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罪悪感、後悔、寂しさとの付き合い方

回答数回答 1
有り難し有り難し 27

2度目の相談になります。
様々な書き込みに真摯な皆様の言葉に学び、励まされ、救いを頂いております。
ハスノハに携わってる皆様、ご苦労様でございます。ありがとうございます。

10日ほど前に、主人に先立たれました。
教えて頂いた念仏や題目を唱えながら、彼が救われますようと祈っています。

日々の暮らしの中に、彼がいないことをまざまざと思い知らされ、苦しいです。
自殺する程の状況下にしてしまったこと、頑張ってる彼にねぎらい優しい言葉をまだ早いとかけられなかったこと この後悔は 生きている限り忘れられないし、償いたいです。

アルコール依存性の落ち着いていた症状が理解ない彼の実家で悪化したのか、お調子者のふざけた事故だったのか、彼が人生を悲観したのか、分かりません。きっと一生理由は分かりません。
離婚話も自分でしていたのに、許して欲しいとかおこがましくて祈れませんが、彼の成仏を願いながら謝っています。

おそらくこの罪悪感、後悔、寂しさと付き合っていかなきゃ生きていかなきゃいけないんです。
今更思う、こんなに自分の中でいるのが当たり前で、その存在が大きいものであったかと。
でも向き合うと苦しくて淋しくて張り裂けそうです。正直張り裂けちゃえばいいのにとも思います。
彼の後を追いたいとも思ったけど、このツラい思いを私の家族にさせるのも忍びなく、
こんな罪悪感、後悔、寂しさとどのように付き合っていったらいいか、ご相談させていただきたくどうぞよろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

悲しみを薄めていく

ひろ様

文面からもにじみ出てくるあなたのいまの苦しみを思うと、読んでるだけでも心が痛みます。
もうどうすることもできない、とりもどすことができない罪悪感や後悔は、自分の存在を根底から揺るがすほどの苦しみであると思います。

おっしゃる通り、罪悪感も後悔も寂しさも生きている限り付き合あっていかなくはならないでしょう。忘れることはできなし、消すこともできない、自分の力ではどうにもできない、誰も何もどうすることもできない、それがいま、あなたに突き付けられいる過酷すぎる現実です。

この過酷な現実は忘れないし消せない・・・ただ「時間の経過」により少しずつ薄まってはいきます。

時間が過ぎていく道程で、日々あなたの心にしっくりとくる供養の方法を積み重ねていってください。念仏、題目はお唱えしているということですが、読経、写経、お遍路・・・など具体的に何か自分が行えるものが良いと思います。悲しみが大きいときに、真っ向から向かい合うと、心がほんとうに張り裂けてしまいますら、行動を伴う読経や写経、お遍路などがよいかもしれません。そうすることで過酷なまでの悲しみからあなたの心を守るプロテクターになるし、ご供養にもなるからです。つまりお二人のためになります。ご主人に謝罪の言葉をかけ続けるよりお互いが救われるように思います。

必ずしも宗教的な供養方法である必要はなく、あなたの心が少しでも落ち着く方法、例えば「千羽鶴を折る」なども良いと思います。そして、時期が来たら「(自死者)家族の集い」などに参加することも助けになるかもしれません。

私自身もいま、あなたに何も助けになるようなこともできず、おかけする良い言葉も見つからず、自分の無力さにがっかりしています。でも、それでも何かコメントを残したいという思いで書かせていただきました。あまりお役にたてなくてごめんなさい。
あなたの悲しみが少しでも薄まっていくことを心よりお祈りさせていただきます。仙如

追伸 お焚き上げなどはそれぞれの考えがあるかと思います。そうしなければいけないというのでないと私は思っています。「折りながら祈る」という過程が大切だと思います。折り祈りながら一羽ごとに悲しみが薄まっていきますように。

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有り難し
おきもち

お釈迦様の教えと瞑想法は苦悩の多いこの世を生きるための「船」のようなもので...
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質問者からのお礼

仙如様
心のこもったご回答頂きありがとうございます。頭では、引きこもらず動かないと、と分かっているのですが、まだ心がついていきません。ご提案頂いた行動を伴う読経、写経、お遍路、ありがとうございます。これなら彼の為ともなり、心もついて動けそうです。特にお遍路は、番組の影響もあって、彼といつか行きたいと話していました。思い出す事が出来、いつか行きたいと先を見ることが出来ました。今迄、仏教とそんなに接してない人生でしたので、読経や写経は身近ではありませんが、どこかでお寺さんの開かれている会に参加したいと思います。千羽鶴いいですね。今日早速折り紙買ってきます。心が折れそうになったら、祈り折り続けたいと思います。知識不足ですいません。千羽鶴は、どこかで、奉納?お焚き上げ?とか出来るものなのでしょうか。

仙如様、追伸もありがとうございます。過程が大事なんですね。日々、折りながら、お線香あげながら、お題目や念仏で祈りながら、彼と語らうようにしています。全てを投げ出したくなる衝動が随分少なくなってきました。まだ睡眠薬を使わないと寝れないので、もう少し精進します。ありがとうございます。

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