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無理して何かをしないということ

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いつからか、無理はせず傍観的な立場で何も悩まずただその日を平穏にすごし、楽しみのみを得ればそれでいいと考えるようになりました。

だけど仕事はしっかりやりたい。怠けようと思っていないですが特にえらくなりたいとも思わないのです。

苦しみに向かい合うのではく、楽しみの価値を高めるという言い方になるのでしょうか?

うまく伝えられず申し訳ないですが、仏教で似たような心境の言葉はないでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

仏教語ではなく、老荘思想の言葉ですが

  おそらく「無為自然」と言う言葉が、あなたのイメージに近いかなあと思います。

 但し、この言葉はイチローさんが言われる「無理はせず傍観的な立場で何も悩まずただその日を平穏にすごし」とはちょっと違います。物事の道理をわきまえた行いを積み重ねてきた結果として、おのずから天地自然にかなった生き方になるということだと思います。
このアドレスをご参照下さい。http://textview.jp/post/culture/8081

  仏教語としては、「自然法爾(しねんほうに)」という言葉があります。
親鸞聖人が晩年説かれた教えとして知られるので浄土真宗さんの方で用いられることが多いと思いますが、自分の力であれこれと処置したり、取りはからったりしないことで、自己のはからいを捨てて、阿弥陀如来にすべてをお任せるという意味です。

  

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個別相談可能
 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努めております。決して容易いことでは有りませんが、一期一会の気持ちで相談に、葬儀法事に励みたいと思います。    最初法学部部にで学び、4年間ほど公務員をしていました。(税務署勤務)その当時の学びと経験を終活相談に活かしたいと思います。                                              昭和63年5月に住職となってから、30年が過ぎてしまいました。仏教学・禅学もそこそこ真面目に学んだつもりですが、宗教学・宗教民俗学に力を入れて学びました。そういう分野については丁寧な回答が出来るかも。
一人一人の気持ちに寄り添い、傾聴に徹して、心をほぐしてあげられるよう、努めたいと思います。 それと同時に、完璧に出来るとは限りませんが、其の人が歩むべき方向を一緒に考えてあげたり、次の一歩を踏み出せるよう背中をおしてあげられるよう、努めたいと思っております。

少欲知足

こんにちは。

 「少欲知足」(しょうよくちそく=欲を少なく、足ることを知る)ということばがあります。
 もっともっとという気持ちを捨てて、現状に満足するという事です。

 あなたの考えとぴったりという訳ではありませんが、近いですし、この様に生きればさらに気持ちが楽に生きていく事ができると思います。
 質問中「楽しみのみを得る」とありますが、楽しみを得ようとする苦しみが生じますので、「現在置かれている状況の中で楽しみを見つける」のが良いと思います。「楽しみの価値を高める」という方向性で良いと思います。
 また、「傍観的な立場で」とありますが、厭世観(えんせいかん=悲観主義)に走りすぎぬよう。

 心豊かに、楽しい生き方ができるといいですね。
 

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・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoha回答僧登録。 好きな言葉は「和顔愛語」。和やかな顔と思いやりの言葉という意味です。曹洞宗開祖道元禅師は、愛語には世界を一変させる力があると仰っています。回答には厳しい言葉を入れることもありますが、相手を思いやる気持ちがあってこその言葉と捉え、受け止めていただきたいです。 ※質問の答えについて、話の大筋は変えませんが、投稿してから誤字脱字を直したり、内容をよりわかりやすくするため、若干加筆修正することがあります。ご了承ください。 ※「お礼」は必ず拝読していますが、それに対して回答の追記は原則しないことにしています。ご了承ください。 ・回答する件数は減っていますが、ほぼ全ての質問とつぶやきに目を通しています。
話すのが苦手なので、原則不可とさせていただいています。どうしても!という場合は運営さんに問い合わせてみてね。

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