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迷走した人生。40才からお坊さんになれますか?

回答数回答 3
有り難し有り難し 92

私は現在、30代後半です。
40才からの生き方を模索しています。

私の人生は10代は学力不振、20代はうつ病、30代は仕事を転々と紆余曲折、迷走してまいりました。

そういった中でも20代からのスポーツへの取り組み、30代からの神道仏教の学びと経験は分かりやすい成功ではないものの心身の健康、人格の向上と心の平穏を得る事ができまして、ある一定の価値を感じています。

しかしながらもうすぐ40才にして実家暮らし独身の派遣社員ではなんとも心許なく、これからの生き方に一抹の不安を感じます。

仏教に感銘を受けているので40才から出家、修業してお坊さんになる道を考えています。

出家して修業するとなれば、一般社会よりも厳しいであろうと覚悟はしています。

40才からお坊さんになれますか?お坊さんになる方法を教えて下さい。
よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

選んだ道で、全力を尽くしてください。

 私は、両方経験したから言えることですが、出家して僧侶となるよりも、一般社会で揉まれながら働いていく方が厳しいと思っています。

 生き方を模索した中で、僧侶になりたいと思い、出家するのならば応援いたしますが、僧侶となって、何がしたいのか、という指針がないまま、単なる転職としてとらえているのなら、あまりお勧めはしません。

 どの道を選んでも、人は成長するものだと思いますが、それは、選んだ通で全力を尽くせるかどうかにかかっています。
 どのようにして、自分の仏道を説いていくか。そして、生活費をそれで稼いでいくことができるかどうか。良い縁がなければ、僧侶の道で全力を尽くす場面まで、たどり着けないかもしれません。

 今現在、歩んでいる道は、自分の全力は尽くせない、というのならば、思い切って、僧侶の道を歩むのも良いかもしれません。

 が、どちらの道を歩むにしても、充足が得られるかどうかは、自分が全力を尽くせるかどうかにかかっている事を忘れないでください。

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佐山拓郎
浄土宗の佐山と申します。 浄土宗教師の資格を得たあと、10年間のサラリー...
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お坊さんには誰でも努力すればなれます。
浄土宗の場合ですが、参考のサイトも見てください。
http://www.rinkaian.jp/m/pravrajya.html

ただ、食べていくのは別問題となります。
大きなお寺で雇ってもらうか、どこかのお寺の後を継ぐか、自らお寺を立てるか、お寺は無くても布教公演などでお布施を得るか、アマゾン便などのようにネットを使って仕事を得るか、お釈迦様のように托鉢だけで生きるか、あるいは他の仕事と兼業するか、人それぞれです。
仏教に興味があり色々と独学で学ばれているようですし、先ずは宗派を決めて、その宗派のお寺を訪ねてみるのがいいと思います。
すぐには師僧が見つからないかもしれませんが、良い出会いがあることを祈っています。

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おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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私はうらやましく思います

ハルソラさん、はじめまして。シマダイッセイと申します
40歳代でもお坊さんに成れるか、という質問にお答えします

 結論から言えば、成れます。成れるハズです。

実際に私は40代以上からお坊さんとしてデビューした人と何人もお会いした事があります。

具体的な「成る方法」はここには書ききれないほど様々なカタチがありますので省略します。
私がここで「成れるハズです」と言ったのには根拠があります
それは、ハルソラさんが「初発心(しょほっしん)」を経験しているからです

初発心とは、出家者が仏門に入門する決心を固めること、です
(いろいろな意味がある言葉ですが、そのうちの1つです)

車にせよ、飛行機にせよ、また人間の動きにせよ、
一番エネルギーを使うのは「動きはじめる時」です

ハルソラさんが経験した
『神道仏教の学びと経験によって心身の健康、人格の向上と心の平穏を得る事』というのは、初発心として十分すぎるほどのエネルギーであろうかと思います

ですから、私はハルソラさんはその決心を貫く事が出来ると思います

私はお寺のお坊さんの子供として生まれ、さも当たり前のようにお坊さんになりました。
その選択に後悔はありませんが、本来、出家者ならあるはずの初発心を私はしませんでした。
仏教の魅力を知ったのは出家をした数年後でした。

ですから、先に仏教の魅力に気づいたうえで発心をしたハルソラさんの事を
私はうらやましく思います

どうか胸を張って『仏教に感銘を受けている』ことを誇りに思える
お坊さんになってください!

 初発心時、便成正覚 
 初め心を発する時、便ち正覚を成ず 
 大方広仏華厳経より

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嶋田一成
副住職をしています 敬称略で「いっせいさん」と呼んでください。 カ...
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質問者からのお礼

聖章さま、佐山さまご回答誠にありがとうございます。

お坊さんになるには、まず宗派を決めて何故その宗派なのか?がまず難しいですね。
あまり宗派にこだわりがありませんでしたから。

また師匠との関係は血縁の家族以上という、そのような関係を持ったことがないので未知数です。

自身の修業の為という感じなので、出家しなくても社会の中でも相応の修業はできると思うと、何故出家でなくてはならないのか?に答えが出ません。

私にとって出家して修業は、その理由と覚悟がないので、今はすべきではないようです。

自分なりに様々な道や学びを模索していきたいと思います。

【Issei Shimadaさまへお礼のコメント】
お坊さんから、うらやましいと思われるとは驚きました。

私は自分でも気が付かず「初発心」をしていたのですね。

Issei Shimadaさまのような考え方もあるのかと大変ご参考になりました。

少しだけ自分を誇らしく思っていいですか?(笑)

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ