言いたい事が言えません
夫と喧嘩をすると、何も言えません。夫が怒った事に対して私が何も言い返せずただ泣くだけです。毎回喧嘩になると同じ事の繰り返しです。
頭の中には言いたい事言い返したい事がたくさん浮かんできます。でも口が動かず、ただ涙が出るだけです。そして夫が呆れて、しばらくすると何事もなかったかのように話しかけてきてお終いです。
先日、また喧嘩になりました。きっかけは些細なことだったのですが、また夫が怒り、私は泣くだけ。頭の中では言いたい事をずっとずっと叫んでいるのですが、口に出す事が出来ません。
別に、言い返すと殴られるという訳ではありません。とても優しい人です。ただ何故か言い返すのが怖くてしょうがないです。
そしてその日以来上手く会話が出来ません。挨拶も返せず、顔を見ることも出来ず、それが更に夫を怒らせています。
謝りたいけど謝れず、仲直りのきっかけが掴めません。
どうすれば泣かずに言いたい事が言えるようになるのでしょうか?
どう謝って仲直りをすればいいのでしょうか?
お願いします、教えてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
口を動かすのも技術。無ければそれ以外の方法もある。
よく、「さすがお坊さん、お話が上手いですね」と言っていただけます。
自慢って話じゃありません。
私以外のお坊さんはもっと上手いですからね。
お坊さんはお話の技術の平均値が高いはずです。なぜでしょう?
お坊さんは人にお会いする機会が多い。
色んな人と喋ります。お年寄り、幼い子供、耳の聞こえにくい方、目が見えない方、不安を抱えた方、自分の思い出いっぱいいっぱいの方。
そんな様々な人との喋りが、淀み無い舌を作っていくのだと思います。
つまり、経験によって作られたアドバンテージなのです。
貴方が感情の高ぶりで言葉が出てこないのは、そういう技術を持っていないからであって、貴方が劣っているからではない。
そこだけはハッキリさせておきましょう。
では具体的な解決法を。
お手紙、という手段はどうでしょう。
感情が高ぶったときの言葉を感情が高ぶった相手にぶつけても、何もいいことはありません。
もっと喧嘩になるだけです。
貴方は無意識にそれを避けることが出来たのです。
そして、落ち着いてから言いたいことを思い出し、写経のように一文字一文字思いを込めて綴ってください。
そして最後に、誤りたい旨で締めましょう。
旦那様もお手紙なら冷静に読めますし、後から読み返して自省をする助けにもなりえます。
文章にも自信がなければ箇条書きでも構いません。
でも、箇条書きの場合は『文章が苦手だから箇条書きにしますね。言い方がキツくなったらごめんなさい』と添えておきましょう。
文字だろうと声だろうと貴方の心からにじみ出た想いのかけらであることに変わりはありません。
大切に、大切に認めて、旦那様に贈りましょう。