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仲良くなるほど、アドバイスしてしまう。

回答数回答 3
有り難し有り難し 64

初めて質問させてもらいます。
自分の中のもやもやが、こちらでスッキリできるなら、と相談することにしました。
宜しくお願いします。
私は仲良くなればなるほど、あーした方がいいよ!とかこうした方がいいよ!と言ってしまうところがあります。
その友達から相談された訳でもなく
正直、じゃあそうする!と言われたこともなく
うざがられてるんだと思います。
アドバイスは、想像で言ってるというよりは、自分の体験で、実際にうまくいったので、アドバイスしてるものです。
大きなお世話だと分かってるのに、何故か止められません。
もちろん、心配してるからとか、幸せになって欲しいから。と伝えてもいますが
全然きいてもらえない事に苛立つ時もあり、もやもやしてしまいます。
正直、人の事なんてどーでもいいぢゃん。と、思いたいです。なんかバカみたいな気持ちもあります。
旦那さんにたいしても、若干うざいんだろうなぁと思うときがあります。
この自我をどうやって抑えればいいのかわかりません。
アドバイスいただける方いましたら、お願い致します。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ほとんどのアドバイスは役に立たない

というのが真実です。
 私達のしていることもね。
 ですから、黙って聞いてくださる方は、本当に有難い人たち。「貴女にとっての正論や成功体験」が相手にとって役立つか?残念ながらほとんど役に立たないのです。
 だから、あれほど次から次へと「成功する方法」の本が出版されるのですよ。
 ということは、アドバイスする方のスタンスとして、「こういう考えもあるから、いつか思い出したらやってみてね」で留めるのが吉です。躾だって同じこと。「これが正しいのよ」を伝えた時点で、一旦終了なのです。
 相手が子どもであれば違いますよ。素直に聞いてくれることも多いでしょう。けれど、それは特別な関係。一般対等な関係では「水辺に馬を連れて行くことはできるけれど、飲ませることはできない」とはこのことです。
 ですからせめて我々は、「仏様はこうおっしゃった」とか金ピカの着物で話したりするのですよ。「やってみよっかな」という気持ちが少しでも起きやすいように。

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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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「周囲から質問される・真似される自分」になる

はじめまして。どうぞよろしくお願いします!

私も、ひとこと多かったかも…と反省することが良くあるので、お気持ち共感できます。

さて、どうしても、他人にアドバイスせずにはいられない、という心理の裏側には、

自分の知識や経験を、他の人からも肯定されて、自信を持ちたい。

という、願望や不安感があるのかもしれませんね。(ううう、ワタシ自身も耳も痛い…)

それが、果たして良いことなのか悪いことなのかはさておいて、

もし、あなたが他人に影響を与える人間になりたいのであれば、

あるいは、自分の生き方に自信を持ち、それによって他人を幸せにしたいと考えるのであれば、

「アドバイスする自分」ではなく、「周りが勝手に真似する自分」になるのが、一番手っ取り早い方法だと思います!

例をあげてみますと、

肌が綺麗なモデルさんがプライベートで愛用しているから、この美容液を使う。

名だたる大企業の経営者が参考にしているから、この哲学書を読む。

お料理上手な奥さんがつかっているから、この調味料を使う。

こんな具合に、本当に良いものは、周囲の人間が勝手にどんどん真似していくものです。(まあ、それを逆手にとった宣伝方法も多々あるのですが…)

だれかになにかをアドバイスしたくなったら、ぐっとこらえて、そのエネルギーを、さらに魅力的な自分になるための研究に投資してみてはいかがでしょう??

「みきさん、それ素敵ね。どうやってるのか教えて!」なんて言われたら、大成功!

きっと、みきさん自身も、質問した人も両方が得して楽しい気持ちになると思いますよ!

参考になれば、幸いです!

合掌

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おきもち

ウザがられているなら、やめる

私もあなたのことは言えませんが、「言いたい」という欲の煩悩が働いているんでしょうね。
あなたは〇〇したい、しかし相手は〇〇されるのを嫌がっている。
セクハラやストーカーとやってることは同じなのです。
あなた自身がお気づきのとおり、「自我」のせいですね。
親しくなったとしても相手は他人だから、「あなたのもの」ではないのです。
しかし自我が大きいと、他人にも自分の分身か所有物のように感情移入してしまいますよね。
また、プライドの煩悩もありますね。
自分は相手よりも知識がある、とアピールしたくなるのはプライドの煩悩。
そこから「言いたい」欲望の煩悩につながります。
「言いたい」欲望に流されないよう、「気をつける」しかないのでしょう。
「おせっかいなアドバイスはしない」と、神仏に向かって誓ってみてはどうでしょうか。

プライドの煩悩が強い場合、私のような者に偉そうにアドバイスされるのはウザイかもしれません。
そのようなウザイ気持ちを相手も味わっているのです。

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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

光圓寺の佐藤良文様ありがとうございます!最初は辛辣なアドバイスかと思っておりましたが、馬は水辺につれていけても、飲ませることは出来ない。との言葉に気持ちが、スッとしました。すごい言葉ですね。
この言葉を忘れずにずっとやっていきたい。と思いました。ありがとうございました!

妙香様アドバイスありがとうございます!
読んですぐお礼を書きたかったのに、書き方が分からず、遅くなりました。
自分もそうゆうところがありますと。優しくこたえていただき、わかりやすく読むことが出来ました。そうですね。アドバイスを求められるような人になれるよう努力したいと思います。ありがとうございました!

願誉浄史様
アドバイスありがとうございます!
読んでいて、なんて、鋭い意見なんだろうと。一瞬固まりました(笑)
でも、そんな気持ちを相手も味わってるのだろうと思いました。友達からはありがとうっていってもらえましたが、浄史様の言う通りだと思います。
何も返すこともありません。
まぁ、だからどうしたらいいのだろうという相談をした訳ですが。
厳しい意見を私のために言ってくれた!
浄史様の言う通り嫌だなぁとも思いましたが。
結果ありがたいと思えました。
相手もこんな気分だと分かりやすく説明していただき感謝します(*^^*)
ありがとうございました。

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