hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

遺骨を敷地内の墓に納骨しようとする父親

回答数回答 3
有り難し有り難し 18

長くなりますが、是非ご回答をお願いします。父(長男)の祖母が亡くなり数年後に祖父も亡くなりました。祖父が生前「自分達が死んだらここに入れて欲しい」と墓石を自宅の庭先に作ってたのですが、祖母が亡くなった時は「出来たばかりのお墓に1人入れておくのは可哀想だから」という理由で庭先のお墓には納骨をせず、仏壇で手元供養をしていました。

その後祖父が亡くなり、いよいよ二人の納骨の話が出てきましたが、そもそも祖父母が住んでいた家は二人だけで住んでいたので誰も引き継ぐ者がいません。(家の名義は次男になっていますが次男は他県に住んでいる為、遺された家に戻る予定もありません)

父の他に妹と弟が居ますが二人とも固定資産税などの面もある為、家は売却する方向でした。なので墓石を移す土地を購入し、納骨しては?と提案していたのに私の父は「祖父母が望んだ地に納骨をするのが親孝行だ」と自分の兄弟の許可も得ぬまま、独断で勝手にお寺の住職と納骨の話を進めてしまいました。

しかし私が墓地埋葬法で本来であれば自宅にお墓を建てる事は出来ないという事を知り、それを父に話した所「お寺の住職は◯◯の土地ではそんな許可などは必要ないと言った。敷地内の墓にも納骨出来るという話だった」との一点張り。
祖父の作った墓は法が定められた後に建てられた墓石ですし、その土地だけ法が免除されているなんてあり得るはずがないので違法だと思うのですが、父は聞く耳を持ちません。

父は自分の兄妹に「遺された家も自分が全て面倒をみていく」と啖呵を切った為、父の弟妹は激怒。その後、遺された家に関わる支払いは現在全て父が負担する事になっていますが「敷地内に納骨をして売れなくなってしまった不要な家(しかも名義は次男)の何十万という固定資産の支払い、父の死後はどうするのか?父が全て負うと言った以上、父の代だけで済む話じゃない。子供である私達、私の子供達(孫)の代まで続く可能性だってある。私なら自分の子供にそんな苦労をさせる位なら、父のような選択はしない。自分の死後に遺される者逹の事までちゃんと考えているのか?」と聞いても無視。逆ギレをされ「お前には情がない」とまで貶されました。
自分の思い通りにならないと暴言を吐き散らかし、自分の事しか考えていない、娘の言葉よりも寺の住職の話を信じる父親に呆れ果て、今後どうしたらいいのか分からなくなりました。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お父様の気持ちも分からなくもないですが

その気持ちをご住職に相談されたらどうでしょう。わかっていただけるかもしれません。将来の不安、お墓ごとお寺の墓地に引っ越しできるのかどうか。その辺の話をご住職からお父様にしていただく方がいいのかもしれませんね。

しかし、お父様の気持ちも分からなくもないところですよね。遺言のようにしてあげたい。長男としての責任。色々御考えがあるのでしょう。

そこも含めてご住職にお話ししてみてください。

{{count}}
有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
このお坊さんを応援する

外堀や搦め手から

お墓を自宅の敷地に作ることは可能です。お墓の管理をしている人が高齢や健康上などの事情があり、行政に許可を求めて認められれば、例外的に自宅の敷地にお墓を作ることができます。
実際に私の出身地では明治期に作られた交通の便が極めて悪い山奥の集合墓地から、自宅や自宅近くの個人の土地に移すのがブームのようになっています。ただしこれは山間部の話であり、都市部ではまた違うでしょう。市町村ごとに認めようという雰囲気の自治体と、認めない方針の自治体があると思われます。
その延長線上で黙認されている市町村もあるのかもしれません。私はご住職の考えを聞かずに一方的に無知だと決めつけるのはちょっと可哀想ではないかなと感じます。

とはいえ、私もこの場合は移した方が良いのではないかと思います。行政面のことは役所に、管理の事情はお寺のご住職に相談なさるのが良いでしょう。
お祖父さまお祖母さまの希望だけでなく、お父さまが自分の生まれ育った家が無くなってしまう虚しさや、長男として守れないことへの葛藤など、様々な想いがあるはずです。そしてその気持ちは絶対に子供には分からない!という思いもあって感情的になってしまう部分もあるのではないかなと拝察します。近過ぎるからこそということもありますしね。適度な距離感の所にいる人から話してもらうのも1つの手ですよ。

{{count}}
有り難し
おきもち

曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家(捨戒済み)。仮面系お坊さんYouT...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

邦元様
ご回答ありがとうございます。
お寺の住職はどちらかというと祖母が亡くなった時も、遺骨について手元供養を善しと思われておらず「故人を想うのなら一刻も早くお墓に納骨を」と勧めてこられた方なので父の意見に賛同していらっしゃる…というか、父の意見=住職のお考えのようです。
私も出産を来週に控えており、体調も優れず気軽に動ける身ではないので住職との話も出来ぬまま、誰も父を止められずこのまま事が済んでしまいそうです。

大慈様、柳原貫道様
お二方ともご回答ありがとうございます。
祖父が生前、お墓設置の認可をちゃんと市に得て設置しているとは到底思えず(昔から違法であれ、何であれ、好き勝手やってた人間だったので…)、その後電話で市町村に問い合わせを致しました所、やはり認可を得ておらず、また、ご住職が仰るような◯◯市だけが例外で認められているという事実もないとの事でした。

また、文字数の都合上書ききれませんでしたが問題の家については祖父達が亡くなる数年前にトンネル工事に伴い、立ち退きを命ぜられて引っ越した家(立ち退き御殿)なのです。
祖父達が数年間に住んでいただけの家なので、父以外はその家に執着する父の気持ちが分からない。生まれ育った家でもなく、特に父(長男)が祖父達に可愛がられていた訳でもありません(むしろ我が家だけ冷遇されていた位です。)
だからこそ、父の気持ちや考えも理解しようと先日話し合いをしたのに無視と罵声。
私が先を見据えた話をすれば「俺の代ではそうさせてくれ」と。
「なぜ自分の事しか考えられないのか、子供や孫逹の事はどうでもいいのか?」と聞けば「俺が死んだら俺の弟と妹が何とかしてくれる」等と言う始末。
実際、祖父達が亡くなる以前から父と弟妹の仲は最悪です。更に家の問題で父が彼らに啖呵を切った事により状況は悪化しています。
そんな二人が父の死後、勝手に売れなくされた家の面倒を見てくれる筈もない。下手したら訴えられる可能性もあると誰が見ても分かる事なのに、返ってくるのは「誰があの家を要らないなんて言っている!?誰が言ったか言ってみろ!」等という子供の喧嘩のような言い文句…どんなに話をしても聞く耳を持たない我が父ながら情けなくなり、泣く泣く話は終わりました。

父は昔から子供のような性格で、周りと自分の考えに少しでもズレが生じれば逆ギレ・無視・暴力を振り、どんな不都合も無理矢理自分の思い通りに勝手に事を進めてきた人間(祖父もまたしかり)なので第三者が介入した所で自分の意見にそぐわなければ追い返すのが目に見えています。
また墓が違法云々という話も「自分があの家を管理していれば問題ない」と楽観的(しかも自分の死後の事は一切頭に無し)に考えているくらいなので、もう誰が何を言ってもお手上げ状態です。
今までも色々と父との問題はありましたが、今回の一件でさすがに私も身勝手な父との関係を見直す必要があるのだな、と思い始めました。
相手は娘の言葉も届かないような人なのですから。

色々とご助言して頂きました事、感謝しております。ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ