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結婚に焦りがあります。

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29歳になり、年齢的に結婚について焦り始めている自分がいます。

職場のおばさま達を見ていると、主婦の方もバツイチで子供を育ててらっしゃる方も、とても生き生きしていて、子供がいるから頑張れるとおっしゃっていました。
出来たら自分も子育てを経験したいのですが、出来そうになく焦っています。

こればかりはご縁ですし、焦ったところで仕方ないのかもしれませんが、悶々と考えてしまい辛いです。できたら祖父母や両親が元気なうちに孫を見せてあげたいです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

人のために結婚しない方がいい

自分のために結婚してください。
誰かを喜ばそうと思って結婚するのは自分に嘘をつくことになります。
本当に好きになった人、この人とならば、一緒に死んでもいいやと思えるくらいの人に出会わない内は絶対に妥協してはいけません。
人は、本音で生きているものです。
その本音を隠すのが建前です。
多くの人は建前を尊重しますが、タテマエはやはりどこまでいっても嘘で本音ではないのでいつか無理が生じるのです。
本音で生きて、本音で好きになれる人に出会ってください。

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お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

今は適齢期というものはないので

「できれば20代のうちに」、というのお気持ちもあるかもしれませんが、それは今は死後と言っていいと思います。結婚すればいい、というものではありませんが、人間だれしも、「こうなりさえすれば」と思うものです。それは妄想です。こうなったらこうなったでまた別の苦しみがやってきます。

今はもう20数年前の話ですが、ご主人が末期のガンにかかっておられたご夫人に、「●●に祈れば夫は治ると聞きましたが」と尋ねられました。私は、「そんなものではないですよ。それが本当だったら、病気が治ることになる。つまり誰も死ななくなります。そんなことはあるでしょうか。さらに、ご主人の問題が解決してもまた別の深刻な問題が次にやってくることは間違いありません」と答えました。その後、ご主人は亡くなりました。そのご婦人いわく、「あのときは必死だったけど、治ったらおかしいということが分かった」と、さらに、「今は別の問題に苦しんでいる」と続けられました。思い返すと当時20代半ばだった私がよくもまぁ、偉そうなことを言ったものだと思います。

こう申したからと言って、結婚は人生の墓場だともいうわけでもありません。子供もかわいいし、家内もたまには(?)愛おしいです。あなたにも家庭を持つことを喜んでいただきたいです。しかし、結婚は慌ててするものではないと思います。

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おきもち

個別相談可能
私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な者ではありません。むしろその逆で、しょっちゅう周りの方々にお尋ねして、教えてもらって生きています。質問について考え、答えようと悩むことで私自身が学び、僧侶として少しでも成長していけたら、と思っています。 youtube法話を始めました。私の名前ですぐ見つけていただきます。
本堂までWi-Fiの電波が届かないので、お内仏(家のお仏壇)のお部屋でお話します。

質問者からのお礼

御礼が遅くなり申し訳ございません。
ご回答ありがとうございました。

藤岡さま
確かに、「~さえすれば」幸せになれるのに、という考え方をしてしまっていました。
それをかなえられた所で、また別の問題、苦しみはやってくるのに…。
あまり年齢に囚われすぎずに、藤岡さまの様な温かい家庭を作れたらなと思いました。

丹下さま
自分の為に、というお言葉とても心に響きました。
両親や祖父母に喜んでもらいたいからしたい、という気持ちが大きかったので…
建前でなはく、本音で。まずは本音で生きられるように日々意識を持ちたいと思います。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ