自分の過去について
中学時代、仲の良かった友人との間に知り合いが入り込み、置いてけぼりにされることにイラつき、友人に暴力をふるってしまいました。
高校ではそのことをクラス中に言いふらされ、いろんな人から悪口を言われ、散々な目にあいました。
成人式では犯罪者のような扱いを受け、一昨年まで働いていた仕事では、仕事中に中学や高校のことを思い出し、嫌なことを想像して悲しくなり涙が出るようになって退職しました。
その後統合失調症であると診断され、治療をし、間を置いてまた働き始めたのですが、再び学生時代のことで悩み出し、仕事に影響が出てきています。
自分の過去から逃れることはできませんが、今後過去とうまく向き合って生きていくにはどうしたらよいでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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そこにはない、と気付く。
それはつらい思いをされてますね。
仏教の短いお経のなかにこのようにあります。
【私がいままで造ってきた悪い行いは、全て「古い私」の身と口と心から生まれたものです。今それに気付き、反省し、「古い私」を手放します】
私の意訳ですが…。
古い私は、「過去の私」や「思い込みの中の私」とも言えるかもしれません。それを私だと思っていたら答えはでないと思います。
山手線のなかに札幌駅があると思い込んでいたら、一生見つからず迷い続けるでしょう。ですが、そこにないと気付けば、探すのをやめて、羽田空港から北海道にむかうことができます。
…この喩えはあまりうまくないですが、要は、「そこにはない」と分かることが大事です。過去の自分は今はない!とちゃんと分かることです。ちゃんと分かれば、未練なく「新しい私」に舵を切ることができると思います。
仏教は、頭の中の「思考」ではなく、今の「事実」を見ることを勧めます。