祭壇のお供え
お世話になります。
娘の祭壇のお供えについて質問です。
お参りいただいた方から、果物・お菓子等お供えをいただいております。
私も買い物に行くたびに、「これ喜びそうやな」って思うお菓子や果物をお供えしております。
葬儀をしていただいた時に、スタッフの方から、お供えしたものをご家族が召し上がることもご供養になりますよって教えていただきました。
ただ、多すぎて、とても食べきれなくて。
好きだったものをお供えしてあげることしかできないので、
いっぱい買ってきて、お供えして、それがどんどん溜まってきている状態です。
お参りに来てくださった方に小分けにしてお渡ししたりもしていますが、
ほかに方法がありますか。
ここからは独り言ですが・・・。
子供のときに祖母が、ご仏壇に供えたご飯は仏さんが食べるから、
あとで食べたときには味がないんやでってよく言っていました。
娘にお供えしたあとのご飯、ちゃんと味があります。
おばあちゃん、うちの子食べれてないのかなあ。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
お嬢さんを通じて
みのりさま
なごみ庵の浦上哲也と申します。
お参りの方々がたくさん見え、多くの果物やお菓子がお供えとして上がっているとのこと。お嬢さんは皆さんから愛されていたのですね。またみのりさんや、きっと他のご家族もお供えを買っているのではないでしょうか。
ただそれが多すぎて食べきれず、処分してしまうのももったいないので小分けにして差し上げているのですね。それはお嬢さんも喜ばれるベストの選択肢だと思います。
なぜなら、皆さんの愛情や好意・追悼の気持ちが、仏さまとなったお嬢さんを通じて、また他の方々の手に渡っているからです。
私のお寺でもお供え物が上がりますが、やはり食べ切れない場合も多いので、行事の時に「仏さまからのお下がり」として皆さんに差し上げています。
余談ですが、お寺へのお供えを、様々な事情により経済的に困難な状況にある ひとり親家庭へおすそ分けする「おてらおやつクラブ」という活動もあります。
お祖母さまのお話ですが、いろいろな説や言い伝えがありますので、お供えしたものに味があっても気になさらなくてよろしいと思います。私は、仏さまはお供えものの香りを召し上がる、と聞いたことがありますよ。
味があってもなくても、香りがあってもなくも、きっと皆さんの気持ちはお嬢さんに届いていると、私は信じています。
お供えものは心をいただく
みのりさん、はじめまして。
徳島県の法話と天井絵の寺、觀音寺 中村太釈です。
娘さんが突然いなくなって寂しくなられたことと思います。お悔やみ申し上げます。
さて、お供えものがたくさんあり、どうしたものかと困っておられるのですね。
お供えものは品物に「心」がこもっています。みのりさんは、心をありがたく頂戴して品物はお参りに来られた方に分けて差し上げてください。すでにみのりさんがなさっておられることなので、それでいいとおもいます。
また、仏教では平等行食(びょうどうぎょうじき)という考え方があります。
頂戴したものは、皆で等しく食べるという意味です。なごみ庵の浦上師の提案にある「おやつくらぶ」へ寄附したり、近隣の福祉施設などに寄付したりしてみてもいいと思います。
たくさんのお供えが、みのりさんの娘さんの生前が偲ばれます。
みのりさんやご家族が心穏やかに過ごせるように祈念しております。
質問者からのお礼
浦上さま、ありがとうございます。
お供えばかり買ってきている私を見て「誰がこんなに食べるねん!」と
娘の声が聞こえてきそうです。
これからも娘の好きそうなものをお供えしてあげようと思います。
私おばあちゃんっ子だったので、私そっくりの娘を
祖母がめんどうみてくれているかもしれません。
中村さま、ありがとうございます。
生前も必ず一緒におやつのお菓子を食べていましたので、
これからも同じようにお供えしてあげようと思います。
もう少し頑張って生きていてくれていたら、娘が楽しみにしていた
大好きな梨を食べさせてあげられたのに・・・。