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前向きに生きて行く方法

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有り難し有り難し 17

非常に情けない話なのですが、心が折れました。

派遣社員をしています。プロフィール欄記載のある神経症のため、いつも不安に怯えていて、仕事を長く続けられませんでした。

今回こそはと勤め始めた仕事ですが、非常に環境に恵まれて良い方ばかりなのですが、リーダー格の女性社員さんに嫌われてしまい、聞こえるところで聞こえるように悪口を言われたり、貸与された備品を隠されたりしています。

でも、どこに行っても他人と軋轢を起こすということは、彼女が悪いのでなく私が決定的におかしいということなのだと思います。

隠されて始末書を書く羽目になった備品が先日見つかり、どうして彼女がそこまでしたかを考えているところに、仕事でも大失敗をしてしまって……。
自分の失敗で他人に迷惑ばかりかけています。

結婚や恋愛もできる気がしませんし、そもそも家庭を持つことが怖いです。
正直どう生きていくべきかわからず、どう死ぬかばかりを考えてしまいます。

どうすればいいでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

全てを明かしていく生き方

機会が合ったら坐禅会にお越しください。
まず、上司の口の悪さに対する抵抗力をつけましょう。
口の悪い人間って何処に行ってもいるんですよね。
避けられないのです。
そこに自分が傷つかなくなる他ありません。
その為には、❝閲覧注意❞な上司に対して、こちら側が影響されないように処するのみです。
・気持ちを注ぎ過ぎない。
・心理的距離を近づけ過ぎない。
・主観的判断を避ける。
好き嫌いというのは主観なのです。
あなたの苦手なその人は誰かにとっては全然へっちゃらです。
あなたの主観目線が変わっていく必要があります。
自分目線、わたくし目線を改め長ければ、当山坐禅会まで、レッツ成仏。

さて、物事は閉鎖されると文字通り、事が明るみに出ません。
明るみに出る。明かされることで、闇が無くなります。
どんな事も、明かすことです。
上司の不正があれば、そのさらに上の上司に明かす。
自分が潰されないためにも、不正に屈してはいけません。
居れた自分は、しなやかにしてください。
心は折れた分だけ、へりくだれます。利点だと思ってください。
みなプライドのカタマリですから、彼や彼女らよりもあなたはしなやかになれたと思う事で前向きになれるでしょう。柔軟な生き方になりましょう。

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おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

自分を責めない生き方

まず、職場の環境が良いというのは、とっても嬉しいことですよね。

上司から嫌われているというのは、間違えのない事実でしょうか。何を言われたかはわかりませんが、自分に自信がなかったり、後ろめたさがあると、人は自分が責められているように感じてしまいます。ちょっとした仕草でも気になり「嫌われているかも」と思い始め、だんだんと、繰り返されていくうちに「嫌われている」に変わってしまいます。自分勝手な捉えからそのように思い込んでしまうのです。

自ら不幸を生み出す癖がついているかもしれません。根拠のないことは、ご自分の考えで悪いこととして引っ張らない、持ってこないようにしましょう。そういう癖がないかどうか点検してみてください。

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おきもち

個別相談可能
禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す事で、ちょっと楽になれます。悩みの根本に気づき、明るく爽やかに生きていきたいですよね。 私自身、禅との出会いにより救われた一人です。皆様に少しでもお伝え出来たらと思います。 人は自分の都合を立てて物事に向き合うところがあります。私の回答も期待していたものと違うことがあるかもしれません。その時に素直に聞けるか、回答の内容を否定的に聞くかで救われるかどうかが変わります。疑問は出てくると思います。その時はご相談ください。
ご相談時間は不定期なので、いくつかご都合を教えてください。 ◆小学校教員もしています。子供、家族、ご自身のことお話をお聞きします。 ◆禅のおかげで私も救われました。禅の教えを基に「思い通りにしたい」という自分の都合や価値観から生まれた思い込みをほぐしていくお手伝いをします。 ◆仏教は人生を豊かにしてくれることを感じてくだされば嬉しく思います。

質問者からのお礼

まずは取り留めのない、悩み相談でもないようなつまらない吐き出しに応えてくださったこと、本当にありがとうございました。

傷つきやすさ、不幸を生み出す癖。
お2方のどちらのお話にも心当たりがあり、身につまされる思いがしました。

この先人並みに生きていけないと悲観に暮れていましたが、もう少し方の力を抜いて頑張ろうと思います。坐禅会にも寄らせていただきたいと思います。

真摯なご回答をありがとうございたした。

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