hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

私には…

回答数回答 3
有り難し有り難し 6

嘘をついて相手を怒らせてしまいます
過去の親からの暴力 援で指示に従わせた女が嘘をついてしまえば楽だよ って言われたこと
このことにより今になっても嘘をついてしまいます
どうしたら過去のこと忘れ嘘をつかず 相手のことを世に戻せますか… 相手の信用は無くなってしまったんですけどまた信用を取り戻ししたいです
お願いします…


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

嘘がどういうものであるか考えてみましょう

まず 嘘 とはなにか。
本当は「そう」であることを逆さまに言うから「うそ」になるのです。(ホンマカイナ)
シャレはさておき、
人間は会話の中で、ちょっとしたことも嘘をつく、
「大丈夫?」「(つらいのに)大丈夫です。」
「手伝おうか?」「(あなたにはしてもらいたくないので)ありがとう、結構です。」
「蕎麦でも食べに行くか」「いいねー(ラーメンがいいのに)。」
相手の顔色を窺って、相手に合わせる、相手の機嫌を損ねない方がいいだろうと思って、相手に合わせるための、処世術としてのウソというものがあります。

ウソとは「その通りのことがあったにもかかわらずに、その通りの事を、そのまま伝えず、自分の中で勝手な情報をMIXしたもの」です。
自分が自分勝手に、カスタマイズ、編集しちゃったものです。
ここでのポイントは「自分」を入れているという事。
真実はいつも公的・オフィシャルなのに、そこに「自分」というプライベートなカスタマイズが起こるから、ウソになり嫌われるのです。
今後は自分のことも、他人の事も、職場の事も、私的な編集やカスタムをしないことを心がけてください。
ちゃんとした新聞・TVであれば福島の様子も嘘偽りなく報道するでしょう。
真実を報道すると、一部の金持ちにとって困る事がいっぱいある。だから嘘をつく、つかされる。
その通りの事を、そのまま伝えれば、もっと収束は早まったはずでしょう。
そこに、誰かのワタクシ化、私有化、占有化が起こったから、真実、事実が脚色されてしまって、福島も今、大変な事態になっています。
そのまま、その通りの事を、ワタクシ無しに伝えること。
それが、ウソの無いことであって、皆が救われる道です。
嘘をつかないようにしよう、ではなく、ワタクシを介入させない、自分を混ぜ込まないまま、そのままを伝えればよいのです。
それが、出来ない。
何故、出来ないのか。それも、実は自分に嘘をついて自分を優先させているからです。
自分がカワイイからです。
自分を優先させようとするから、今後も嘘が止まない。
この話の趣旨が分かれば、ちゃんと自分へのウソが止み、意見を採用しようと思う。
実は原因は、そこなのです。
嘘とは、自分がかわいい、自分びいき、自分優先だから出てくることなのです。
あなたの嘘がそこに向き合わせないのです。
素直に、聞き入れてください。

{{count}}
有り難し
おきもち

嘘を言ったと気づいた時に

過去の、親御さんからの暴力から逃れるために、嘘を身につけてしまった、という事なのでしょう。当時は恐らく、そうするより他に逃れようがなかった(と判断した)のですね。
もう今はそんな子どもではなくなったけれど、癖となり、咄嗟の時に出てしまうのでしょう。
嘘って、けっこう反射的に出るんですよね。取り敢えずその場を取り繕ったりするために。で、嘘をついた直後に気づく。「また、やっちまった」と。恐らくそのときは、相手も半信半疑になる、微妙な時間があるでしょう。
そこが運命の別れ目です。
「本当、絶対、大丈夫!」と嘘を重ねていくか、「…ゴメンなさい、嘘です」と告白するか。坊さんクサイ話ですが、信というのは「人」と「言う」がくっついている字。言った事と本人がくっついているから信頼も生まれます。「嘘つきました」という告白そのものは、実は真実です。その時、信頼の種を撒けるチャンスです。
私は「過去の事を忘れて嘘をつかない…」は虫の良い話だと思います。むしろ嘘が損なってきた物事を忘れず、本当の事を言う力にしていって欲しいと願います。
まずは、「これこれは嘘でした」という真実を話す事からではないかと思います。

{{count}}
有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
このお坊さんを応援する

もう嘘をつかなければいいのですよ

嘘をついてるのは誰ですか。あなたでしょ。もうはっきりしています。ですからもう嘘をつかなければいいのです。

あなたは嘘をつく時に何か自分を優位にしようとしてませんか。嫌われたくないだとか。
そうした考えが、嘘につながるのでしょう。過去に言われたことであなたが嘘つきになったというのは、少し違う気がします。知識として教えられたとしても、嘘つきへの道を選択しているのはあなたです。

ご自分をよく見てください。きっとあなたの意識はこの身があるところの有り様から離れてしまってませんか。ご自分の目の働き耳の働きなど五感を研ぎ澄ませてください。一切嘘つきではありません。嘘をつく必要がないのです。ご自分の立場を優先する 自我 の世界から、あなた自身の真実を感じるようにしてください。きっとわかります。

{{count}}
有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
このお坊さんを応援する

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ