ポジティブになるお経などはありますか。
読経したり写経したり勉強したりすると
ポジティブになるようなお経はありますか。
もしくはポジティブシンキングになってしまうような
修行法などありますか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
お経はポジティブとネガティブをさらに超えた心を説く。
ポジティブ思考。素晴らしいことです。
当方、ポジティブ思考講座を開いてアタマに枯れないポジティブな花が咲いてしまった花カッパ、丹下マエムッキーと申します。
ポジティブであろうとするのは悪いことではありませんが、ある時、私はポジティブになり過ぎてでしょうか、もはやポジティブであろうとすることすらやめてしまいました。カカカ。🌷
それは、何故でしょうか。
常にポジティブであろうとすることは、心の中に要らぬ「手続きを必要とする」からです。
スマホでたとえますと「常に心に何かポジティブ・アプリを起動させている状態」なので、何をするにも関わってくるし、そのアプリ分、重たい状態だからです。
この心の内部設定が本来の快適サクサク状態を阻害してしまうことを知ってしまったからです。
これを「一物あり」と呼ぶとします。
PCもスマホも何もインストールされていないと待ち受け画面としては最高で、バッテリーも長持ちします。
そこでおススメなのは、お経の中身の「実践」です。
お釈迦様はポジティブ・シンキングせぇや、とか言ってません。
世間様ではポジティブ・シンキングは有用有効ですので、奨励されるべきことではありますが、ぜひ一度、トコトン、ポジティブを極めてみてください。
当方、プラス思考、ポジティブシンキング、アファメーション、天国言葉、陽転思考など一通りのポジティブ思考や自己啓発系のアゲアゲも学びましたが、やればやるほど「ん?」となるものです。
質問者様も、いつか、ん?これ違くねーか?と感じる時が来るはずです。
禅宗において読まれるお経は、お経の中身である坐禅(仏行)が説かれています。お経とはそのように読むべきものとされています。
あらゆるお経は悟りの中身の坐禅状態の説明書であると説く人もおられるほどです。
ここでいう所の坐禅とは座る坐禅のことではなく、心のありよう、禅定状態のことです。
そもそも苦楽、善悪、優劣、勝ち負け、美醜、ポジティブ・ネガティブなどの世界は想念の世界です。
お釈迦様が悟りを得られた時は禅定、坐禅状態でした。
故に坐禅をすると相対観念・二見が無くなります。
明暗、苦楽、ポジティブ・ネガティブを超越した仏心に目覚めます。
仏心でないのは人間心=相対観念・分別の世界です。
お経は読んだり書いたりするより、その中身・真意を味わうべく内容を求めることをお勧めします。合掌🌷
ポジティブ仏教
Tk_K46さん、こんにちは。
素晴らしい質問ですね。
本来、仏教は人生をポジティブに捉えるための教えです。だからすべてのお経は内容はみなポジティブです(笑)。それが修行という捉え方でどんどんネガティブになっていることは反省しなければと、今朝の読経で思ったことでした。
さて、リアルになるものとしては、踊り念仏があります。踊りというのは本来、神仏への供養として行います。特に日本では古事記神話から大切な行為になっているため、日本に伝来した仏教も積極的に布教に踊りを取り入れていき、最終的に芸能になっていきます。その一つの仏教儀式が踊り念仏です。時宗さんが有名ですね。youtube等で見てみてください。そして一番広まったのが、盆踊りということになるでしょう。
ただし、踊りは時代と文化に影響されて変化しますから、踊り念仏も盆踊りも今の私たちにはポジティブというよりは抹香くさく受け取られてしまいますね。いろんな今のダンスが仏教信仰と融合していくと面白い信仰ができるかも知れません。そんな、ダンサー僧侶が誕生することを期待します(笑)。
私どもの道場では、一般の方向けに「音楽念仏」を行じておます。(一回1時間半〜ほどの修行です)
参加されている方で、人生がポジティヴになった、とおっしゃっている方は多いですね。
ご参考までに、ウエブサイトのアドレスは以下です。
http://taosangha.com
追伸:踊り念仏もいいですね!
質問者からのお礼
染川智勇様
ありがとうございます。
踊る感じでよかったのですね。
ホトケの教えと文化との「融合」という供養の考え方には惹かれました。
たとえば、お供え物として、
形式や品物も大事かもしれませんが、
心を供えるとしたら、
歌、音楽、ダンスなどは
とても精神のポテンシャルが高そうに思えました。
ありがとうございました。
丹下覚元様
ありがとうございます。
この問答の内容とはすこしズレていますが、
「坐禅とは座る坐禅のことではなく、心のありよう、禅定状態」というのに惹かれます。
これは禅宗のお寺に行ってご指導頂こうと思います。
さて、
相対から離れたところに仏様の観方があるということですね。
「ポジティブ」などということを発言してしまったことは
まだ勝負にこだわっていたことに気づきました。
しかし、妻子持ちで生きていくには
勝負を捨ててはならないという現実もありますので、
そこは、いつか勝負を捨てられる日を願いつつ、生きていきます。
修行法など短絡的に求めてしまいましたが、
すぐに答えが判ることを善しとせず、
気長にお経を学んでみようとも思います。
ありがとうございました。合掌。
遠藤喨及様
音楽念仏⇒いいですね。
単調に念仏やお経を唱えるというのは、
何か物足りない感じがしていたのですが、
(世の中にはもっとたくさん音、節、色があるのに使わないのはもったいない)
それが一気に晴れました。
そのうち、Hard読経やJazz念仏やMetal真言とか出てくると良いと願っています。
(身心の)宇宙が広いこと、目にモノを見ました。
ありがとうございました。