかと存じております。
善い縁を求めていければ、必ず善い縁に巡り逢っていくことになるかと存じます。善いご縁へ向けてどのように動かれるかどうか次第にて、これから大きく変わっていくのではないかと存じます。善いご縁に巡り逢えていかれますことを祈念申し上げます。
川口英俊 合掌
いつかおいしいお酒を
一生懸命働いても、それが結果に反映されないのは辛いことですね。誰だって嫌になるのは仕方ないと思います。ホンの20年前なら、いい加減にやっている人さえも、毎年給料が上がり続けたことを思うと、なんともやるせない限りです。
ヒロ吉さんが半導体関係のお仕事に就ければそれに越したことはありませんが、「なぜ半導体関係なのか」が分かれば、その答えを実現できる仕事を探されるのも一つの手だと思います。「給料がいいから」「慣れているから」「人脈があるから」etc.
家族を養う為にという事でしたら、別の選択肢もあるでしょうし、社会に貢献したい、という事でもまた別の選択肢があろうかと思います。私ごとですが、私の父親は数えきれないくらい仕事を変わりました。子どもの頃、友達に親の仕事を聞かれてもきちんと言えなくて辛い思いをしたこともあります。ですが、お父さんがいない子もいましたし、病気がちな親を持つ子もいました。そんな中、健康な父親がいてくれるだけで、私は不幸ではありませんでした。
ヒロ吉さんのお子さんがおいくつくらいか分かりませんが、お父さんが健康でいるだけで、「ありがたい」と感じる日がきっとやってくると思いますよ。そしてその頃にはもしかしたら、お子さんと苦くない、おいしいお酒をさしつさされつできるかも知れません。
追伸
この際、体力増進のよい機会だと考え、お酒はほどほどにして体を鍛え、81歳でエベレストに登ったり、いっしょに117歳まで生きましょう。やがて、よいお仕事が見つかりますことご祈念申し上げます。
ヒロ吉様。
諸師も仰られて居られる様に、暫く貴方様のお心とお身体を厭われて下さいませ。
今の貴方様のお気持ちは、焦りにも見えます。
貴方自身をちょっと俯瞰で眺める事をお奨め致します。
さすれば必ずや道が見えて参ります。
ちょっと休みましょう。