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生きたい気持ちがもてない

回答数回答 1
有り難し有り難し 17

普段は「いつ死んでも構わない」程度の感覚なのですが、時々「消えたい」でいっぱいになります。現在からも過去からも他者の記憶からも消え、なくなってしまいたいのです。

自殺後にかける迷惑や生き残ってしまうリスクを考えると実行することもできません。ただ目をつむって小さくなってやりすごしています。

この感覚から決別し、(言い方が悪いかもしれませんが)能天気に生きられるようになりたいです。
良い方法があれば教えてください。

特別辛いことがあるわけではありません。笑いあえる家族も友達もいます。楽しいと思える趣味も、社会的な居場所もあります。おそらく私は環境にも能力にも、かなり恵まれている人間です。

生きていれば、楽しいこともしんどいこともあります。それでも、これからの幸せを返上してでも消えてしまいたいのです。

初めて言葉にして自覚したのは中学生の頃でしたが、もっと幼い頃からもっていた感覚なのだと思います。
いじめられること・誘拐されること・家族を亡くすこと、様々な不幸が自分に起こるのを想像してはほっとしていました。
実際に様々な問題行動も起こしたこともあり、それらについては反省しています。

繰り返しになりますが、消えたい感覚と決別する方法を教えていただきたいです。
長々と申し訳ございません。
よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

(言い方が悪いかもしれませんが)すでに能天気かもしれません。

Meko様

難しいですね。
こういったお悩みは、普通は「ぜいたくな悩みだ」で片づけられがちな問題ですよね。たぶん、「人に言っても理解されないだろうな」と思ったことはありませんか?

『おそらく私は環境にも能力にも、かなり恵まれている人間です。』
『いじめられること・誘拐されること・家族を亡くすこと、様々な不幸が自分に起こるのを想像してはほっとしていました。』
そういった言葉は自分を責めているようにも聞こえます。mekoさんにとってそれだけ切実な問題だ、ということなのですね。

実際にいじめだとか離婚だとか倒産だとかそういったリアルな現実をつらいと思われている方とは、感覚がかけ離れていることでしょう。
たぶんそういう方のことを思って、「消えたい感覚」と決別したいと思っているのではありませんか?
必死に生きている人がいる。生きたいという人がいる。それなのに自分は生きたい気持ちが持てない だなんてと。

かくいう私もmekoさんとだいたい同じじゃないですかね。別に生きたくて生きているわけじゃないし。希望を持って生きようとか、人々に何かを残せる人生にしようとか、そんなのそっちで勝手にやってくださいよって(笑)お坊さんだからって人に生きる道を示しましょうね、って誰がそんなこと決めたんですかって。今でもそう思うときがあります。

何年か前からちょっとずつ変わりました。何となくそういう気持ちは持っていても、「別にいいじゃない。きついこともあるけど一生懸命やろうぜ」って明るく能天気に過ごせてしまっています。今のところは。それはたぶん(幸運なことに)、「生きたい」「生きたくない」という私の思いよりも、もっと大切なことがあると浅はかながらも気づけたから、かもしれません。

せっかくお持ちの繊細な感覚なのですからひとまず「別にいいか」という感じで過ごされてみてはいかがですか?繰り返しますが私がささやかでも「生きている」ことを実感するのは、私個人の「生きたい」「生きたくない」という気持ちよりも、もっと大切なことがあると思える「価値」に出会った時ですね。その時だけは少なくとも「消えたい感覚」はないですよ。

いい方法かどうか分かりませんが、どうかご参考ください。
お互い、苦労しますね(笑)

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吉井浩文
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質問者からのお礼

今更ですがありがとうございました。
すぐには消化できませんでしたが落ち着いてきました。改めて読み返させていただき、とても勇気付けられました。
消えたい気持ちとも上手に付き合っていこうと思います。

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