病院に行かない父と私のことを相談いたします
はじめて質問いたします。
隣県で母と二人暮らしをしている70才の父のことです。父は「自分は健康である」「他の年寄りよりも機敏である」と日頃から豪語し、病気になっても病院に行きたがりません。
シルバーのアルバイトをしており、作業中に蜂に刺されること度々。打ち身、打撲。先日は、高いところから落ち骨折をしました。
骨折したその日は、仲間に連れられ病院に行ったのですが、「次回の診察のことは何も言われてないから」と、病院にも行かず自己流のリハビリを初めてさらに痛くしている様子。
母が病院に連れて行こうとすると不機嫌になり、困った母が私に打ち明け、主人や私が「病院に行くように」と言うとその時は無愛想に「分かった」と言いつつ、電話をきった後は母に「余計なこと言うな」と激怒して病院には行かない。それを母がまた私に相談。そして寂しくなるのか「次いつくるの?」という具合です。
主人は誠実に実家の両親に対応してくれています。本当に有り難いです。反対に私は、頑固な実父には「あとは自己責任で」って突き放したいですし、実母には「先月も帰ったし嫁いだから頻繁に帰ってもいられない」って突っぱねてしまいます。
私は冷たい人間だと自己嫌悪になり、夜、眠れなくなってしまいました。じっとしてると涙が出そうになります。どうしたらいいか分かりません。一人っ子で相談できる兄弟姉妹はいません。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
今ある姿をそのまま本人が認めることが出来るような言葉を。
はじめまして。亀山純史と申します。
あなたのお父さんの言動は、お父さんが自分の自尊心を傷つけられていると感じていることから来ているのではないでしょうか。自尊心と自己肯定感は別物でしょう。自己肯定感は「今ある姿をそのまま認めること」です。それに対して、自尊心とは「自分はこうでなければならない」という考えに立った見方だと思います。ですので、あなたのお父さんが自分たちの忠告を聞かないのは、お父さんの心の中に、「自分はこうでなければならない」という考えがあり、それに縛られている状態だと思います。自尊心はそれに縛られるならば、そこに苦が生じます。そう考えれば、お父さんの言動に、実は、お父さんも苦しんでいるのではないでしょうか。
では、どうすればよいか。これは私見になりますが、あなたからお父さんに、「お父さんのことを頼りにしている人がたくさんいるんだから、病院に行って早く怪我を治しましょう。」とでも言えばいいのではないでしょうか。先にも述べた、「今ある姿(=怪我をしてしまったこと)をそのまま本人が認めること」つまり、自己肯定感を高めてあげることこそが、今のお父さんの気持ちを和らげてくれる道だと思います。
以上が私からの回答です。私はカウンセラーでも、人生経験豊かな人間でもありませんが、少しでもお役に立てればと思います。
お互いの感情を共有することから
お父様が病院に行きたくない理由は何なのでしょうか。
また、家族から病院に行けと言われたときの感情はどんな感情でしょうか?
お父様がやってることは理不尽で非論理的ですが、それはおいといて、お父様の感情に寄り添うことを優先してはどうでしょうか。
また、逆に、病院に行ってくれないことに対して家族がどう思ってるかの感情について、お父様に聞いてもらう必要もありますね。
間違いを指摘しても感情的に受け入れたくない場合があるので、難しいですね。
質問者からのお礼
願誉浄史様、亀山純史様、
御言葉ありがとうございます。
自分自身、未熟者で、「父の気持ちに寄り添うこと」「父の苦しみに気付くこと」が出来ないでいました。
でも、御言葉を頂戴し、今までとは違った側面から父のことを見つめ、接することが出来、良い方向に進めそうです。
お忙しい中、父のこと、そして私の悩みを聞いて下さったこと、心より感謝いたします。
ありがとうございました。