貴女の問い「自分の愛し方」には直接答えていませんが、まぁ読んで下さい。
〜の方法、というのを追求するのは流行ですが、この問題については「何を・どこを」ということを意識した方がいいと思います。
「私は自分が嫌い」という時、「自分」というのはけっこうあやふやなものです。「顔が嫌い・鼻が嫌い」という人もあれば、「なまけぐせが嫌い・疑り深いところが嫌い」とか行動パターンを「嫌い」という人もあります。
　そしてね、「（総合的に）自分が嫌い」と言う人は、自分の「嫌いなところ」ばかり見て…クローズアップしてそこばかり見ているのです。
　だからね、私は「違う所にも目を向けたら？」と言いたいのです。
　例えば涙。涙は、自分の脳みそが一部満杯になると流れるんだそうです。自分で自分の思考をちょっとストップし、沈静化するために。自分を守る為に出るんですよ。
　例えば呼吸。普段意識していないでしょうけれど、かなり沢山の筋肉が協調して働き、貴女が生きるのに必要な酸素を取り入れ、老廃物を出していきます。あなたが生きる為に。
　外へ出れば身体が震えるでしょう。筋肉を動かして熱を生じ、体温を維持しようとしているのです。
　そういった事に、時々目を向けてあげて下さいな。シミジミと。
「自分が嫌いだって、頭は言っている。けれど身体は、これだけ懸命に生きようとしている」というのを感じる事ができるかも知れません。
　聞いたことありませんか？「子どもを育てるには、悪いところを指摘するより、イイトコロを誉めてそれを伸ばしなさい。それにつられて、悪いところも上がってくるから」って。自分に対しても同じですよ。
　ロックバンドおかんの「Independent」を送ります。探して聞いてみて下さい。

佐藤良文

光圓寺

一般大学（一般的でもないが…）から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...

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自分が嫌いなので、自分を好きになりたい
とのことですが、どうして好きになりたいのでしょうか？
自分のことが、大切で大事に思っているから
そう思うのではないでしょうか？
「もうすでに自分のことが嫌いな私」とありますが、
もうすでに好きで愛している、大切に思っているのでは
ないでしょうか？

「嫌い」という表現は正確には「自分を評価できない」
ということではないでしょうか？
自分の価値を自覚したいということであれば、
自分の持っている価値基準、物差しを離れる、捨てると
いいと思います。ジャッジ、分別、比較をやめるといいと思います。
自分の良いところ、正の価値を見出してもいいと思いますが、
分別をやめるともっと大きな、自分本来の価値に
気付けると思います。
難しく考えないで、ただ良いとか悪いとか、上とか下とか、
勝ち組、負け組、損得、を思わず、
１００点中１００点だったら全部理解していた、
１００点中３０点だったらダメとかでなく、
７割は理解していなかった、という事実だけ受け取れば
いいと思います。
それと、自分の持つ思い込み、信念など
これこれはこうあるべき、こうしなければならない、
これが当たり前・・・こうしたものが自分を縛り、
窮屈にしていきます。
こうしたものも、気づいたら手放していくといいと
思います。
みんなそれぞれ違ったものを持って生まれて来て
いますよね。比較しようがないと思いませんか？
比較したくても、できないものだと思います。
ゆりかごさんの中にも、誰の中にも、はじめから
大きな力、すばらしい働きが、宝物がきちんと備わっている
ということは、間違いないこと、確かなことです。
分別、思い込みを手放し、目の前のことを
一生懸命、丁寧に行っていくと
それが感じられてくると思います。

法演

地方の小さい町の小さいお寺の住職をしていました。

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