心の切り替え方
こんにちは。
先日質問した際には和尚様方から心に響くアドバイスをたくさん頂き大変参考になりました。ありがとうございました。
今回は、自分の中での心の切り替え方に関しての悩みに対してお言葉を頂ければと思い質問しております。
長文な上、何分不慣れではございますが、最後までお読み頂けると幸いです。
私は新年度に入り、アルバイト先で後輩を指導する立場となりました。この先後輩が仕事で困ったりお客様に迷惑をおかけすることのないよう、バイト先では毎年新しく入った方に対し厳しく指導を行っています。私も下っ端のときには先輩方に厳しく指導されましたが、今となっては大変ありがたかったと考えています。
そして今、私が指導される立場だったときのことを思い返し、自分の中で「指導するからには自分は完璧にしなければならない」という言わば信念のようなものを心に抱き日々様々なことを教えている真っ最中です。
しかし時に、その信念に押し潰されそうになることがあります。
私は勘違いなど自分の落ち度で仕事でミスをしてしまった時、どうして自分はこんなにポンコツなんだろう、後輩にとやかく言う資格がない、と深く深く落ち込んでしまいなかなか立ち直れないのです。
実際自分が指導される立場だった際も、先輩方を見て“あの人だけには言われたくない”“自分はやらないくせに”と思うことがありました。今、自分がそのように思われているのかと考えるだけで胸が痛み、情けなくて涙が出てくるほどです。
このような理由で精神的に萎えてしまった時、一体どのように切り替えたらよいのでしょうか。
時間の流れは戻せないものですから、今更終わったことを気にしたところで仕方がないし、今後一層の注意を払うのが正しいのはわかっています。それでもその後全く気にしない、というのも後輩に対し失礼だと考え、またその後指導を行う際にも言葉に詰まってしまうのです。
私は今回、仏道を修められておられる人生の諸先輩方に、この罪悪感や自己の信念が悶々と心に重くのしかかってくる時に、自分の中で上手く昇華できるような方法や考え方、アドバイスなどのお言葉を頂きたく存じます。
拙い文章ではございましたが、ここまでお読み頂きありがとうございます。
是非、回答のほどよろしくお願い致します。
お坊さんからの回答 1件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
完ぺき主義のレベルレバーを下げる
「同じギターは二度と弾けない」🎸ジミー・ペイジ
人間は気づかないうちに完ぺき主義とは言えない程度のプチ完ぺき主義になっているものです。
理想レベル設定、点数が高すぎると失敗するたびに凹む回数も多くダメージも深いものです。
今の自分の理想レベルを95点キープされているとしたら、そこを70点満点ぐらいで遊びながらやることです。
他のバイト君や店長さん、お客さん、大人たちのテキトー感を見倣うことです。
あなたの文章、大変お上手ですねぇ。丁寧でほっこりしました。
人柄は文章に出ますねぇ。
キレイな文章の書き方、大変勉強に参考になりました。
あなた同様、私も人生全てわが師です。あなたも私の先生。あなたも誰かの先生。あなたは丹下のふり見て我がふり直せ(笑)で、全てを学びにする力だけレベルを上げるのです。
あなたの中の完ぺき主義のレバーは下げて思い切って50点くらいで丁度いいでしょう。
そうすりゃどう思われたって平気になれます。
自分の中で慣れ親しんてきたルールを変えようとするときの恐怖に打ち克つことです。
今日は今日でお客さんが来る。昨日来た人でも今日は今日の関わりがある。
何時でも誰でも初めてです。二度とないから点数なんて付けられやしません。
過去の失敗は今の向上の為。今日を失敗しないようにしたらいい。
優劣意識、上下意識が過度に働いているように感じるのは私だけの気のせいでしょうか。
思い当たるところがあれば、そういう目線でものをみるよりも、別枠を設けて、人間あなたも含めて誰でも失敗はするし、完ぺきに生きようとしてきた結果、それだけ「私、苦しい」わけですから、容赦の心や容認の心を持つことです。失敗だって汚点とするからいけない。次へのエネルギー・軌道修正・きづき・学び・成長材料とするように考え方を切り替えればよいのです。
「負の条件付け」「負の評価」とさせないことです。
今日のやることなすことに前回のことは残っていません。
過去の事を言う人は心が狭いのです。
あなただって嫌でしょう。
「ああ、この前失敗した◌◌さん?👿」とか言われ続けたら。
それは今日の今のあなたを見てくれていないという事で悲しいでしょう。
あなたはその失敗で学び、向上、成長する。
負の条件付け・評価なしに、今日のリアルタイムの現場で今日しかできないことを心の中で踊ってみるつもりで仕事を楽しんでください。
質問者からのお礼
丹下様
丁寧なアドバイス、心より感謝致します。
プチ完ぺき主義、だなんて思ってもいませんでしたが丹下様のお言葉でハッと気づき目が覚めたような心地です。いつの間にか自分の中でのハードルを上げすぎて自らの首を締めていたのかもしれません。
また、思いつめて悶々と俯いていた視線を上げてみると、考えていた以上に周りの人たちは気楽に生きているし、「力の抜き方が上手い人」や「失敗を糧にしている人」がいることもわかりました。新たな発見です。これも丹下様のアドバイスのおかげですね。
少し考えすぎ、気にしすぎなのかも、と気づけただけでも肩の力がすーっと抜けていくような心地がし、今後同じ壁にぶつかっても心の切り替えが楽になる気がしています!
相談して本当によかったです。
ありがとうございました。