ワンランク上に行けない
執筆関係の仕事をして居ます。ある程度能力は培って居て、あと壁1つで出世できる所まできてるのですが、その壁が厚くそこでいつまでも躓いております。
上司に「興味を持ったものを調べる能力がない、もっと汗水かいて調べたほうがいい」等と言われ今までやってるつもりだったのに頑張りを全否定されているみたいで凄くショックでした。
もしかしたら上司の言ってる事は正しいのかもしれません、しかし昔から何事にも人並み以上に興味を示したり好きになる事が出来ない性質で、その言葉を言われた瞬間に私に今の仕事は向いて居ないんじゃないかと気落ちしてしまいました。
上司の言う通りに無理にでも興味を持って調べるべきなのか、それとも今の仕事を向いてないと諦め辞めるべきなのか、とても悩んでおります。
どうか御助言頂ければ有り難いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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自分流のスタイルをもたない
こんにちは。
修行道場でも坐禅会でも進歩や向上のない人は「習慣性」を変えようとしない人です。
何かを言われると自分の「割り込み思考」を優先させて、周りの助言を取り入れようとしない生き方です。
せっかく自分が羽ばたけるようになるのに、自分を守る気持ちの方が優先されてしまって、考え方が改められない状態に陥ってしまっているのです。
わかりやすく言うと「効かないやせ薬」を飲み続けるようなものです。
3年飲んでもやせてないなら「効かない」のです。
・あっちを飲めばやせるかもしれない、
・もうちょっと飲めばやせるかもしれない、
・むしろそういうものに頼らない方がやせられるかもしれない…。
…、で結果、やせてない。
それは、今まで慣れ親しんだぬるま湯、安全地帯に漬かってしまって、習慣性を変えようとしないのです。自分を変えられない心理にハマってしまってる人です。
コロっと変えることができます。
まずは、外堀から埋めていくか、瞬時のうちに変えてしまうことです。
ソトボリとは部屋を改造する、今まで使っていたものを手放す、付き合う相手を変えるなどのじわじわ外から変えていく行為です。
瞬時のうちに変えるとは「今から5秒後にため込んでいたダメだったもの」を捨てる、止める、採用しない!と脳に命令するでもよいでしょう。
今は「お池にハマってさぁ大変」な状態なのですから、一歩でも足を踏み出し、抜け出しましょう。
「ドジョウが出てきてこんにちは。」
ドジョウに挨拶ができるようになれれば、あなたはその習慣性の壁、慣れ親しんだ壁、主観・自分流のものの見方という壁を仏ッ壊すことができるでしょう。
ドジョウとは何でしょうねぇ。
それは自分で感じてみてください。
自分を縛っているのは自分の思いなのです。
とりあえず今夜は21時からの校閲ガールを視聴して頂き、脳内畑を耕しましょう。
名文は「偏らない心」から生まれる。
お仕事お疲れ様です。
私は、法話をする時や文章をまとめる際には、いろいろ調べものをし、好きなものには物凄くのめりこむタイプなので、真逆の性格だと思います。
そんな私が、たとえば上司から、「お前はいろいろ調べすぎだから、もうちょっと簡単に物事を書いてみろ」と言われたら反発すると思います。
要するに、右から左へ聞き流しておけば良いのです。
客観的な文章を書くときに、一番必要なのは「偏らない心」です。
物事を調べすぎてしまうと、ときに、その対象に心が入りすぎてしまい、公平な文章が書けなくなってしまうこともあります。
その点で、すでに物書きとして、私の一歩先を歩んでいるのではないでしょうか。
スポーツなどのドキュメンタリーなど、その対象にのめりこんだ方が、読者がついてくる場合もあります。でも、その場合でも、どこか客観性がないと、良い文章というのは生まれないものだと思っています。
むしろ、「何事にものめりこまない心」がないと、名文は書けないのではないでしょうか。
その心を、すでに持っているというのは、物凄いアドバンテージなのです。
上司に言われたことで悩み、今の道を突き進むか、辞めてしまうか、という二択で悩んでいる、という事から、本来は相当に真面目な性格であるとお見受けします。
その真面目な性格を活かし、現在のスタイルを活かし、飄々と、目の前の仕事を誠実にこなしていれば、いつしか、そんな壁など、なくなっているのではないかと思います。