いつか来るペットの死について
先日、飼っているインコの具合が悪くなり病院に行きました。
症状が死亡率の高い癌の症状と似ていて、この子が死んでしまったらどうしよう、と病院につくまで不安で不安でたまりませんでした。
結果的に癌ではなくちょっとした体調不良なだけで、命に別状はありませんでした。
しかし、一人暮らしで頼れる人もいない状況で大切な家族のインコになにかあったら、仕事はどうするか、どこまで手を尽くせるか、色々な問題があることに気が付きました。
それから毎日、元気にごはんを食べるインコを見てほっとしています。
常に心の片隅に「明日突然死んでしまうのでは?」「朝起きたら動かなくなっているかも」「仕事に行っている間に何かあったらどうしよう」と考えるようになってしまいました。
まだまだインコも寿命には程遠く、今日もとても元気でした。からなず生き物は死んでしまうし、私より早く亡くなるのだから覚悟は必要です。でも今から死ぬことばかり考えたら、一生懸命生きてるインコにも失礼ですし、ここ最近私が参ってしまっています。
もともと神経質で心配症な私は、今回の出来事をきっかけに祖父母のことや両親のことも同じように考えてしまい不安に押しつぶされそうです。
このままではいけない、となんとか意識を変えようと昔から試みていますが、漠然とした死の不安や、それに伴う環境の変化を予測してしまい心がついていけません。
こんな心配や不安でいっぱいの毎日が楽しいわけなく、本当にしんどいのです。
死は必ずくるもの、乗り越えなくてはいけないものとわかってはいるつもりです。
その日が来るまで楽しく過ごしたいのに、毎日毎日例えようのない不安ばかり湧いてきて、病気になってしまいそうです。
これを乗り越えるには、心配症を治すには、どんなきっかけが必要なのでしょうか?何をしたら、どのように考えることができたら、この辛い日々を脱せるのでしょうか。
先に天国に行ってもらい、いつか私が行くまで待っててもらおう、そう考えてもなかなかうまくいきません。
死に対する予測的な恐怖と不安を消化できるようなお話や思想がありましたら、教えて欲しいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
形あるもの必ず崩れる。
個人的なことですが.....
私はウズラを飼っています。
かわいらしく愛情表現してくる彼と別れるのは嫌です。
素直な一個人の意見です。
まず、鳥千代さんがインコさんと生きる理由は何なのでしょうか。
縁あって一羽のインコと巡り合い、何を目的とされていますか?
豊かな人生を送るためのパートナーではないかと私は思いますがいかがでしょうか。
インコさんの具合が悪くなるという経験を経て、死というものを身近に感じられた事でしょう。
それに派生して、忙しい日々を送っていれば意識するのがなかなか難しい、ご身内の死についても考える事が出来たのですね。
あなたは、小さなインコさんに気づかされました。
感謝ですね。
この世の中は無常であり、形あるものは必ず崩れます。
建造物など生物でなくとも同じ運命をたどります。
人々から絶対的に守られているあのピラミッドでさえ、必ず風化する事実は、考えられればお分かりいただけますね。
それでもピラミッドのように、壮大でないにしてもインコさんとのお別れは辛いですね。
悲しいですね。
しかし、その事はあなたが不幸になってしまうとは一概に言えない部分もあると私は思います。
無意識の領域で、死別は不幸になる「べき」と考えておられます。
確かに死後、また会えると考えられるのは素敵な事ですが、考えなくともいずれ、あなたは死を迎えます。
私もです。
今、与えられたインコさんとの時間を大切に生きて下さい。
いつか別れが来ることに気づかされたのなら、なおさら愛してあげて下さい。
これは、物言わぬインコさんから「愛してね」と伝えられた、あなたに対するメッセージであるとお受け取り下さい。
目の前のインコちゃんを大切に
生まれたら必ず死ぬ。出会えば必ず別れる。そういうものだと知ることです。
物事を明らかにする必要があります。
今、まだ別れが訪れてないうちに、未来を心配する姿は、今の事実より妄想に生きる姿です。
あなたは現実に生きている。未来でも過去でもなく、今。だからこそ大切にしたいのは、現実、今でしょう。他にないのです。未来はありそうでいてあなたの頭のなかにしかない。
大好きなカレーライスは、食べれば無くなります。当たり前のことが当たり前に行われているから、幸せもあるのです。
別れは寂しいけれど、それも受け入れてこそ、幸せがあります。その時が訪れたら受け入れてください。
今はインコちゃんとの時間をたのしむしかないですね。
質問者からのお礼
お返事ありがとうございました。
お2人の言葉のおかげで少しだけ前に進めそうな気がします。
いつか来るその時が来たら、きっと私はたくさん泣くと思います。立ち直れるのかどうかわかりません。
それでも、お二人の言葉を思い出して、辛さだけでなく感謝の気持ちを感じられるようになりたいです。
今はめいっぱい愛して、楽しく過ごしたいと思います。
丁寧な回答を本当にありがとうございました。