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分骨証明について

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有り難し有り難し 7

私の母が1年前に亡くなり、一周忌にお寺のお墓に納骨することになって、まだ生きている90歳の父がすっかり体が弱ってしまい、遠いお墓にお参りできないので、母の遺骨を分骨し自分の近くのお墓に埋葬したいと申しましたので、その旨お坊さんに申し出ました。

お坊さんは一周忌の時に、やっと小さな骨壺に分骨し、兄が持って来てくれましたが、いざこちらの霊園に埋葬しようとしたら分骨証明がないと埋葬できないと言われ、お坊さんに分骨証明を書いていただくことをお願いしましたが、当山では分骨は認めていないと言って、書いてくれません。

火葬場に火葬証明の再発行をお願いしても今となってはその分骨した遺骨が母の物である証明ができるのは、そのお坊さんだけなので、こちらではできませんと言われ、でもその時にお寺の監督をしているのは保健所なのでそちらに相談してみるようにと教えていただき、保健所に連絡しましたら、保健所の方が分骨証明は遺族の求めに応じ書かなければいけないという法律があることをおっしゃって、お坊さんに「指導」の電話を入れるとおっしゃて下さいました。

ところがその後保健所から連絡がなく、結果を聞くのが怖くてお電話できずにいます。お坊さんは母の遺骨は父が持っていればいい、父が亡くなったら、戻すようにとおっしゃって分骨は認めないし、どうしてもと言うなら墓じまい、とまで言ってきて、脅されています。

法事は長男である兄がしますし、父亡き後の墓守も兄が檀家としてするので、お坊さんの生活を脅かすようなことはありませんし、父はただただ母の墓参をしたいだけなのです。母の分骨墓地は無宗教の共同墓地で、法事もありませんし、父の居場所から数百メートルの場所のバイアフリーで車いすの父にもお参りのできる墓地なのです。お坊さんとは人を助ける人、そう思っていましたが、心身共に弱り、いつ亡くなるかわからない人(父)にどうしたらこんなひどいことができるのか理解できません。教えていただきたいことは、保健所の指導でも分骨証明を書かいていただけない場合、今後どこに申し出れば良いでしょうか?このままでは母の分骨はどこにも埋葬されず、父が可哀想すぎてみていられません。

どうか老い先短い父を助けて下さい。親戚が絡んでいることや父が高齢なので父を矢面に立たせる裁判は避けたいと思います。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

そのお寺さんにも何か理由があるのでしょうね。私には分かりませんが。気になるなら理由を聞いてみてはどうでしょうか。恐れる必要はありません。お寺はあなた達の為にあるのですから、知る権利もあるのです。

ところで、ご遺骨を小さな壺に分け入れて持つことは認めているのですから、そのご遺骨をお父さんの住む自宅の仏壇の横にでも置かれてはどうでしょうか。近くの霊園に埋葬しても費用がかかりますし、バリアフリーとはいえそこまで行かなくてはなりません。自宅ならもっと楽ですよね。もしお父さんが老人ホームにお住まいなら、そこの管理者に部屋に置かせて欲しいと相談してみてはどうでしょうか。大きなもので無ければ支障はないと思うのですが。ただ、線香の香りをだしたり、念仏や読経を聞こえるように唱えるのは控えないといけないかもしれません。
ご遺骨は必ずしも埋葬しないといけないわけではないのです。必ず線香を焚かなくてはいけないわけではないのです。ただ手を合わせて、生前のことを思い出して懐かしみ、そしてそのことに感謝して、後の世の幸せを祈るのです。話しかけてもいいでしょう。その声をきっと聞いてくれていますよ。

良い解決が見つかることを願っています。

なお、もしそのお寺さんが自らの私利私欲の為だけにあなた達を脅すようなら、墓じまいして菩提寺を変えた方が将来的には良いかもしれません。

追記
もしあるなら、そのお寺の檀家会長や、宗派の本山に相談する方法もあります。

また、ご遺骨には魂はもう宿ってはいません。
今は浄土におられるのです。浄土からあなた達を見守っているのです。
ですから、生前の写真などに手を合わせる、話しかける、それでもちゃんと伝わるのですよ。
安心してくださいね。

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有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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質問者からのお礼

お答をありがとうございます。お名前を出してのご回答、同じお坊さんについて書かなくてはならないことを思うと感謝の思いでいっぱいです。こういう善良なお坊さんもおられるのだと思い、安堵しました。
父にも話しましたら、大きな慰めになったようです。

実はもう10年以上前になりますが、今回のお寺でお墓を親戚の強い勧めで買った時に、納得がいかず、すぐに解約を申し出たのですが、お坊さんが頑として解約して下さらなかった、というはじめからボタンの掛け違いがあったのです。自分が買ったお墓なので、父が悪いと言えば悪いのですが、人には間違いはありますし、解約料もきちんとお支払いし、礼を尽くしたのに、解約して下さらなかったのです。

父はその時すでにもうこうしたことを予見できたのですね。
分骨は遺族がうちのようによんどころない理由で分骨せざるをえない究極の選択。墓参ができず、故人を感じ、偲ぶことがままならないので、仕方なくするものです。施設での遺骨安置は認められず、母の遺骨は現在私の元にあります。(お坊さんにお便りしましたが、なしのつぶてです)一時期父はお坊さんの無慈悲に血圧が上がり、危ないところでした。

妻に先立たれ90歳になり老い先短い弱っている人に、こうしたことのできるお坊さんに対し、父も私も完全に心が離れました。おそらく墓じまいとなれば、法外なお金を請求されることでしょう。

高齢の父を矢面に立たせ、裁判をするつもりもなく、墓守をすると言っている兄に任せ、今後は私は父に寄り添い、看取ります。数日後には父の希望で納骨のないままの、こちらの共同墓地での納骨式をします。
お坊さんの所業は神様が見ておられますので、審判は神様にお任せします。

それにしても、お坊さんを指導、監査している機関がないのですね・・・保健所での指導は意味のないものだったのですね・・・。人を助けをし、人を導くお坊さんが法律を違反する、本当に恐ろしいことだと思いました。とても若いお坊さんで、ご存じないのかもしれません。

こうしてお坊さんが真摯にお答え下さり、素晴らしいお坊さんがおられることを知り、もう今回のお寺やお坊さんの事は忘れることにします。きっといろいろ言ってくると思いますが、こちらはきちんとお手紙を書き、何度も頭を下げ礼を尽くし、法律も守っていますので、意に介しません。
本当にありがとうございました。

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